東方紅三女   作:パンプキン大佐

50 / 90
紅霧異変に全然進まない…。

グダグダ回。


逃げろ咲夜!

私は今、ベッドで寝っ転がっているよ。台所にあったクッキーを食べながら。このクッキー、食べる許可を得ていないよ。つまりつまみ食い、いや、盗み食いだね。丁度小腹がすいた時に、咲夜がこのクッキーを作ってたもんだから、三時まで待ちきれず、ムカデと一緒に盗むチャンスが来るまで待っていたんだけど、咲夜がレミリアお姉様に呼ばれたんで、速攻で一皿盗ってきたんだ。怒られることは覚悟してるよ。

 

それにしても、何で咲夜はレミリアお姉様に呼ばれたんだろう? それが気になるよ。あ、クッキーが一個落ちた。あ、でもムカデが近くにいる。

 

「ムカデ~、それ取って~」

 

「…自分で…取れ」

 

…すいません。腕を伸ばしてクッキーを拾う。

 

「…もうちょっと愛想良くしてもいいと思うんだけどな~」

 

「…無理」

 

速攻? で拒否ですか…。というかムカデは、私を利用しているだけじゃないだろうか。私の下についてれば、危険を冒さずにご飯にありつけるし。少なくとも忠誠心なんてモノは無いからね。まあ、ペットだから別に良いんだけど、もうちょっと心を開いてくれてもいいんじゃない? ペットだし。まあ、心の中で思ってても仕方ないんだけどね。それにムカデをペットだと思ってるのも、失礼なのかもしれない。

 

そんな事を考えていると、外の廊下から足音が聞こえる。結構速い、多分走ってるね。ディラックの海にクッキーを隠す。隠し物をここに隠したら絶対にバレる事は無いよ。もし相手がここに隠したと分かっていても、中にある物を取り出す事が出来るのは私だけだしね。

 

さて、廊下を走るなって怒ってあげようか。ベッドの上に座る。扉が開く。来た!

 

「ろうk「聞いてくださいエルお嬢様!!!」!?」

 

まさかのキャンセル。

 

「いやだk「実はですね!!!」…はい、何でしょうか?」

 

ベッドから降りて正座をする。隣にいるムカデも正座をする。

 

『どうぞ』

 

「私にも能力があったんですよ!!!」

 

『マジすか。で、どんな能力なんです?』

 

あ、台詞被った。知っているからイマイチ驚きが薄い私。ムカデは単純に興味が無いっぽいね。しかしそんな事を気にせず話す咲夜。私達の反応は気にしないらしい。

 

「はい! 『時間を操る程度の能力』って言うんです!!!」

 

「へえ」

 

やはり反応が薄い私。ってあれ? ムカデの反応が無いぞ。横を向く。そこには瞳をキラッキラに輝かせたムカデがいた。ちょっと待ってよ、私にも向けた事が無いよね、そのキラッキラした瞳。

 

「どうしたの?」(小声)

 

「…DIO様!」(小声)

 

成程ね。確かにDIO様を連想するよね。

 

「…ねえ」(小声)

 

おや、ムカデから話しかけてくるとは珍しい。

 

「何?」(小声)

 

「咲夜に…DIO様の…真似を…させたい」

 

…それだ!

 

「それは思いつかなかったよ! 後で角砂糖三つと、よしよしをあげるよ」(小声)

 

「結構です」(小声)

 

あ、そうですか。

 

「よし咲夜」

 

「はい?」

 

「咲夜にはその能力を使うために色々と教えてあげるよ」

 

「? 使うためには何か必要なんですか?」

 

「うん、でも大丈夫。すぐに覚えられるよ」

 

実際すぐに覚えられる事だし。

 

「そうなんですか」

 

「…そう…そう」

 

「じゃあいくよ」

 

「はい!」

 

「まず、時を止めるときは『ザ・ワールド、時よ止まれ』って言わなきゃ駄目なんだよ」

 

「そうなんですか!?」

 

『うん!』

 

基本だね。

 

「次、…あ、そういえば武器はどうなったの?」

 

「ナイフになりました」

 

「おお、それは良かった、んじゃあナイフの構え方を」

 

「お願いします!」

 

「ナイフはエプロンを縛っている紐に差し込んで、他は両腕で持つんだよ」

 

「こうですか?」

 

「そう…そう」

 

分かりにくいけど、DIO様が承太郎にナイフを見せびらかした時のやつだよ。

 

「よし次は…」

 

私とムカデの時止め講座は続く。と思いきや。

 

「咲夜!」

 

『!?』

 

うお!? びっくりした。後ろを向くと、皆がいた。え、何事?

 

「あのー…何か?」

 

「エル、ムカデ、一体咲夜に何を教えていたのかしら?」

 

「あー、そのー…色々?」

 

「へえ、色々ねぇ」

 

「ところで何でこっちに来たの?」

 

「私の能力でね、このままじゃ咲夜が大変な事になるってね」

 

ま、まさか!? それは。

 

「レミリアお嬢様! 見てください! ナイフを構えるときはこうするらしいです」

 

私が教えた構えをする咲夜。ちょっ!?

 

「…へえ、色々ねぇ」

 

『………』

 

この後むちゃくちゃ怒られました。




それから数年、紫から異変を起こすよう頼まれ、それを承諾する紅魔館の皆。そしてエルはどうするのか?

次回「ようやく異変」

次回も、サービスサービスゥ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。