東方紅三女   作:パンプキン大佐

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今回はかなりグダグダです。
前半で出て来るエルの考えは、作者の考えでもあります。


第六話

お姉様達と一緒に寝るようになって五年、お姉様達と一緒に起きて食堂に行くと、お父様からこう言われた。

 

「今日はパーティーに行くぞ」

 

「何だって! それは本当かい?」

 

「ああ、今から行くからな」

 

パーティー、それは、出される食べ物を食べる為だけに存在するイベントである。

 

転生前はパーティーに行っても、主催者のスピーチなんか聞かないで、出される料理を食べてたなぁ。

 

でも、予め決まっている料理を順番に出す、高級な所でよくやる形式は嫌だったなあ。サーモンはほとんど何もしないで刺身か寿司で食べるのが一番美味しいのに、何でドレッシング掛けたり、よく分からない野菜を盛り付けて出したりするのかなぁ? 肉も普通に焼いて、焼き肉のタレとか付けて白いご飯と一緒に食べるのが一番美味しいのに、何で変な色をしたソースを掛けたりするのかなぁ? ほかにm(省略)……兎に角バイキング形式が一番良いんだよ!!」

 

「………演説は終わった?」

 

「………中々の名演説だったわよ。面白かったわ」

 

気が付くと私はガッツポーズをしていて、それを見て苦笑いを浮かべるフランお姉様とレミリアお姉様が居た。この状況は……。

 

「………お姉様達。私、……どの辺りから口に出してたの?」

 

私がおそるおそる質問すると、返って来た返答は……。

 

『「でも、予め決まっている料理」辺りから言ってた(わ)よ』

 

最悪だった。ほぼ最初からじゃないかァァァァァァアアア!! 何やってんのよ私! サーモンの食べ方とか何でお姉様達に言ってんのよ私! そう考えているとお姉様達が励ましてくれた。

 

「そういう事はよくある事だわ。気にしちゃだめよ」

 

「独り言ってよくある事だからね」

 

「お姉様…」

 

………なんだろ、全然感動しない所なのに、何故か涙が出て来ちゃったよ。

 

「えっ! ちょっ! どうしたのエル! どうして泣いてるの! 私達の励ましがいけなかったの!?」

 

「お姉様っ! ティッシュ!」

 

「ありがとうフラン、さっ、エル、これで涙拭いて! 別に私達、あなたの事馬鹿にしてる訳じゃないのよ!」

 

「ごめんねっ! あまり励ましとか慣れてなくて!」

 

その後泣き止むまでの記憶が無い…。十分くらいかかったらしい。

 

ところ変わってパーティー会場への道。

 

「さっきはごめんね。急に変なこと言って泣き出したりして」

 

「大丈夫よ。泣きだされた時はビックリしたけど」

 

「そうそう、私達エルのお姉ちゃんなんだから。この位何ともないよ」

 

そう言って私と手を繋ぐお姉様達。

 

そういえば今日パーティーは一体誰が主催者なのだろうか。

 

「ねえ、お父様」

 

「ん、何だい?」

 

「今日のパーティーは一体誰が主催者なの?」

 

「ああ、私の友人だよ」

 

「ふーん」

 

まあ、誰だろうと美味しい料理さえ出してくれれば、それでいいんだけどね。

 

またまた変わって友人の屋敷。

 

屋敷の入り口なのに物凄い量の人…じゃなくて吸血鬼だな~。

 

「私と母さんは挨拶に行ってくるから。ご飯を食べててもいいぞ。だけど迷子にならないようにな」

 

「分かったよ」

 

「流石に迷子にはならないわよ」

 

「大丈夫だよ」

 

お父様達が向こうの方に行く。

 

「さて、如何しましょうか」

 

「私は、各自自由行動が良いと思うよ」

 

「私はそれでも良いけど、迷子になっちゃだめだよエル」

 

「大丈夫だよ、フランお姉様」

 

「それじゃあ各自自由行動で決定ね」

 

お姉様達もそれぞれ別の方に向かう。私もある場所に向かう。

 

「これはすごいなぁ」

 

目の前には大量のぱんや肉や魚など。勿論向かった場所は食べ物が置かれたパーティー会場である。

 

良かった、バイキング形式だ。私は取り皿を取って、美味しそうな料理を片っ端から取っていく。パンを取る、肉を取る、魚を取る、野菜は知らんな。それを一つずつ口に入れ、味わう。…!? 流石パーティー! どれもむちゃくちゃ美味しい! さて別のはどうなんだろう。私は先程とは別の料理を取り皿に取って食べる。…!? これもむちゃくちゃ美味しい! 私はさらに別の料理を取り皿に取って食べる。

 

 

 

 

 

 

 

レミリアside

 

私はパーティーを楽しんでいたんだけれど、さっきから周りの奴らの様子がおかしいのよ。全員が同じ方向を見ているのよね。何かあるのかしら? 取り敢えず私はその方向に向かう。

 

「あっ! お姉様!」

 

「あら、フラン。どうしたの?」

 

「皆同じ方向ばっかり見てるから、何があるのか気になっちゃって。お姉様は?」

 

「私も同じよ」

 

フランと話していると、大きな人だかり(吸血鬼だかり?)が在るのを見つけた。他の奴らの視線が、その人だかりに向けられている事も同時に分かった。どうやら原因は、あの人だかりの中にあるようね。

 

「フラン、行くわよ」

 

「分かったよお姉様」

 

私達は人だかりをかき分けて前に進む。そしてそこで見たものは。

 

…まず数台のテーブルが目に入った。…次に目に入ったのは、床に散らばっている、所々ケチャップやソースが付いた大量の何もない皿。その次に目に入った物は、テーブルの上にある大量の皿に入っている、大量の料理。そして最後に目に入ったのは…。

 

「これも美味しいなあ~。こんなにおいしい料理がこんなに沢山あるなんて、私今とっても幸せだよ~」

 

その大量の料理を、むちゃくちゃな速さで美味しそうにたいらげていくエルの姿だった。

 

えっ、どういう事なの? まさかこれ全部エルが食べたの? ………嘘でしょ…。

 

私達が予想外の光景に固まっていると…。後ろからお父様達が来た。

 

「おお、レミリア達も此処に居たのか。いやー、私達も何があるのか気になってしまってね。一体何が………」

 

「どうしたのお父さん? 急に固まっちゃって。一体何が………」

 

そしてお父様達も固まった。

 

するとフランが言った。

 

「………私達が固まっちゃうのさ…」

 

……目の前の一人を除いてね…。

 

 

 

 

 

 

 

三人称side

 

その後、周りの吸血鬼達に土下座して謝罪をするレミリア達の父と、その近くに、料理を野菜以外全てたいらげた後、満足して眠ったエルの姿があった。

 

そして今、吸血鬼、いや、後に幻想郷の住人達から恐れられる存在、『暴食の悪魔』が誕生した。




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