私は人里に入る。因みに羽は消してない。消す意味が特に無いからね。
周りがチラチラこちらを見てくるけど別に気にしない。というよりいちいち気にしてるとストレスがたまりそう。
まずは虫かごを買おうかな、っと思ったけれど、香霖堂で貰おうかな。そっちの方が安い、っていうか無料だしね。あって良かった香霖堂。という訳で食べ物買いに行こうかな。
人里を歩き回って店を確認する。というか種類多いなぁ。デパート位あるんじゃないの? あるのは和風な物ばっかだけど。
お、団子屋がある。ここにしようかな? 私は店の椅子に座る。
「ねえおばちゃん」
「はいはい、今行きますよ。注文かい?」
「うん、この団子屋にある団子、それぞれ十個ずつ頂戴」
「沢山食べるねぇ。ちょっと待っててね。はい、お茶だよ」
「はーい」
お茶を飲みながら待つ。すると。
「慧音先生、あいつです!」
ん? 慧音先生。声がした方を見ると数人の男女がいた。そして真ん中にいるのは。
「待て、あの子が何かした訳じゃ無いんだろう?」
上白沢慧音じゃないか。
「そうですけど…」
「はあ、後は私に任せろ」
『はい』
慧音以外の男女が帰っていく。私を警戒した奴らが呼んだのかな? ともあれ慧音と仲良くなる絶好のチャンス!
慧音side
見知らぬ妖怪が来たと言われて連れて来られたのは団子屋。そこには確かに見知らぬ妖怪がいたが、…どう見てもこの団子屋の客にしか見えない。彼女も私を見てくる。すると、彼女が突然手招きをしてきた。このままではきりが無いので、私は彼女の方に行く。よく見ると赤ん坊を背負っている。私は彼女の隣に座る。
「おばちゃん、お茶をこの人にあげて」
「はいよー、あ、これは慧音先生、どうも」
「ああ、どうも」
お茶を受け取る。
「私はエル・スカーレット。あなたは?」
「私は上白沢慧音、人里の守護者やってる」
「んで、何の用?」
「ああ、一つ聞きたいんだが」
「何?」
「エルはここに何をしに来たんだ?」
暴れに来たわけじゃなさそうだが、流石に団子を食べに来ただけという事は…。
「食べ物を食べに来たの」
………食べに来ただけという事だった。しかも団子以外も食べに来てた…。
「そ、そうか。すまない、こんな事を聞いて」
「別に良いよ。人里の守護者やってるんだから職務質問くらい当然だからね」
職務質問とは違うような…。
「あ、後この子に人里を見せにきたの」
そう言って赤ん坊を抱きかかえ頭を撫でるエル。赤ん坊も喜んでいる。
「その子は?」
「私の家族よ。十六夜咲夜って言うんだ。あ、たった一人だとか、そんなんじゃないよ」
随分個性的な答え方だな。まあ確かにそんな事言われれば、両親は? とか聞きそうだが…。
「待たせてすまないね、ほれ団子だよ」
「あ、団子が来たよ。慧音も食べなよ」
「ああ、ありがと…!?」
私達の間に置かれた皿の上には、見た事の無いような量の団子があった。
「こ、これを頼んだのか?」
「勿論、ほかの所でもこの位頼もうと思ってるよ。あ、勿論お金は用意してるよ」
………人里の食糧が無くなるんじゃないか。
今度こそお店の物を買いまくるエル。
次回「お店に売れ残りが無い日2」
次回もサービスサービスゥ!
エル「次回予告通りに書こうよ…」
「ごめん」