東方紅三女   作:パンプキン大佐

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戦闘のシュチュレーションはともかく、戦闘の文章は中々よくできました! …まあ自分からしたらなんですけどね…。


弾幕の少ない弾幕ごっこ

「さあ、始めようね!」

 

「ええ、分かっていますよ」

 

私は妖夢に素早く近づき光の槍(以後槍)を叩き付ける。妖夢はそれを後ろに下がって避ける。

 

「へえ、早いねぇ」

 

「それ程でもありませんよ」

 

私は近づきながら槍で突いていくが避けられ、剣で軌道をずらされる。うーん強いし素早いなぁ。流石剣士、近接戦に特化してるし瞬間的な判断力や素早さではトップクラスって事だね。

 

「今度はこっちから行きますよ!」

 

私の攻撃の隙を突き、今度は妖夢が攻撃を仕掛けてくる。早っ!?

 

「うおっと! 危なかったよ」

 

目前に迫った剣は上半身を逸らす事で回避する事が出来た。

 

「まだ私の攻撃は終わってませんよ!」

 

「いくら馬鹿な私でもそのくらいは分かってるよ!」

 

私はこれでも強力な妖怪である吸血鬼、動体視力には自信がある。攻撃に集中していたときに攻撃されたため危なかったけど、避ける事に集中しているなら避ける事はそこまで難しくない。

 

「私を舐めてもらっちゃ困るよ」

 

攻撃を避けていき隙を突いて槍を叩き付ける。

 

「舐めてなんていませんよ。戦うのであれば誰であろうと私は本気です!」

 

が、二つの剣で防御される。そのまま鍔迫り合いになる。

 

「しっかしすごいねぇ妖夢、修行頑張ったんでしょ?」

 

「ええ、しかし今も頑張っていますよ。私はまだまだ半人前なので」

 

これで半人前かぁ、一人前になったらどうなるんだろうか。私も負けないように頑張って修行した方がいいかもね。鍔迫り合いに使っていない左腕をゆっくりと上げる。

 

「私としては一生半人前でいてほしいかなっ!!」

 

左腕を勢いよく振り下ろす。

 

「残念ながらそれは無理です。天上剣『天人の五衰』!」

 

妖夢は左に転がって回避し、後ろに下がりながらスペルカードを使ってくる。このスペルカード、五色の弾幕を一斉に放ってくるもののようだね。しかもかなりの量だ。だけどっ!

 

「私はこういう大量の弾幕を避けるのが得意なんだよね!」

 

魔法の森を進んでいるときも言ったけど、私は妖力を様々な方向に噴射して移動するこの羽のおかげで障害物を避けながら飛ぶのが物凄く得意だ。弾幕と弾幕の間が小さい事に気をつければ、楽に避けられる。

 

「私が避けている間、妖夢も避けてな、武符『ムーヴ・ウェポン』」!」

 

私の影から五つの武器が飛び出し、回転しながら妖夢に向かって行く。妖夢は弾幕を当てて消滅させようとするが、逆に弾幕を粉砕しながら向かって行く。これは実体を持つ私の武器、通常弾幕を使って消滅事は出来ない。まあ破壊できる程の威力の攻撃なら出来ると思うけど、それでもまた私の影から新しい武器が出てくるだけだ。

 

「くっ!」

 

妖夢も余計な事をするのをやめ、避ける事に集中している。おっと! 目の前に来た弾幕を避ける。避け続けていると弾幕が無くなる、どうやら時間切れのようだ。私の武器も止まって地面に落ちた。

 

「次はこれだ!!」

 

私は下半身を布状の触手(以後触手)に変えそれを使って周りの桜の木を切断し、掴んで妖夢に向かって投げる。妖夢は物凄くビックリしている。まあそりゃあそうだよね。

 

「ちょっと! 何やってるんですか!!」

 

「いいから避けときなよ」

 

「後で怒りますからね!」

 

妖夢は私が投げていく桜の木を裂けながらこっちに向かってくる。私も投げながら妖夢に近づいていく。妖夢が十分に近づき剣を振ったところで私も投げるのをやめ下半身を戻し、槍を突き出す。互いに攻撃を弾き、また攻撃をする。それの繰り返しだ。

 

「いやー私の方が力が強いはずなのに何で弾かれちゃうんだろう?」

 

「さあ、何ででしょうか」

 

答えは私も分かっている。単純に妖夢の剣を使う『技』のためだ。私の攻撃を弾くとき、一番弾きやすい角度で弾いているのだろう。一方私は単純に『力』だ。綺麗にいえば力ずく、悪く言えばゴリ押しで戦っている。恐らくその戦い方は一生変わらないだろうね。

 

「うわっ!」

 

私は大きく体勢を崩す。どうやら力を入れていない所に弾かれたらしい。妖夢が剣を両手で持ち掲げる。

 

「これで決めます! 断迷剣『迷津慈航斬』!」

 

剣に巨大な霊力が宿り、そのまま振り下ろされる。普通だったらこれで終わりだ。いくら相手がどんなに早くても、この状況で避けきれるわけが無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通だったら…だけど。

 

「なっ!」

 

私の肩が膨らみもう一対の腕が生え、そのまま槍を十字にし、霊力の塊を受け止める。さらに両羽の噴射口が妖夢の方を向き、弾幕を発射する。…弾幕ごっこ初の白星だ。

 

「キャアアアアアアア!!」

 

弾幕に当たった妖夢が大きく吹っ飛ばされる。私は体を元に戻し、近づく。

 

「…私の負けですね」

 

「まあね」

 

妖夢が起き上がり、剣を鞘に納める。

 

「それにしても妖夢は強いなぁ。本当にこれで半人前? もう八割人前くらいだと思うけどなぁ」

 

「私は半人前ですよ、いえ、三割人前くらいです」

 

「マジすか!? ええ、じゃあ一人前になったらどうなんの? 私勝てる気がしないんだけど…」

 

「ならエルさんも修行したらどうですか?」

 

「まあ考えてみるよ。それにしても大丈夫、ほれ、戻しておくよ」

 

能力を使い、破れた服や切断された木を直す。

 

「それじゃあ行こうか、もう決着ついてると思うし」

 

「はい、行きましょうか。皆さんが心配です」

 

妖夢は皆の事を分け隔てなく心配するいい子みたいだ。…ますます苦労人な気がする。私達は咲夜が向かった方に向かうおうとする。すると。

 

「うわわわわわっ! ごふっ!」

 

「くっ」

 

突然、衝撃波のようなものが私達に当たる。妖夢は堪えたようだが、前にいた私は反応できず、ひっくり返って頭から地面に当たる。

 

「イテテテテテテ…一体何がどうなってんの?」

 

「さ、さあ?」

 

私達の先には、桜の木と石が敷き詰められた道だけがある。




次回「西行妖突撃」

次回もサービスサービスゥ!

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