ナイフが私の右から数本飛んで来る。私はそれを後ろに避け、咲夜に向けて弾幕を放つ。動かない咲夜に命中する。…という事は無かった。咲夜はすでに元いた位置の右に移動しているからだ。やはり昨夜の能力の正体は分からないわ。
「やっぱりあんたの能力って不思議ね。いないと思ったら移動してて、何もしていないと思ったらいつの間にか様々な方向から攻撃が来ている」
「ならここで降参しますか?」
「残念だけどそれは出来ないわ。因みに何度言っても無駄よ」
「はたしてそうでしょうか」
咲夜が両手にナイフを構える。
「私は無理だと思いますわ」
咲夜が消える。その瞬間。
「なっ!?」
私の周りにから多数のナイフが迫ってくる。
「くっ!」
左右のナイフを後ろに避け、後ろから来るナイフをお祓い棒で払い、上から来るナイフを小型の結界で防ぐ。一見最初から結界で防げばいいと思うが、全身を防御する結界は作るのにちょっと時間が掛かるから無理なのよね。
「やはりやるわね。流石は博麗の巫女、といったところかしら」
後ろから咲夜が話しかけてくる。
「ありがとうッ!」
弾幕を放つ。弾幕はかなりの量。それも広範囲に向けて放っているわ。だけど咲夜に通じるかどうか…。やっぱり咲夜の能力は分からないわ。
「無駄よ」
また後ろから声がする。振り向くとナイフがすぐそこまで迫っている。私は急いでお祓い棒を振るい、弾き飛ばす。だけど、ナイフが私の右の袖を切り裂く。
「くっ! 夢符『封魔陣』」
私の持つ大量のお札が周りに飛んでいく。勿論咲夜の方にも。
「チッ!」
咲夜が瞬きをする間に移動している。そして私にナイフを投げようとする。が。
「よく前を見た方がいいわよ」
「!?」
咲夜に複数のお札が迫る。今までの攻撃と違って一度開けたら終わりじゃない、他のお札もあるわ。
「くっ!」
咲夜はまた移動する。やはり一瞬で。だけどちょっと気になるところに気付いたわ。
「面倒ね。幻象『ルナクロック』」
咲夜がスペルカードを使った瞬間、咲夜の周りに大量のナイフと弾幕が現れ、お札や私に向かって行き、お札に突き破る。私は勿論避ける。避けきったところで周りの様子を確認する。どうやらナイフは全てのお札を破く事は出来なかったようだけど、かなり避けやすくなっている。やがてすべてのお札が床に落ちる。
「残念だったわね」
「そうでもないわよ」
「…何ですって?」
「そうでもない。って言ったのよ」
魔理沙side
「魔符『スターダストレヴァリエ』!」
「火符『アグニシャイン』」
私の弾幕と、パチュリーの弾幕がぶつかり合い、消滅する。さらに私は弾幕をパチュリーに放つが、パチュリーも弾幕を放つ。これもぶつかり合い、消滅する。
「随分と力任せね」
むぐっ!? 確かに私の弾幕ごっこは力任せなところがある、だけど!
「私の弾幕はパワーだからな!」
…ちょっと理由にならないかもしれないが。
「まあ嫌いじゃないわよ。その戦法、というかこだわり」
! それは良い!
「ホントか!」
「ええ、小手先の技より豪快かつ力のある技。別に嫌いじゃないわ。何より」
(嫌いじゃないわ!)
………何か声が聞こえたが無視するぜ。それよりパチュリーの答えだ。
「何より?」
「…倒し甲斐があるからね! 金符『メタルファティーグ』」
金属のような球が向かって来る。だけどそれよりも。
「その言葉、忘れんなよ! 魔符『ミルキーウェイ』!」
私の周りから星形の弾幕が放出される。
「ええ、勿論よ」
私とパチュリーの戦いは続く。
霊夢と咲夜、魔理沙とパチュリーの戦いに決着が着く。………はず。
次回「VS咲夜&パチュリー2」
次回も、サービスサービスゥ!