名前を決めるのは難しい
ご飯を食べ終わった私は、リビングでペットのムカデをみんなに紹介する。勿論紹介するのは初めて。
「というわけで私のペットのムカデだよ」
紹介し終える。皆の顔は、呆れと驚きが混ざったみたいな表情になっている。まあいきなりペットを飼うとか言い出して、しかもそのペットがムカデだったらそうなるかな。
「エルは家に生き物を持ち込むのが好きみたいね」
ウッ!? 痛いところを突かれたなぁ。
「い、いや~それ程でも~」
『褒めてない!』
誤魔化しは通用しなかったかぁ。
「生き物を持ち込むのはこれっきりだから! ね? 良いでしょ?」
「ハア…分かったわよ。皆もそれでいいかしら?」
『はい(うん)(ええ)!』
やった!!
「ありがとう皆! で、皆にもう一つお願いが」
こっちが本題なんだよね。
『?』
「名前決めるの手伝って!」
『………』
無言の皆。え、私なんか変な事言った?
「あのー…」
『ハア』
全員からため息吐かれた!?
「…駄目かな?」
「そんな事無いわ。手伝うわよ。でも…」
「流石に自分一人で名前を決めようよ、エル」
「ア、アハハハハハハ。そんな事よりを名前決めよう」
これ以上私の心に傷をつけるわけにはいかない。それに名前が思いつかなかったんだよ。
「で、なんかいい名前ある? 皆」
「手伝うとは言ったものの…」
「ムカデの名前ですか…」
やっぱりムカデだからねぇ。なんとなくイメージがわかないんだよねぇ。…ムカデを別の言葉に変えてみようかな。
「ねえパチェ」
「何かしら?」
「ムカデを日本語以外だと何て言うの?」
「英名でCentipedeよ」
…英名つっかえねえええええっ!! 思ってた以上に使えねええええええっ!! ちょっとカッコいいだけで全然使えねええええええ!!
「…もう名前は百足でいいや」
机に突っ伏しながら言う。皆を巻き込んどいてあれだけど、私の想像力じゃ名前を考えるのは無理っぽいや。
「それだといくらなんでも可哀想だから苗字もつけようよ」
「苗字かぁ」
苗字………!!!
「思いついた!」
『何っ!?』
あれ、皆結構苗字考えるのに夢中になってた?
「『
私の乏しい想像力から生み出された最大の名前だよ! なんか何言ってるか自分でも分かんないけどとにかくそんな感じで。
『………』
「どうよ!」
『…これはひどい』
………。まあ自分でもそんな感じがしてた。
ところ変わって自室。ムカデを虫かごから取り出し、机の上に乗せる。
「というわけであなたの名前は百足ムカデに決定ね」
「………」
あれ、だんまりだ。
「…どうしたの?」
「……これは…ひどい」
………どうやらムカデに言われるほど私のネーミングセンスは低いようだね。
時は流れ、五歳になった咲夜。紅魔館の住人は、咲夜の成長ぶりを見る為、あるプロジェクトを開始する。
次回「プロジェクトSHO」
次回も、サービスサービスゥ!
「どうでもいい話なんだけどさ」
エル「何?」
「万歳をするときって、掌を内側にするらしい。前に出すと降参だとか」
エル「……毎回思うけどすっごいどうでもいい話だね」