宴会開始の挨拶が終わった直後に走り出し、料理の元に向かう。
欲しい料理を一通り皿に移して元の位置に座る。どうやらもう一人の私もきちんと料理を取ってきたらしい。因みにこの間、わずか二十秒である。…自慢げに考えてる割にはそこまで速くないのを気にしてはいけない。
「速いわね、もうこんなに取ってきたの」
レミリアお姉様が言う。どうやらお姉様達からしたら速かったらしい。
「まあね、早く取らないと無くなっちゃうかもしれないし」
「そんな事は無いと思うけど…」
「フランお姉様、こういう事は推測じゃ駄目なんだよ」
「そうかな」
何だろう、状況のせいで花京院の名言に聞こえたよ。私は箸で料理を食べていく。そういえば三角食べって難しいよね。初めて知ったときは頑張って続けようと思ったけど二日でめんどくさくなってやめたよ。
「うん、どれもすごく美味しいね。すごいね霊夢は」
やっぱり一人暮らしだと料理の腕も自然にうまくなっていくのかなぁ?
「む、エルお嬢様、今のお言葉は料理を作っている私には聞き捨てなりません。私の料理とどちらが美味しいんですか?」
「え、いや~そんな事言われてもなぁ」
私は料理番組の審査員でも、一流の料理人でもないしなぁ。
「どっちも美味しいじゃダメかな~」
「……必ず私の料理の方が美味しいと言わせてみます」
咲夜が握りこぶしを作って言う。何、霊夢と料理対決でもするの!? ぜひやってくださいお願いします。私は咲夜を応援するよ。ん? でもそれなら霊夢と咲夜が引きわけになればなるほどたくさんの料理が食べられるのかな。…でも私は咲夜を応援するよ。
「水飲もうっと。ムカデ、水」
「ほい」
ムカデが湯呑に水を入れる。私はそれを受け取り、一気に飲む。………。
ムカデside
ご主人が動かなくなった。
「………」
ご主人は立ち上がり、部屋から出て行く。何やってんだ。
「……あ…これ…酒だ」
そういえば酒飲んだ事無かったなご主人。………まあ面白そうだかいいか。
霊夢side
皆も随分楽しんでるわね。準備したかいがあるわ。こんなに早く準備が済んだのもエルのおかげね、…そういえばエルはどこに行ったのかしら?
「ねえねえ見てよ霊夢~」
「あら、後ろにいたn……」
後ろにいたのは陰陽玉を蹴っ飛ばしているエル。
「ちょっと何やってんのよ!?」
「アハハハハハ、いや~楽しくなっちゃってね~」
そう言いながら陰陽玉を足で転がすエル。
「やめなさい!」
「了解ー!」
エルは陰陽玉を蹴飛ばす。陰陽玉は障子を突き破り外に飛んでいく。あーよく飛ぶなー…じゃなくて!
「あんた何やってんのよ」
「皿回し~」
棒を使って皿を回すエル。何やってんのよ!? ん? というかその棒。
「お祓い棒じゃない!」
「見つけたんだよ~」
「壊す前にさっさとやめなさい!」
「ラジャー!」
皿回しをやめるエル。当然皿は床に落ちていき。
バリーーーーン!
「………」
「あ、紫~それ何~」
「ああ、これね、外の世界のお酒よ。ビールって言うのよ。容器は缶ね」
「一本頂戴!」
「ええ」
「ありがとう! 霊夢~知っている~『缶ビールの一気飲みの方法』!」
「行くよ~………」
「ゥグッ!!」
「ップハァ――――ッ!!イェスッ、イェスッ!! 霊夢~どうだった~」
「……いい加減にしなさい!!!」
エルの顔を掴み床に叩き付ける。
「ひでぶっ!!」
レミリアと過ごすエル。各キャラ一話ずつこういう話があると思います。
次回「レミリアお姉様との一日」
次回も、サービスサービスゥ!