というかエルの口調が安定しないなぁ。
もうすぐ夜が明ける。
私は使徒の力のお蔭で日光を浴びても平気だけれど、これでも人間や、多くの妖怪が恐れる吸血鬼。イメージを壊さないためにも、夜明けには眠る。…本当は眠いだけなんだけど。
「さあ皆、そろそろ寝なさい」
『ハーイ!』
私達はそれぞれの部屋に向かう(因みに私達の部屋は二階、お父様達の部屋は三階で、食堂の方から私、フランお姉様、レミリアお姉様の順です)
私は部屋のベッドに入り、これからの事を考える。最近は、これが寝る前の習慣になっている気がする。
まずお父様とお母様の事を考える。お父様とお母様は原作にはもちろん出て来ない。つまり幻想郷に入る前にこの紅魔館から居なくなる可能性が高いという事だ。出来れば隠居か何かであってほしいなぁ。高いという表現にしたのは、幻想郷を騒がす異変、『吸血鬼異変』があるからだ。ただし、この『吸血鬼異変』で居なくなる場合、それは『お父様達が死ぬ』という事だと思う。まあ私というイレギュラーが居るから、原作に多少の違いがあるかもしれないんだけど。…私がお姉様たちの妹っていう時点でもう違うか。
次に原作での紅魔館メンバーの事……はいいか。どんな出会いをするのか楽しみだなぁ。
そして『吸血鬼異変』の事。これはどうしようか。幻想郷のためにも、私達が勝つ事は出来ないしなぁ。
……そもそも私の実力はどの位なんだろう? お父様達は、レミリア達はまだ危険な事をしてはいけない、と言って、私達に戦闘にかかわる事を禁止してるんだよね。だから自分のスペックをよく理解できてないんだよね。
(その事ならこの私が居るじゃないか)
(おお! 丁度良い所に)
(丁度良いから狙って来たんだよ)
(まあそれはどうでも良いから早く私のスペックを教えて)
(スペックって、どれの?)
(使徒の力については、この五年間で、出来る事が文字になって頭に浮かび上がって来たから既に覚えてるわ、身体能力について、分 か り や す く 教えてよ)
(おK、腕力はエヴァを片手で持ち上げられる位あるわ)
(いきなり分かんないわよっ!)
言いたい事は分かる。恐らくこれも使徒の力の影響なんだろう。サキエルとかが持ち上げてたし。だけどエヴァってどの位重いか分かんなきゃダメじゃん!
(まあ少なくとも普通の吸血鬼よりは断然強いから、他のスペックは普通の吸血鬼より少し上位ね)
(そう、以外と普通なのね)
(まあ私の言う『少し』が、あなたの今思ってる『少し』と同じかどうかは分からないけどね)
(ゑっ!?)
(それじゃあさよなら)
(ちょっと待ちなさいよ!)
…ホントにさよならしたよあいつ。まあ取り敢えず自分の身体能力の強さは分かった。
もう寝ようかな。
トントン
扉が軽く叩かれる。こんな時間に誰だろう? 私が扉を開けると。
「お姉様っ!」
レミリアお姉様とフランお姉様が居た。だけど何で私の部屋に? そう疑問に思ってると、レミリアお姉様が口を開いた。
「ねえエル、私達と一緒に寝ない?」
まさかのお誘いだった。断る理由は無いわ!
「うん! 一緒に寝よう!」
そのままお姉様達と一緒にベットに入る(レミリアお姉様、私、フランお姉様の順)。
するとフランお姉様が私に抱き付いてきた。
「やっぱりエルは暖かくてやわらかくて気持ち良い~」
「フラン、いきなり抱きしめたらビックリしちゃうでしょ」
「大丈夫だよ。レミリアお姉様」
「じゃあ私も抱き付くわ」
そう言ってレミリアお姉様も抱き付いてくる。嬉しいけど少し暑い。
「それにしても一体どうしたの? 急に一緒に寝ようなんて」
「姉妹のスキンシップに理由はいらないわ」
「そうそう! 単純に一緒に寝たいと思っただけだよ」
「成程~、それじゃあまた今度も一緒に寝よ~」
「勿論よ」
「毎日でも良いよ」
「じゃあ毎日一緒に寝よ~」
その後、すぐに私達は眠った。
次の日から、お姉様達の枕が私の部屋に置かれました。
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