今日は咲夜の五歳の誕生日会を行った。私は今、眠くなった咲夜を部屋に送り届けている。咲夜の部屋の扉を開ける。
「ホイ咲夜、今日は楽しかった?」
「うん、とっても楽しかった。それじゃあエルお嬢様、お休みなさい」
「ええお休み」
咲夜が部屋に入り、扉を閉める。私はすぐにリビングに向かう。リビングにはすでに皆が座っていた。私も席に着く。
「咲夜は部屋にいる?」
「勿論だよ。早く話に移ろうよ」
「ええ、それじゃあパチェ、明日の天気はどうかしら?」
「大丈夫、明日は百%晴れよ。気温も熱くも無く寒くも無く、丁度良いわ」
「分かったわ、ムカデ、そっちはどう?」
レミリアお姉様が私の隣に座っている黒い髪の女性、ムカデに言う。
「…こっちも…大丈夫…もう道に…分身を…配置した」
分身というのはムカデの分身である、足がいっぱいある方のムカデだ。全長十センチ。
「分かったわ、最後にエル、霊奈から札は?」
そう言われた私は、ポケットから霊奈から貰ったお札を見せる。
「貰ってきたよ、これを人間に持たせれば二十四時間、結界で守ってくれるって」
「よく貰えたわね」
「最初はめんどくさいって理由で作ってくれなかったんだけど、お賽銭入れたら作ってくれたんだ」
「…幻想郷の未来が心配になったわ」
まあ、いくらお金にがめつくても、お賽銭入れたら何でもするってわけじゃ…無いよね?
「それじゃあ明日に備えて、皆早く寝ましょうか」
『了解っ!』
この話をしている時だけ、了解って言っている。因みに言いだしっぺは私。
「んじゃあ私は先に部屋に戻ってるね~」
自分の部屋に向かう。後ろからムカデも着いてくる。
ムカデが人間の姿になれるようになったのは去年。急になれるようになった。それと同時に分身を作れるようになり、能力も使えるようになった。因みに元の姿(以下ムカデ形態)に戻る事も出来る。元の姿の方は立派なムカデになっていて、この前香霖堂から貰ったメジャーで計ったところ、全長二百メートル、幅二メートルだった。さらにまだ成長中らしい。地球防衛軍に龍虫として出れる日も近いね。後、ムカデ形態は大きくなると同時に顔も変わって来て、ジョジョのタワー・オブ・グレーみたいな顔になったよ。タワー・ニードルは出ないけど。
ムカデの能力は『情報を映し出す程度の能力』。本体もしくは分身が得た情報(映像や音声)を、本体や別の分身から映し出す事が出来る。早い話監視カメラや電話の代わりになるのだ。ただし電話にするには耳元に近づけなきゃいけないわけで…。
人間の言葉や習慣については大体教えたので、私の知っている事を教えたりしてる。どんな事を教えているかというと…。
「ねえムカデ」
「…何?」
「豚の逆は」
「シャケだぜ。ブタはゴロゴロした生活だが、シャケは流れに逆らって川をのぼるッ !」
「ドラゴンボールの噛ませ犬と言えば?」
「ヤムチャとベジータ」
…こういう事を教えてるよ。
そして次の日、私達は玄関にいるよ。
「それじゃあ咲夜、おつかいよろしくね」
「はい!」
咲夜はお金や地図などが入っているかごを持っている。因みに服に隠れて見えないけど、腕に札が付いているよ。
「それじゃあ行ってきまーす!」
『行ってらっしゃーい!』
咲夜が人里に向けて歩き出す。見えなくなったところで。
「ついに始まったわね」
全員が紅魔館を背にして並ぶ。レミリアお姉様が作戦の開始の言葉を言う。
「それでは、プロジェクトS(咲夜の)H(初めての)O(おつかい)開始!」
『開始!!!!!!』
紅魔館の一大プロジェクトが今、始まった。
紅魔館の一大プロジェクト「プロジェクトS(咲夜の)H(初めての)O(おつかい)」が開始される。はたして咲夜は無事におつかいを終える事が出来るのか。
次回「プロジェクトSHO2」
次回もサービスサービスゥ!
エル「ねえ作者」
「ん?」
エル「あの名前は何とかならなかったの?」
「ならなかった」
エル「………」