「誰だお前?」
扉を突き破って入ってきた妖怪に質問をする。恐らくここの住人だろうけど。
「私はフランドール・スカーレット。フランでいいよ。よろしくね魔理沙」
「!? 何で私の名前を知ってるんだ?」
ずっとつけてたのか? なにも気配は感じなかったが…。
「あれだよ」
フランが近くの本棚を指す。その本棚を見ると、一匹のムカデがこっちを見ている事に気付く。…ジロジロ見てきて気持ち悪いぜ。ムカデに見られるような事をした覚えは無いんだがな…。
「何だあのムカデ」
「私はあのムカデを通して魔理沙の事を見てたんだ。…あ、変な意味じゃないからね?」
どうやらあのムカデが見た光景を何らかの手段で見る事が出来るらしい。…ちょっと欲しいな。
「で、そろそろ遊ぼうよ? 私はその為に来たんだから」
「遊びって…弾幕ごっこか?」
「そう! それに私との遊びに勝たないと、魔理沙の目的も達成できないし」
私の目的…異変解決…という事は!
「フランがこの異変の首謀者か?」
「うん」
なら私が倒して、霊夢より先に異変を解決してやるぜ!
「でも私を倒しただけじゃ解決しないよ」
「どういう事だ?」
「私はあくまで首謀者の一人。後二人倒さないといけないよ」
「後二人って誰だ? って、教えてくれるはずないか」
「私の姉と妹だよ」
「………」
もうちょっと躊躇おうぜ…。さっきのやり取り私が自問自答しただけだぜ。
「早速遊ぶ?」
「ああいいぜ、ただし私が勝つけどな!」
私とフランは宙に浮きあがる。
「いくよ!」
フランが弾幕を放ちながらこちらに向かって来る。私はパチュリーの時と同じように、本棚の間を移動しながら弾幕を撃つ。フランは私の真後ろに行こうとしている。私は箒にまたがって空を飛んでるので、真後ろを向きにくいからだ。私は常に不規則に動きながらフランに向けて弾幕を放つ。
「弾幕ごっこは楽しいよね!」
「そうだな!」
「というわけでもっと楽しくしてあげるよ。禁弾『カタディオプトリック』!」
フランが紫と白が混じった弾幕を放ってくる。弾幕を迫ってくる弾幕を避ける。が。
「なっ!」
弾幕は本棚や床にぶつかると反射し、こちらに向かって来る。私は迫ってくる弾幕を避けるが、さらに反射して向かって来る。
「狭い道に入ったのは失敗だったね」
「確かにな。でも、当たらなければどうという事は無いぜ!」
『種族の力の違いが、弾幕ごっこの決定的差で無いということを教えてやる』
!?
「何なんだ今の声…」
どこからともなく聞こえてきたが。
「あのムカデからだよ」
下を見るとさっきのムカデが弾幕を避けながらついてきている。すごいな…。
「成程な」
どうやら誰かがこの弾幕ごっこを見物してるらしい。
「おっと」
右から来た弾幕を避ける。危ない危ない。
「さあ、まだまだいくよ!」
「ああ、どんどん来い!」
その頃
「お菓子食べながら見る弾幕ごっこは良いねぇ」
「…同感」
絶賛観戦中な二人がいた。
魔理沙とフランドールの戦いは続く。そしてそれをスポーツ大会の生中継感覚で見るエル達。
次回「VSフランドール2」
次回も、サービスサービスゥ!