咲夜の名前が決まってから一週間が経ったよ。
現在咲夜は美鈴にミルクを飲ませてもらっていて、私達はそれを見て和んでいる。
「いやー、可愛いね~。癒されるね~」
「ええ、やっぱり赤ちゃんは可愛いわね~」
「うんうん、ホント可愛いよ」
可愛いねぇ。咲夜の頬を触る。弾力があるなぁ。何時までもこうしていたいよ。やわらかくて弾力があって白くて…お餅みたいで美味しそうだな~。
「…エル、一体その口から垂れる涎は何なのかしら?」
パチェが言う。まっさか~、そんな事ありえないじゃん。…えっ!? あ! 本当に涎が垂れてる。全員の視線が私に集まる。ち、違うんだ皆、これは。
「…生物には反射っていうのがあってね。私の指の感覚神経がやわらかい皮膚に触れてしまった事で、脳が理解する前に口の筋肉がゆるんじゃったんだよ」
「そんな事で反射するなんてありえないわよ!?」
「エルお嬢様…流石にそれは…」
「ひどいですよ、咲夜ちゃんの気持ちも考えてあげてください!」
「エル…」
「私はエルがそんな事しないって信じてたのに…」
「い、いや! 自分でも気づいて無かっただけだから! そんな事する気なんて無いから!」
本当なんです! 信じてください!
その時!
「おじゃましまーす」
『………』
赤ちゃんを背負った霊奈が入って来た。
「お茶貰うね~。あ、これ血が入ってんだっけ? まあいいか。怪我した時とか普通に血舐めるし」
いや、いきなり入ってきてそれかい! おかげで皆の注意が逸れて助かったけど。というか血が入っててもいいのか…。
「…不味っ!」
あ、駄目だったみたい。
「あんたらよくこんなもん飲めるわね」
「勝手に飲んだあんたに文句を言われる筋合いは無いんだけど」
「で、今日は何の用なの?」
「この子に幻想郷のいろんな所を見せてるのよ」
そう言って背負っている赤ちゃんを強調する霊奈。あ、今回は赤ちゃん起きてる。そういえば赤ちゃんの名前って決まったのかな?
「そういえばその子の名前は決まったの?」
「勿論よ」
「何?」
「霊夢よ、博麗霊夢」
やっぱり原作通りなんだね。
「ところでどうやって名前を決めたの?」
「能力よ、私が名前を考えても何か微妙でね」
「能力でどうやって決めたのよ?」
霊奈の能力は道を示す程度の能力、一体何の道を示したのかな?
「この子の人生を見たのよ。そしたら霊夢って名前が出たわ。あ、勿論見たのは最初の方だけよ」
最初の方って一体どの位最初なのかな? もしかして最初の方とか言って全部見てんじゃないかな? いや、無いかな? 妖怪なら寿命長いからあり得るけど。…無いよね?
「ところでご飯食べて良い?」
いきなりですか。
「まあいいわよ。これからご飯にするところだからね」
「やった! …ところで人肉って美味しいの?」
「ええ、私達妖怪にとってわね」
「…食べてみようかしら?」
『え!?』
………。…だけどいろんなところを見せるかぁ。中々良い案だなぁ。
霊奈の真似をして咲夜に様々なところを見せる事にしたエル。だけど人里にしか行かないと思う。
次回「目指せ人里」
次回もサービスサービスゥ!
エル「毎回サービス全然してないよね?」
「………」