そしてグダグダ…。
咲夜の頭を撫でる。もうすっかり泣き止んでくれて、今は胸に顔をさすりつけて甘えてくれている。むふぅ、くすぐったいけど気持ちいなぁ。
「すっかり落ち着いたみたいだね、よかったよかった」
そう言うと咲夜は慌てて私から離れ、真っ赤になった顔を隠すように頭を深く下げる。どうやら甘えていた事に対しての謝罪らしい。そんなに気にしなくてもいいのに…。というかもっと甘えてもいいのになぁ。
「も、申し訳ございませんでしたっ!」
「あはははははは、気にしなくていいって。生物皆甘えたいときがあるもんだからね! 勿論私にもあるし」
咲夜の頭を再び撫でる。
「あう…」
う~ん、可愛いなぁ…。…なんて事をやってる場合じゃなかった。霊夢達の方を向く。
「ねえ皆ー! ここは私に戦わせてくれないかなー!」
「なっ!? 無理よエル!」
霊夢が言う。そういえば皆はまだ私の本気を見てなかったね。まあ本気って言っても別に強くなるわけじゃないんだけどね。遠慮はしなくなるけど。
「まあ見てなって!」
ガッツポーズをとる。
「でも…」
「いいわ、戦わせてあげましょう」
紫が承諾してくれた。私なら勝てると思ってくれたのかな? そうだと嬉しいけどなぁ。
「ありがとう紫ー! 皆は白玉楼でお菓子でも食べててねー!」
ポケットからありったけのお菓子を取り出す。
「というわけでお菓子持ってってもらっていい?」
「はい、任せてください」
咲夜が私のお菓子を受け取る。
「おや、咲夜は心配してくれないの?」
「絶対勝つと信じてますから!」
「おお、嬉しいねぇ。それじゃあ白玉楼に行ってな」
「はい!」
咲夜達が白玉楼に向かう。それを見届け、西行妖を見る。再生を終え、攻撃のために再び枝を伸ばしている。成程、かなりの再生速度と手数の多さだ、咲夜達が苦戦したのもよく分かる。ただし私には関係ないと思うけどね。
「ねえ西行妖、私これでも結構あんたに怒ってるんだ。咲夜を泣かせたからね」
大切な家族を泣かされたら誰だって怒ると思う。まあ泣かせた理由がまともな理由だったらまだ許せるってもんだけど…。
「あんた花咲いてないって事はまだ復活しきってないんでしょ」
私の予想じゃ、異変解決されたら完全復活出来ないからって襲い掛かったんだと思う。分かりやすく言えば餌貰えないから襲ったわけだ。………これは。
「咲夜を泣かしていい理由にはならないよなぁ!」
私の後ろに正八面体の結晶が多数現れ、加粒子砲の発射準備を始める。因みに使徒の力には若干の変化があった。変化したのは怪光線と加粒子砲の二つ、どちらも発射方法がだ。加粒子砲の発射台である結晶は変形する事がなくなり、怪光線の仮面は一つ(第十使徒)になった。勿論、強弱や範囲、数の調整が可能になっている。まあつまり使いやすくなったって事だね。
「それでよぉ、西行妖。私の大切な咲夜を泣かせたあんたにそんなカッコイイ名前は似合わないから、私が新しい名前を考えてあげたよ。…ゴミでいいよね?」
西行妖が多数の枝を突き刺してくるが、ATフィールドによって防がれる。
「都合のいいように肯定と受け取っておくね。でだ、実はゴミって名前にしたのにはある理由があるんだよ」
さらに枝を突き刺してくるが、やっぱりATフィールドによって防がれる。この時点でゴミが私に攻撃を当てる事は出来ないと判断した。
「ちょっと変な理由だけど、笑わないでね」
「………てめえが今から私の力で、花の咲かない不良品桜以下の本当のゴミになるからだよっ!!」
加粒子砲が発射され、私に突き刺そうとした枝を消滅させながらゴミの幹に当たり爆発を起こす。…さて、可愛い咲夜を泣かせた事を後悔させてやるとしますか。
次回「エルVS西行妖」
次回もサービスサービスゥ!
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