午前十一時、現在私は博麗神社に向っているよ。理由は勿論、霊奈に会って気になる質問をするため。…いや、変な意味じゃないよ?
博麗神社に着く。
「ちわー、エルでーす。遊びに来ましたー!」
「よーし、後ろ向いてー!」
「はーい!」
後ろを向く。ん?
「そのまま前に走ってー!」
「はーい! って、何で来た瞬間に帰らなきゃなんないのよ!」
そのまま布団で寝てる霊奈にダイブする。
「ごふっ!」
「もういっちょ!」
「かはっ!」
「もういっ「ごめんごめん、謝るから」なら許すよ」
相手が謝ったら許す、常識だよね。まあ、やった事によるけど。私が退くと、霊奈が布団から出る。
「因みに、私が来なかったらあと何時間寝るつもりだったの?」
「三時間くらいは寝てるんじゃない?」
「三時間って、二時まで寝てるつもりだったのね」
まったく駄目だな~。転生前の私は………あれ? 大体一緒じゃね? いやいやいやいやいやいや!
あくまで転生前だから! 今は結構規則的な生活を送って…(食事回想中)いやいやいやいやいやいや! 私にとってあれが丁度だから! 適切な量だから!
「…さっきから何黙ってるの?」
「!? い、いや別に! 何でもないよ! こんな不規則な生活を送ってる霊奈には関係無い事だから!」
「……あんな食生活で?」
「ガハアアアアアアッ!」
ば、馬鹿な…何故ばれているんだ!?
「な、何で霊奈が知ってるのよ?」
「能力のおかげよ」
「霊奈の能力って?」
「道を示す程度の能力よ」
「道を示す程度の能力?」
「そう、簡単に言えば、自分がするべき事が分かるのよ」
「その能力とさっきの発言に何の関係があるのよ?」
「いや~、どう言い返そうかと思いながら能力使ったら、「あんな食生活で?」って言うように頭の中に出てきて」
成程、それで次にするべき発言(道)が分かったのね。だが!
「もしかしたら能力の故障かもしれないじゃん?」
私の食生活の悪さを認める訳にはいかないっ!
「能力の故障って何よ? それにエル、あんなに天狗食べてたし…」
「ウボアアアアアアアッ!」
某最終幻想の皇帝の断末魔を叫びながら倒れる私。ま、まさか…見られていた…と…は! パタッ!
「寝ようかな」
「寝るな!!」
起き上がって注意する私。ちょっとは心配しなよ…。
「だって演技だし…」
「妖怪だって心があるの! 私は吸血鬼だから体はすぐに治るけど、心はすぐには治らないの! ドューユゥーアンダスタンンンンドゥ!」
「分かった分かった、だから落ち着きなさい」
「ところで本題!」
「何?」
「霊奈ってどんな性格が嫌い?」
「なんでそんなこと聞くの?」
「人間だけじゃなく妖怪にとっても大切な役割を持つ、博麗神社の巫女に嫌いな性格がいるのかな~って思ってね」
つまり平等な存在がどんな奴にも公平かどうかって話だ。博麗霊夢は結構平等そうな気がするけど、霊奈は?
「いるわよ」
「どんなの?」
「正義だとか正々堂々だとか卑怯だとかむやみやたらに言う奴」
驚いた私も嫌いだ、そう言う正義感っぽいのが強すぎる奴。私は右手を伸ばす。
「? 何この手?」
「君とは良い友達になれそうだ。同士よ!」
「成程ね」
私達の間に謎の友情が芽生えた! …ホントに謎だな~。
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