東方紅三女   作:パンプキン大佐

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主人公が変な事言ってます。気にしないでください。


VSエル&ムカデ2

霊夢side

 

弾幕を避けながらエル達を探す。ホントにあいつらはどこに行ったのかしら? 窓の外を確認する。……いない。机の裏を確認する。…エルならいると思ったんだけどなぁ。

 

「それじゃあいきますよー。使徒『化学を使った天使の雷』」

 

どこからか発せられたエルの声が部屋に響きわたる。部屋のあちこちに宝石のようなものが出現し、様々な形に変形してレーザー状の弾幕を発射してくる。こちらに向かってきた巨大な弾幕を回避する。一つ一つの攻撃範囲が広いわね。マスタースパーク並みの弾幕もあるわ。数が少なく、直線にしか飛ばないのが救いね。

 

「こうでかい弾幕をホイホイ出されると、私の自信がなくなるぜ」

 

私の下で弾幕を避けている魔理沙が話しかけてくる。

 

「それじゃああんたも、こんなに沢山出せるようになりなさい」

 

「すぐになってやるぜ。ところで霊夢。エル達は見つかったか?」

 

「見つからないわ。そっちは?」

 

多分答えは一つしかないけど。

 

「見つからないから聞いてるんだぜ」

 

やっぱり。

 

「まあ、それもそうね」

 

「早く見つけないとまずいぜ」

 

おっと危ない。横から向かってきた弾幕を下に移動して回避する。

 

「…虫符『捕獲ネット』」

 

ムカデの声が部屋に響く。空中に四つの丸い球が現れ、レーザー状の弾幕を発射し、お互いに結び付ける。やがて四つの球を角にした正方形の網が出来上がり、こちらに迫ってくる。きめ細かいので網の弾幕の間を通り抜けるのは無理そうね。そう判断し、大きく移動して避ける。

 

「本格的にヤバいな」

 

確かにね。しかしこの弾幕、飛ばない方が避けやすいわね。床に降りて弾幕を回避する。避けているときに戸棚が視界に入る。戸棚の影に何かあるわ。……あれは!

 

「魔理沙!」

 

影にある物を掴む。

 

「何だ霊夢?」

 

「私が今から叫ぶから、声が聞こえた方を攻撃しなさい」

 

「? 何言ってんだ?」

 

「いいから!」

 

「わ、分かったぜ」

 

私は手に持ったもの、ムカデの分身に向かって叫ぶ。

 

『わっ!!』

 

声が聞こえたのは勿論私。そしてもう一つ、天井だ。

 

「そこか! 恋符『マスタースパーク』!」

 

魔理沙のマスタースパークが天井を貫く。撃ち終わり、煙から二つの人影が見える。

 

「ゲホッ! ゲホッ! いやー、失敗失敗」

 

「…成功…するはず…ない」

 

エルとムカデが出てくる。

 

「…お前らずっと天井裏にいたのか?」

 

「まあね、大変だったよ。ホントはさっきので倒そうとしたんだけどね」

 

エル達が構える。それを見て私達も構える。

 

「じゃあ、第二ラウンドはじめっか」

 

エルが私に、ムカデが魔理沙に向かっていく。

 

 

 

 

 

 

 

魔理沙side

 

ムカデはさっきと違い大量に弾幕を放ってくる。

 

「お前、妖力が無かったんじゃないのか?」

 

「分身を…戻した…だから…問題ない」

 

どうやら妖力はずっと追跡してきたあのムカデの維持に使ってたらしいな。

 

「ところで少しくれないか? あのムカデ」

 

「………地符『弾幕噴出』」

 

ムカデが地面に両手をつけると辺りの地面が紫色に光だして弾幕が吹き出し、こちらに向かってくる。さらに自分の下の地面も光りだす。まさかここも!?

 

「おわっ!」

 

弾幕が噴出する直前に移動して回避し、ムカデに向けて弾幕を撃とうとする。

 

「あれ?」

 

いないぞ? 辺りを見回すがどこにも見当たらない。

 

「…ここ」

 

「!?」

 

上からムカデが落ちてくる。ちょっ!?

 

「危ないだろ!」

 

「…仕方ない」

 

ん? よく見るとムカデは飛んでないな。服の中からムカデのような…というかまんまムカデの姿をした触手を数本出して、それを天井に突き刺して自分の身体を持ち上げて移動している。気持ち悪いな…。いや、妖怪としてはあってるのかもしれないが…。

 

「…危ないぞ」

 

「ん? うわ!?」

 

さっきのスペルカードの弾幕が迫ってくる。さらに下の地面から弾幕が吹き出し迫ってくる。私はそれを避けるが、避けた先の下の地面からも弾幕が噴き出す。どうやら私を追尾して噴出してくるらしい。追いつかれないよう移動しながら弾幕を撃つ。

 

「ナットレイみたいだね、それ」

 

エルがムカデに対して何か言っている。余裕だなお前ら。

 

「…テイロス…もしくは…セルゲイモンスター」

 

「バイオの?」

 

「…うん」

 

「マイナーだねぇ」

 

「…教えたのは…ご主人」

 

「まあね」

 

何言ってるのかさっぱり分かんないな…。地面から噴き出した弾幕が消える。どうやら時間切れのようだな。

 

「まだまだ私は健在だぜ」

 

「…いい気に…なるなよ」

 

再び弾幕を放つ。

 

 

 

 

 

 

 

霊夢side

 

エルは地上で羽の骨から弾幕を放つ。

 

「芸が無いわね」

 

「器用貧乏って言葉があってね」

 

「ちょっと意味違うんじゃない」

 

とはいえ確かにこの羽からのレーザー状の弾幕は強い。追尾性能が高いからだ。ただし弾幕自体は直線、軌道は読めるわ。

 

「フッフッフ、どうだい? 結構強いで…あれ、どこ行ったの?」

 

あんたが目を瞑って笑った隙に後ろに移動したわよ…。

 

「あんまり調子に乗らない方がいいわ」

 

お祓い棒を振り下ろす。

 

「…武符『ムーヴ・ウェポン』」

 

「クッ!?」

 

壁や床、天井を突き破って、さっきエルが投げた四つの武器が現れ、私のお祓い棒を受け止める。柄の部分に赤い妖力が付いてるわね。恐らく妖力で操っているのだろう。武器が私に向かってくる。私は後退し避ける。さらにエルは下半身を布のような触手に変えて攻撃をしてくる。

 

「一つ言いたいんだけどいい?」

 

何かしら?………いつまで経っても用件を言わないわね。もしかして私の返答を待ってる?

 

「いいわよ」

 

避けながら聞くのはキツイわね。

 

「ありがとう。やっぱり人に何か頼む時は返答を聞かなきゃね」

 

返答聞かなくても話してる事があると思うけど。

 

「霊夢さぁ、今調子に乗るなって言ったよね~」

 

「ええ、言ったわ」

 

珍しく真面目な話っぽいわね。エルが私に真面目な表情で話をするのは何時以来かしら? 確か私が六つか七つの時だったわね。確か、わざわざ手間をかける料理程不味いとかなんとか。そんな事は無いと思うけど。

 

「確かに私は調子に乗ってたよ。そりゃあ戦闘中に目を瞑るんだから。そして調子に乗ってる奴に調子に乗るなって言いたいのは分かる。多分結構昔の私も言ってた。だから説得力は無いんだけどさ、この状況で私に調子に乗るなって言うのはおかしくない? いや、勝てる手段とかがあったり、相手が自分を馬鹿にしてくるなら言うのは別にいいよ」

 

「は?」

 

何言ってんだコイツ…。

 

「まあまあ、そんな目で見ないでよ。でさあ、勝負をしてるときに相手が調子に乗るのは、自分でも勝てるって思ってるからでしょ。負けてるのに調子に乗るはずないし。だからさぁ、相手に向かって調子に乗るなとか言うんならさ、調子に乗せない様に圧倒してよ。自分に何もしてないのに、調子に乗るなって言うのはなんか嫌なんだよね。勿論これは私の言葉に対しての好き嫌いだから、ほかの人との戦いでは良いけど。まあ私もこの先言っちゃうかもしれないけどね」

 

「話はそれだけ?」

 

「うん、聞いてくれてありがとう。別にさっきの話は気にしなくていいよ。考えは人に言っても、押し付ける事じゃ無いからね。あ、これも自分の考えだから気にしないで」

 

「ええ、分かったわ」

 

私はスペルカードを構える。あんたとの戦いでは調子に乗るなって言うんじゃなくて、調子に乗らない様に圧倒しろって事ね、それなら…。

 

「その通りにするわ。霊符『夢想封印』」

 

あちこちから弾幕が現れ、エルに向かっていく。

 

「………あんな事言うんじゃなかったあああああ!」




それぞれの勝負に決着が着く。

次回「VSエル&ムカデ3」

次回も、サービスサービスゥ!
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