GATE 量産機よ、異世界でも立ち上がれ   作:G大佐

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お待たせしました。書きたいものを詰め込んだら、こうなりました。それでは、どうぞ。


エグザマクスvs炎龍

 青空の下、ジープやトラックが爆走する。馬たちは走り、人は逃げ惑う。

 

「撃ちまくれ! 豆鉄砲だろうが相手は生物だ!」

《行くぞゴードン! あのトカゲはあたし達に注目してる!》

《承知した!》

 

 エグザマクスのパイロット2人が走ると、襲撃者である炎龍が振り向き、炎を吐いた。

 

 

 

 

 

 コダ村の避難民の護衛を始めた調査班たち。落伍者が出てくるなか、ロゥリィという少女と出会った。

 

「私もご一緒して良いかしらぁ?」

「神官ならば、どうかお願いします。避難民たちが不安がってますので、どうか安心させてください。ですが、むやみにそこら辺の物には触らないよう、お願いします」

 

 最初は巨大なハルバートを持っていたため警戒していたのだが、住民たちが彼女のことを神官様と呼んでいたため、少しでも安心してもらえるならと同行を許可した。ロゥリィはトラックの荷台で子供たちと話している。

 

「後ろにいる巨人さんは、何か喋るのかしらぁ?」

「喋るけど、兵隊さんとだけだよ」

「兵隊さんに小さな箱が付いてるでしょ? あれでお話ししてるみたい」

「へぇ~……」

 

 この時ロゥリィは、エグザマクスに違和感を抱いていた。視線も巨人に向けられている。

 

(巨人らしいけど、魂が普通の人間サイズなのはどうしてかしらぁ? もっと大きい魂だと思うんだけどぉ……)

 

 その頃、レイスとゴードンはレーダーを見ていた。

 

(何だこれは? こちらへ接近してくる……まさか!)

《隊長、迎撃体制だ! 炎龍がお出ましのようだぜ!》

 

 レイスの大声が避難民にも伝わり、辺りは騒然となる。レイスはマシンガンを構え、ゴードンは投擲武器に手をかける。

 

――ギュアァァァァァァ!

 

 そして、冒頭に至るのである。

 

 

 

 

 

 炎龍は、腹を満たすために獲物を探していた。最近食べた獲物は小さかった。目の前にいるのは同じだが、丁度いいことに沢山いる。だが、目の前に立つデカい奴等の方が食い応えがありそうだ。

 炎龍はそう思い、アルトとポルタ・ノヴァに目を向けたのである。炎を吐くが、2体は避ける。

 

《あたし達、デカイ獲物だと思ってんのかね!》

《それで避難民が逃げれるなら良いだろう!》

 

 レイスのアルトがマシンガンを撃つ。見たところ腹部が柔らかそうに見えたため撃っているが、効いている様子はない。

 

《リッパー!》

 

 ゴードンが投げたのは、刃のついた円盤状の投擲武器。スラッシュリッパーと呼ばれるその武器は、投げると共に収納されていた刃が展開し、回転しながら相手の装甲を切り裂く武器である。

 しかし、特殊合金製であるエグザマクスの装甲を切り裂く筈のソレは、龍の甲殻に傷をつけるだけだった。

 

《リッパーも効かぬか……何と言う強度!》

《言ってる場合か! とにかく攻撃しまくるんだよ!》

《ならば!》

《おいゴードン。てめぇ、まさか……!》

 

 

 

 

 

 その頃、自動車から機銃などで攻撃を続けているバイスたち歩兵だが、炎龍は未だに効いている様子を見せない。嫌がる素振りを見せるだけだ。

 

「くそ、どうすれば良いんだ……!」

「エミリー、パンツァーファウスト!」

「どこに!?」

「腹か頭に決まってんだろうが!」

 

 トラックに乗っている、キャラバンから落伍した避難民たちは揺れまくる車内に必死に掴まるが、その衝撃で、エルフの少女……テュカは目を覚ました。

 

(何が起きてるの……?)

 

 その時車窓に見えたのは、自分にとって忌々しい存在。馬もなしに動く荷車に乗っている兵士たちは、杖のような物から、小さな火の玉をパパパと飛ばしている。同じ服を着ている女性が、一際大きな杖を用意している。だが、相手はあの炎の龍だ。どうすれば良いのか……。

 その時だ。テュカの目にはある物が見えた。それは、左目に突き刺さっているもの。それは――

 

「目よ! 目を狙って!」

「えぇ!?」

「左目、パパの矢が刺さってる!」

 

 バイスは片手で双眼鏡を使い、龍の目を見る。そこには確かに矢が突き刺さっていた。

 

「全員目を狙え! エミリー、頭部の左側だ! しくじるなよ!」

「了解! 後方は……」

「安全だ! 早く撃てバカ!」

 

 エミリーは、あとでバイスを殴ると心に決めて引き金を引いた。砲弾が放たれ、炎龍めがけて飛んでいく。

 

 凄まじい爆発が起こってから煙が晴れると、炎龍の顔の肉は大きく抉れていた。だが、歩兵全員が寒気を感じていた。

 

「やべぇ……まだ生きてんのかよ!」

「キレやがった! ヤバい!」

 

 もう駄目か。そう思った時、“切り込み隊長”が走り出した。

 

 

 

 

 

《行くぞレイス! 相手にとって不足なし!》

《あぁもう! やってやるよ!》

 

 アルトがシールドを上に向けると、ゴードンの駆るポルタがジャンプする。そのシールドを踏み台にして飛び上がると、背中のブースターを全開にする。

 

《援護する! ぶった斬れぇぇぇ!!》

 

 マシンガンを放ち、続けてグレネードランチャーも放つ。先程のパンツァーファウストのダメージもあってか、炎龍は身じろぎしてレイスを睨む。

 

 だが、それが炎龍の最期だった。

 

 炎龍を越える高さまで飛び上がったゴードン。本来ならば軍艦を斬るはずの対艦刀を、一気に振り下ろす。

 

 

《チェェェェェストオォォォォォォ!!》

 

 

 そして、炎龍の首を、胴体から切り離した。

 

 沈黙。遅れて地に伏せる炎龍の胴体。

 

 巨体が倒れたことによって起きた風が、これは夢ではないと実感させ……大歓声が沸き起こった。

 




読んでいただき、ありがとうございました。
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