東方紅三女   作:パンプキン大佐

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主人公補正なんてなかった…。byエル

戦闘描写が書ける事なんてなかった…。by作者

今回は迂回ルートです。


迂回ルート編
謎の人物との対決


「それじゃあどんな勝負にする?」

 

なんて聞いてくるあいつ、というかあいつって言いづらいなぁ。

 

「ねえ」

 

「何?」

 

「あんたの名前何? いちいちあんたって呼びづらくてさ」

 

「んじゃあ由美って呼んで」

 

え、結構普通…。

 

「意外にまともな名前だね」

 

「私もそう思うわ」

 

由美自身もそう思ってたんだね…。

 

「で、何で勝負するの?」

 

そりゃあ勿論。

 

「戦いで良いでしょ」

 

「戦いって、殴りあったりする?」

 

…まるで選ぶのが意外だった、みたいに言うね、由美は。

 

「そんなに意外だった?」

 

「ええ、とっても意外よ。蝙蝠が人間に真っ向勝負挑んでくるなんてね」

 

ッ、こいつ!

 

「調子に乗りやがって!」

 

ぶっ潰してやる!!

 

 

 

 

 

 

 

三人称side

 

エルは由美に接近し殴りかかる。が。

 

「いない!? 一度も目を離してなかったのに」

 

由美はそこにはいなかった。エルは周りを見渡すも、由美はいない。

 

その時、エルが顔から地面に叩き付けられる。

 

「ガフッ!?」

 

いつの間にかいた由美が、エルを叩き付けたのだ。そのまま顔を足で踏みつける。

 

「どこ見てたの? 私は後ろよ?」

 

「くっ!」

 

エルの腕が伸び、由美の首を絞めつける。エルは立ち上がり、捕まえた由美を見る。

 

「ふん、あんたこそどこ見てたの? 由美の首絞めちゃってるよ私」

 

「………」

 

「どうしたの? 急に黙っちゃってwww もしかしてビビっちゃった?www」

 

「…し……こ」

 

由美が何かを言うが、エルにはよく聞こえない。

 

「聞こえないよwwww」

 

「後ろ、横」

 

「後ろと横がどうしt」

 

ズシャッ!

 

「…え?」

 

腕が切り裂かれ、エルの腹から巨大な剣が現れる。いや、剣だけではない、大量の血も噴き出している。

 

「ギッ!? ガァッ!」

 

エルを激痛が襲う。

 

エルは激痛に耐えながら後ろを向く。そこには由美がいた。巨大な剣を右手に持ち、エルの背中に突き刺している。

 

「元気~?」

 

「て、てめぇ」

 

両肩から腕を生やし、後にいる由美に襲い掛かるが。

 

「!?」

 

エルの動きが止まる。姿勢もそのままの状態でだ。ただ一つ、右目だけが動いている。

 

「フフ、何が起きてるか分からないみたいね。まあ当然よね。大丈夫、私が説明してあげるわ」

 

エルの右目が由美の方を向く。

 

「答えは簡単! あなたの周りだけ別の世界なのよ。動きが止まる世界よ。ただし動きが止まるだけだから、普通に考えたりできるわ。右目が動いてるのは、右目だけその世界に入ってないから。理解できたかしら?」

 

エルに近づく由美。

 

「吸血鬼が嫌いな物ってなんだっけ? あ、そうそう! 銀だったね」

 

由美の右手に銀で出来たナイフが現れる。それを見たエルの右目が恐怖に染まる。

 

「ほーい、いくよっ!」

 

右目にナイフを突き刺す。右目から血が溢れる。更にもう一つのナイフが右手に現れる。

 

「次はその眼抉ってあげる」

 

右目にナイフを突き刺し、抉り出す。

 

「痛いかい? 痛いよねぇ。大丈夫! すぐに叫ばせてあげるよ」

 

エルの顔を蹴る。

 

「さて、決め台詞はどうしようかな、…無難にいこうか。そして時は動き出す」

 

エルが吹き飛ばされ、地面に叩き付けられる。

 

「アアアアアアアアアアアアアッ!!!」

 

「ほら!」

 

倒れているエルを蹴り上げる。エルはATフィールドを展開するが破壊され、胸に蹴りが当たる。骨が折れる音が聞こえる。

 

「ガアアッ!?」

 

「肋骨が数本折れたかな? じゃあもういっちょ!」

 

脇腹を蹴る。エルは蹴り飛ばされ、数メートル先に落ちる。

 

「ガホッ!?」

 

「こりゃあもう戦いとは言えないね。やめる?」

 

「黙れええええええっ!!!」

 

由美に向けて大量の加粒子砲が発射される。加粒子砲はすべて命中する。

 

「ハア…ハア…」

 

舞い上がった砂埃から、下半身だけになった由美が現れる。

 

「…フフフ、私の勝ちだね」

 

下を向いたエルは勝利を確信するが。

 

「どこが?」

 

「!?」

 

エルが再び由美を見る。そこには、無傷の由美が立っていた。

 

「な、何で」

 

「いや、だって私死んでないし…」

 

「なっ!?」

 

驚きを隠せないエル。

 

「そういえばさ、蓬莱人っているじゃん? アレって不死身なのかな? 死んで蘇るって時点で一度死んでるしねえ。でも私は違う、たとえ髪一本になったって死なない、というか完全に体が無くなってもすぐに新しいのが出来るからね」

 

「そんな…」

 

「全く、遊びにもなんなかったよ。あ、因みに私の能力は止まった世界を創り出す程度の能力じゃないからね? というか止まった世界って、ザ・ワールドじゃん」

 

由美の右手の人差し指の先端が光る。

 

「ヒッ!?」

 

「殺しはしないよ。次起きた時はベットの上だ」

 

極大のレーザーが放たれ、エルを飲み込んだ。…ついでに鈴奈庵の二巻も。

 

「………どうしてこーなるのっ!?」




普通の主人公は、ボロ負けしたら何とか勝とうと修行を行う。だが、エルは違った! 逆に! なんと! 普通の日常に戻っていた!

次回「普通に過ごします」

次回も、サービスサービスゥ!

エル「今回の私情けなさ過ぎでしょ!?」

「ボロ負け回を書きたかったんです」
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