GATE 量産機よ、異世界でも立ち上がれ   作:G大佐

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早めの投稿です。それでは、どうぞ。


アルヌス防衛戦(中)

 アルヌスの丘にて、昼間から戦闘が繰り広げられていた。いや、もはや戦闘を通り越して蹂躙とも言えるだろう。

 

「ぐあぁぁぁ!」

「ば、馬鹿な、何故……何故……」

 

 諸王国軍兵士は、光の雨によって次々と肉体を蜂の巣に変えられた。トロルやオークなどの怪異の断末魔が、兵士たちに「ここは地獄だ」と強く思わせた。

 

「異界門へは決して近づけるな! 突破されたら終わりだぞ!」

「エグザマクス! ワイバーンが向かってる!」

《対空戦闘は任せろ! あんた達は歩兵を頼むぜ!》

 

 空から連合軍兵士を食い殺そうとワイバーンが降下しようとするが、そこをアルトやポルタが銃撃することで、被害は無かった。

 

《パンツァー……ファイア!》

 

 一部の機体は、大砲をそのまま転用したかのような武器で、敵後方部隊を吹き飛ばしている。

 大砲を転用したかのようなという言い方は、おおむね合っている。と言うのも、この機体が持つ武器は、廃棄予定であった戦車の砲塔を再利用したものなのだ。放たれた榴弾は、敵に何が起きたのかを悟らせない。

 そもそも、対エグザマクス戦用マシンガンの弾ですら、人に対して大きいサイズなのである。それの榴弾となると、諸王国軍への被害はとんでもないものだった。

 

「どこだ! どこから大岩が降ってくるのだ!」

 

 諸王国軍にとって、エグザマクスのマシンガンの弾は大岩である。だが、彼らはエグザマクスの姿を見ることは叶っていない。

 当然だ。連合軍にとって、エグザマクスとは主戦力である。これほどの敵の数ならば、どさくさに紛れて逃げる者もいるだろう。むやみにエグザマクスの姿を晒せば、逃げ延びた敵に戦力の情報を与えることになる。それだけは避けなければならない。

 よって、エグザマクスは巨体故の長射程を活かし、後方支援となっているのである。姿を捉えてるであろうワイバーンは積極的に落とされている。

 

《こちら、アルト01。敵勢力が後退を始めた。まだ攻撃するか?》

「こちらキング03。射程が許す限りの攻撃続行を許可する。あまり前には出るなよ? 射程が許す限りだ」

《アルト01、了解》

《ポルタ02、了解》

 

 撤退し始めた敵にも、容赦はしない。恐らく彼らは増援を従えて、再び攻撃してくるだろう。こちらも殺されるリスクがあるのだ。心を鬼にして、連合軍は攻撃を続ける。

 銃声、砲声が鳴り響くこと十数分。

 

「全兵士へ。攻撃を中止せよ。繰り返す、攻撃を中止せよ」

 

 運良く射程距離外へと到達したのを確認すると、アルヌスの丘には、万を越える死体が残った。

 

「これ程までの被害を出してもなお、連中は攻撃を続けるか……」

「恐らく、敵軍はまた来るでしょう。再編成やこちらへの進軍の時間も考えると……夜襲の可能性があるかもしれません」

 

 キング03のコードを持つ隊長は、副隊長の言葉に、ため息をつくのだった。

 




アンケート、ご協力ありがとうございました。新機体を出して欲しいと言う意見が多かったので、シエル・ノヴァやラビオットなども出していきます。
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