Fate/Grand Order 時空歪曲特異点 Re:CREATORS   作:色々し隊

4 / 11
 今回はオルガとRe:CREのキャラとの初対面回!


狂乱の幕開け

 新たにオルガを仲間に加え一行は今度こそ東京へ来た。人理修復で様々な時代を駆け抜けた立香にとっては懐かしみの深い都会の光景、マシュは未知に目を輝かせ、現代よりも未来に生きていたオルガはただあたりを警戒している。

 時間は早朝でいわゆる通勤ラッシュの時、前後左右至る所から人が押し寄せ道を塞いでいた。人混みをなんとか突破しファミレスで作戦会議が開催される。

 各自注文したドリンクを片手に軽い雰囲気で話が進む。

 

立香

「これからどうする?」

 

マシュ

「原因究明が先決だと思います。このままだと情報が少なすぎてなにもできません。」ズズズズ

 

オルガ

「ンンッ美味えな!すいませーん、追加でポテト一つくれー!」

 

「かしこまりました!」

 

ダ・ヴィンチ

『うーん、しまらないねぇ〜』

 

オルガ

「悪いなダ・ヴィンチ、こっちに来てから急に腹が減っちまってよ。一口食ったら病みつきになるぜこの味!バクッ、美味え〜」

 

 ほっぺを落とし幸せそうにしているオルガを見ていると彼の過去を思い出す。

 孤児でありロクな生活を送らず、ヒューマンデブリと言う奴隷になってからも満足のいく食事は与えられなかった。鉄華団を結成してからも代表の名に恥じないよう努力を重ねて来た彼にとって休息はあってないようなものだった。

 

ダ・ヴィンチ

『まぁいいや、とりあえずの目的はわかってるかな〜?』

 

立香

「勿論!特異点を形成する聖杯の回収でしょ?」

 

ダ・ヴィンチ

『正解♪

 そうそう。万が一に備えてサーヴァントは最低一騎は召喚しておいてよ。オルガ君はサーヴァントではない一般人(?)だしマシュちゃんはギャラハットの力を失っているわけだから、強力な英霊がいるに越したことはないからね!』

 

 わっかりましたー!と通信器越しに敬礼する。

 

 少しして、一通りのメニューを完食しお店を後にする一行を観察する木刀を携えた男を立香はまだ知らない。

 三人がトコトコと街中を歩き回る中で興味深い情報をいくつか手に入れられた。

 

 一つ目、近隣での異様な格好をした人物が暴れ回った。馬を駆り聖槍を携えた女騎士が一人の漫画家を拐い、今もその漫画家は行方不明。

 

 二つ目、昨夜上空を飛翔する人影を多数の人物が目撃した。銃声が聞こえたことから一人は銃を持っていると推定、もう一人は不明、ただ一つの証言は“光っていた”ということだけ、

 

 三つ目、この地区全域で謎の現象が起こっている。それは突然物が歪むといった不可思議な現象。過去一年で一ヶ月おきに起こっている。被害は少なく建物の一部が捻り斬られる程度で済んでいるがいずれ大きな災害になるかも知れない。

 

一刻も早く自体の究明をしようと必死な一同の前に一人の少女が声をかけてきた。

 

???

「教えましょうか?何が起こっているのか」

 

白銀にながらも怪しく輝く綺麗な髪、引きこまれる程に妖艶な目、見るものすべてを魅了する様な笑みを浮かべる。

 

???

「私、よ〜く知ってるんですよー

この世界に現れたいないはずの人たちの事とか、空間が歪んじゃう事とか

 

少女の声は軽く多少不気味ではあった。それでも何かしらの情報が手に入るならばと聞き耳を立てた。そして次の瞬間に少女の声は低く冷酷なものとなる。

 

 

 

 

あなたたちの世界とこの世界が混ざり合った事も」

 

立香、マシュ、オルガを囲う様にして空間が歪み迫る。グネグネと、空気を、透過している景色を歪め迫る。物理的に迫る歪みは空中を飛んでいた蝶の体をぐちゃぐちゃに歪め命を殺す。

 立香は原因である少女を見るとその顔には何の悪びれもない晴れやかな笑顔をしていた。

 

オルガ

「なんなんだよこいつは!?」

 

 バン!バンッ!と親友から借りっぱなしにしていた銃を乱射しても弾丸が歪んだ空間に到達すると同時に歪になった銃弾がオルガのこめかみを貫く。

 

 

 

キボーノーハナー繋いだ〜絆〜を……

 

 

 

マシュ

「オルガさんが死んだ!?

 

 ………でも何故でしょう。慣れきた自分がいます!先輩!」

 

立香

「そう言うのいいからー!」

 

 ギャグを繰り広げる間にも歪みは着実に迫り標的を捻り殺そうとした時、どこからか意思を持った突風が少女の頬をかする。物陰から颯爽と現れた。男は黒い木刀を振りかざし少女の頭に叩き落とす。が少女を守るように発生した歪みに阻まれて不発に終わる。

 

???

「チッ、やっぱりインチキだなァその能力。付けてきて正解だったゼ」

 

立香

「あ、貴方だれ…?」

 

???

「話は後だぜ嬢ちゃん。板額!」

 

 男が名を叫び背後から現れた女武将の霊体は薙刀で地面を削り視界を遮る。空中に舞った塵を払い除け辺りを見回す。

 

???

「はぁ…逃げられちゃったか〜、まいいや。私がやらなくても“彼女”がやってくれるし、帰ろ。」

 

 歪みの中へ入り消える。その後にはまるで何もなかったような静けさだけが立ち込めた。

 後日から空間が歪む現象は跡形もなく消え去った。

 

 

 

 

 謎の男に助けられた一同は男の提案で本日二度目のファミレスに戻ってきた。

 

???

「ッと、自己紹介がまだだったなァ。俺は弥勒寺優夜。認めたかァないが、こっちの世界に飛ばされた“お話”の世界の人間だそうだと」

 

 

 弥勒寺はそこで何を頼むのか気になっていたところ、デザートばかり注文していた。それも大量に、合計金額が天元突破しそうな勢い。これだけ頼まれては立香の財布がすっからかんになってしまう。危機を感じ早速本題に持ち込んだ。

 

弥勒寺

「あ?俺がサーヴァント?ヘヘッなんだそりぁ?ちげェよ。なんだよ、お前らも俺と同じだと思ったんだけどな。」

 

 どういうことか、疑問符を浮かべるマシュを見て男はため息を吐きパフェを片手に話を進める。

 

弥勒寺

「お前らはこっちの世界の住人じゃねぇんだろ?特にそっちのお前、変な髪型してるしよォ。そんな髪型のやつ俺がいた世界でも中々見ねェしよw」

 

オルガ

「ア?テメェ馬鹿にしてんのか!?」

 

 ヤンキー2人の間で繰り広げられる口喧嘩にたじろいながら間にマシュが入る。高身長のチンピラ二人の喧嘩はファミレス内の空気を悪くし他の客の視線が集中する。なんとか喧嘩をやめてもらうようしようとしたが、弥勒寺が話を変える。

 

弥勒寺

「お前らは俺と同じ“お話の中”からこっちに来たのか、そうじゃねぇのか、どっちだ?」

 

立香

「……私達二人は違うけどそっちの変な髪型のオルガはお話の中からだと思う。」

 

オルガ

「立香テメェ!お前まで変だって言うのか!?」

 

立香

「だって実際変じゃん!!知ってる!?5チャンのスレに『オルガの髪って変だなw』っていっぱいあるんだよ!各位、私も変だと思ってるし!なんなの!?ブーメラン!?」

 

オルガ

「なん…だと……マシュ!?お前はそうは思わねぇよな!?俺のこの髪はまともだよな!?」

 

マシュ

「……その…大変申し訳ないのですが変です。」

 

♪〜キボーノーハナー〜♪

 

立香

「オルガが(メンタルが削られて)死んだ!」

 

マシュ

「人でなしです…先輩」

 

弥勒寺

「オメェも大概だろ…

 にしても、あんたらも難儀なことに巻き込まれちまったな。」

 

立香

「どう言う意味ですか?」

 

弥勒寺

「どうもこうも、あの軍服のガキに呼び出されたんだろ?お前ら」 

 

マシュ

「軍服!?まさか…」

 

弥勒寺

「ああ、俺も同じでよォ。突然目の前に現れて一緒に来いとよ。ガキのくせに態度はでけぇと来た。いけすかねェからお灸を据えてやろうと思ったが…もう一人のガキ、お前らを襲ったあいつとも一戦交えちまってこっちに飛ばされた。」

 

オルガ

「待てよ。確かに俺のところに軍服の子供は来たけどよォ、立香とマシュは偶然遭遇しただけだ。こいつらは正真正銘ただの人間だ。俺が保証する。」

 

弥勒寺

「こいつは驚いたー!

 普通の一般人がこの騒動に巻き込まれるタァ珍しい偶然もあったモンだなァ!

 

 で、ホントはどうなんだ?普通の人間がここまでついてくるか普通?目的聞かせろよ。ナ!」

 

マシュ

「それは…」

 

立香

「マシュ、ここからは私が説明する。

 弥勒寺優夜さん、私とマシュは今よりも少し未来、一年後の世界からやって来ました。   

 目的はこの時間に発生した異常を解決です。

 

 仲間が私たちを送っていく時に何かしらの異常が起こって彼(オルガ)の世界に行ってしまって活動を共にしています。」

 

弥勒寺

「成る程ねェ。だったらオメェ、俺のこと知ってたんじャねェのか?」

 

立香

「ううん。私は確かに貴方の言う“現実側”の人間だけど弥勒寺優夜って言うキャラクターは聞いた事がないの。」

 

弥勒寺

「ただ単にお前が知らなかっただけってことはねェのか?」

 

マシュ

「いえ、先輩は筋金入りのオタクです。全てアニメを網羅しすぎてドクターから師匠と呼ばれていました。正直、私達は先輩に少し引いてました。任務中でも浮かれてる先輩です。その先輩が知らないなんてことはあり得ません。」

 

立香

「マシュ…褒め言葉と受け止めておくよ……」シクシク

 

弥勒寺

「だったらどうだって言うんだよ?まさかあんたらも“お話の世界”から来たってカ!?」

 

立香

「………わからないよ。貴方が言うようにお話の中からかもしれない。誰かに作られて物語を進めていただけかもしれない。でも、そこには確かにみんながいてくれたの。嘘じゃないって信じたい。」

 

弥勒寺

「成る程ね。あんたらの世界は確かにあったのかもしれねぇな。知んねぇけど、」

 

 パフェを食べ終えた弥勒寺は一冊のラノベをテーブルに投げた。『精霊奇想曲フォーゲルシュバリエ』この世界で現界した人物を語る書物の冊子を指さした。

 

弥勒寺

「そいつん所へ連絡しな。俺がしてやるのはここまでだ。」

 

マシュ

「待ってください。弥勒寺さんも私達と一緒に来てくれませんか?貴方がいてくれれば……」

 

弥勒寺

「悪いが俺はそう言うくちじゃねェから遠慮するゼ。なるようになるしするようにする。楽しみたいんだよ、俺は。」

 

 木刀を肩に担ぎ出口に差し掛かった時、忘れていたことを思い出す。

 

弥勒寺

「そうだそうだ。連絡したらとりあえず本人に代わってもらえよ。」

 

「ありがとうございましたー」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

 

立香

「へこたれちゃダメだ!携帯を見よー」デェェン

 

 スマホを起動してTwitterによるDMを送る作戦へ、が、それは失敗に終わる。

 そう、何度開いても回線へ接続されずにホーム画面へ戻される。簡単なことだった。

 

マシュ

「先輩。携帯があっても電波がなければ意味がありません。」

 

立香

「……そうだ!こう言う時の天才!ダ・ヴィンチちゃん!カモン!

 

……………あれ?

 おーい、おい!もしもーし……」

 

 積んだ。某死神漫画の最終章の主人公の様に光を失った目で虚構を眺める。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

カルデアの管制室で二人の英雄が静かに佇んでいた。

 一人はお馴染みダ・ヴィンチ、もう一人は金髪のカールがかかった男だ。

 

ダ・ヴィンチ

「これで良かったのかい。」

 

???

「ああ、感謝しよう。」

 

ダ・ヴィンチ

「君が何者なのかはさておき、目的を聞きたいナ〜」

 

???

「私の目的か…いいだろう。それで君が信用してくれると言うのならな。

 

 君は信じるか?『運命』と言うものを?」

 

ダ・ヴィンチ

「運命か〜

 私は信じてるヨ。今まで沢山の英霊と紡いだ縁は立香ちゃんが紡いだ運命と私は考えてるからね、それで?」

 

???

「彼女達がこの後どうするかに興味があってな。この先の『運命』とどうやって向き合うか“私達”は気になっている。無論、彼女らのサポートは約束しよう。

 万が一にでも失敗する様なことは絶対に防がなければならない。」

 

 国旗を翻し旗と旗の間に吸い込まれ管制室にはダ・ヴィンチだけが残った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 ふと、ファミレスのテーブルに携帯が置いてあった。誰かが忘れたのかな?

 手に取るとロックがかかってないのか、ホーム画面へ直行する。どうやら回線は繋がっているらしい。でも他人の携帯を勝手に拝借するのには抵抗があった。昔、契約していたあるサーヴァントに携帯の履歴を見られ醜態を晒されたことがあった。気が引けて店員に届けようとした時に後ろから声をかけられる。

 

「こんな所にあったとはな。ありがとうお嬢さん。

 …何かお困りかな?よければ力になるが?」

 

立香

「いえ…私は特には……」

 

「正直に話してみるといい。できることがあるかもしれないからね。」

 

立香

「実は……」

 

 

 

 

「成る程、連絡を取りたい相手がいると…ならばその携帯は君に貸しておこう。どうせ予備だからな。渡されたはいいが使い方がまるでわからないものでね。貰ってくれるとこちらとしてもありがたい。」

 

立香

「いいんです!?」

 

「構わないさ、今の君たちに必要なものだろ?この局面を打開する策があるならば使わない手は無い。では私はこれで失礼する。

 

 君たちの旅が良きものであることを望む!」

 

 そう言うと男は店を出て行った。

 

 これで連絡網は確保できた。後はDMやら何やらでコンタクトを取れれば新しいルートが開く!

 

 




 今回現れたの少女は作ろうとしている話からのゲスト参戦です!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。