東方紅三女   作:パンプキン大佐

87 / 90
今まで見てくださった方々に失礼と思ったので再開します。


スリルは求めるもの

「いやー驚いたなぁ。まさか幽々子が私みたいな考え方をするなんて。しかも大食いなんでしょ」

 

「はい…。それはもう大変で…。家計が…」

 

「でも、冥界の管理人なんてやってるんだから給料はすごいんでしょ?」

 

「つまりそういう事です」

 

ああ、それでもって事ね。

 

「まあ…頑張って」

 

料理の乗った皿を長方形の机に置きながら、別の机で同じ作業をしている妖夢と会話をする。さっきからこの話題で盛り上がっている。いや、盛り上がってるのは私だけか。妖夢の表情は暗い、西行妖が暴れていたのを見た時と同じくらい暗い。

 

「うーんしかし幽々子とは話が合いそうだなぁ。考えてみれば異変の時はすぐに寝ちゃって話ができなかったし、この宴会で話してみるかな」

 

「幽々子様と話しが合う方はなかなかいませんよ」

 

「共通の要素があれば大丈夫でしょ」

 

「その二人が今日の宴会に参加するのね……。ハア、疲れるわ」

 

料理を持ってきた霊夢が会話に入ってくる。まあいっぱい食べるからこそお手伝いをしてるんだけどね

 

「まあまあ霊夢、ため息なんかついてないでもっと明るくいこうよ。せっかくの宴会なんだしs「あんたが原因の半分なんでしょうが!」アウチ!!」

 

イタタタタタ。く、さすが妖怪退治を生業とする博麗の巫女。いいチョップだ。

 

「いやー確かにそうだけど、まあせっかくの宴会だし、パアっとやりたいし」

 

「あんたはいつもパアっとやってるでしょうが」

 

握り拳を作り、迫ってくる霊夢。前謝りに行った時と同じくらい怖い。

 

「ア、アハハハハ。や、やだなあ霊夢。そ、それじゃあ私は台所から料理持ってくるから」

 

急いで台所に逃げ……移動する。

 

「食欲は抑えられないから仕方ないよね。……ん?」

 

ふと横を見ると、縁側の下から何かがこちらを覗いているのを見つけた。あ、隠れた。………。

 

「…頭隠して氷隠さずって言うの、これ」

 

六本の氷のような物が丸出しになっている。明らかにさっき覗いてた奴のものだ。近づいて観察する。

 

「おお、すごい」

 

私は芸術とかはよく知らないけれど、これはすごいと思う。氷だから透き通っているのは当たり前だけれど、それがまた違って見える。なんというか、幻想的だ。

 

ちょんと突いてみる。すると、下から声が聞こえてくる。

 

「ん…」

 

「チルノちゃん頑張って!」

 

え、これって感覚あるの。……くすぐってみる。

 

「プ、ププププ」

 

「チルノちゃん耐えて!」

 

……なにこれおもしろい。次はデコピンしてみる。

 

「いてっ! ぐぬぬ、最強のあたいにダメージを与えるなんて…」

 

「チルノちゃん落ち着いて!」

 

抱き付いて頬ずりしてみる。あ~、ひんやりとしていて気持ちいい~。

 

「あ! ちょ! やめ!」

 

「チルノちゃん、あと少し! あと少しだから!」

 

叩いてみる。

 

「いたっ! ……さっきから何やってるのよあんた! いい加減にしてよ!」

 

「ゴフっ!」

 

イタタタタタ! 頭に何か当たった!? 頭を抱えて耐える。うぐぐ、どうやらぶつかったのは氷みたいだ。人の頭くらい大きい。吸血鬼じゃなかったら死んでたよ。

 

「アッハッハッハッハ! あたいったら最強ね!」

 

「ど、どうするのチルノちゃん。もう隠れられないよ?」

 

前を向くと、私より少し小さい女の子が二人立っていた。

 

「あんた誰?」

 

「あたいはチルノ、最強の妖精よ!」

 

「だ、大妖精です。あのー、これは」

 

「つまみ食いしにきたのよ!」

 

「チ、チルノちゃんーーーー!」

 

イメージとしては、青い子が勝気な子。緑の子が控えめな子ってところかな。バランスが取れてるね。しかしつまみ食いかぁ、つまみ食い……。

 

「一緒にする? つまみ食い」

 

「うん! いいよ!」

 

「え! ちょ! え!?」

 

まさか協力者がいたとは思わないだろうね。……霊夢にバレないように気を付けるようにしよう。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。