「沙綾どうかしたか?」
「え?どうかって?」
「ライブが終わって香澄たちが盛り上がってるところくらいから微妙に表情違ったから気になってさ」
「そ、そうなんだ…(バレてる、それって私のこともちゃんと見てくれてるってことだよね?こんな時でもちょっと嬉しいな)」
クライブが終わってみんなはまだ蔵で騒ぐみたいだから俺と沙綾は先に帰ってる。俺は帰るより先に沙綾を送ってるって感じだけど。ちょうど2人きりだし気になったことを聞いてみた。やっぱり何かあるな。
「優弥には話したことあるよね?私がバンドやってたこと……」
「ああ、その時のこと思い出したのか?」
「うん…それだけだから優弥が気にしなくていいよ」
「まぁ沙綾がそういうならな、でももし何か話したい時は言ってくれよ?力になる……とは約束できないけど話聞くくらいなら俺でもできるからさ。頼りないだろうけど」
「ふふ、頼りにしてるね優弥」
「っ!?いきなり抱きつくとか香澄かよ!?」
「香澄みたく色んな人にこんなことしないよ〜///」
どうやら沙綾は自分がバンドしてた時のことを香澄たちを見て思い出したみたいだ。それで思うところがあったんだろうな。気にしなくていいと言ってるし今はこれ以上は聞かないでおこう。必要な時は聞けばいいし……
つーかなんで沙綾はいきなり腕に抱きついてきたんだ?香澄みたく……まぁ腕に柔らかいの当たってて気持ちいいしよしとするか。まぁ……
「ねぇ…今気持ちいいって思ってる?///」
とバレてたことは気にしないでおこう。
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「文化祭実行委員になりました戸山香澄です。クラスの出し物はキラっとしていてシュッとしていて可愛い物がいいかな」
出た香澄語。今俺たちのクラスは文化祭でやるクラスの出し物について話し合う時間だ。それで実行委員の香澄がいきなりみんなに伝わらない内容で言い出した。
「お〜い香澄〜まずは副委員長決めないとだろ〜男女1人ずつ必要なみたいだしそっち先決めようぜ」
「あ、そうだね!さすがゆーくん!じゃあゆーくんと〜」
さすがって……普通はそういう考えになるはず……うん?俺と?何勝手に決めてるんだ?いつものことだけど
「さーや!」
「私!?」
もう1人は沙綾が指名された。まぁ俺としては助かるけど……
『香澄の暴走止められるのは2人だけだもんね〜』
『山本君と沙綾なら香澄の言ってることわかると思うしいいんじゃないかな?』
『山本頑張れ〜』
『応援してるぞ〜』
香澄が俺と沙綾を指名すると急にクラスのみんなが勝手に言い出した。つーか香澄の暴走止められるやつなんているのか?
「優弥…私優弥となら一緒にやりたい…かな///」
「沙綾まで……まったく、わかったよ。でもこれだけはみんなに先に言うけど……香澄の暴走は俺でも止められないから覚悟しとけよな?」
沙綾まで俺とならやりたいって言うしもう断れそうもなかった。みんなに香澄の暴走は止められないことを先に言っておいて副委員長を引き受けることにした。
つーか誰かわかんねぇが応援してるって言った奴、絶対嘘だろ。
「それじゃあ副委員長も決まったことだし何するか決めてくか。えっと……なんだっけ?キラっとしてて……」
「シュってしていて可愛いもの!」
「うん、みんな分からないよな?」
香澄語でやりたいことを言われても俺以外のみんなに伝わるわけない……と思ったら1人だけ伝わった人がいたみたいだ。
「多分だけど…………こんな感じかな?」
「そうそう!これだよさーや!」
「沙綾やるな〜それじゃあみんな、これをふまえて何かやりたいものある人意見出してくれ」
沙綾には香澄の言っていることが伝わったみたいだ。黒板に書き出し、それに基づいてみんなも意見を出してくれている。
出してくれてるのはいいんだけど……
「全部に採用って言ってどうするんだよ!?」
香澄が出た意見に対して全部"いいね"とか"採用"って言ってる状況だ。全部は無理に決まってんだろ……
「は、はい!」
「りみ?何かあるのか?」
「沙綾ちゃんの家のパン」
「家!?」
『たしかに、あそこのパン美味しいもんね〜』
『俺もパン買うならそこのパンだな』
りみが山吹ベーカリーのパンが良いという案を出すとみんな一斉に食いついた。ってか何この一体感!?
「みんなストップ!今の様子見てるとみんな賛成って感じがするからとりあえず第1候補にするけどもう1つ何か考えておこう」
「なんで?」
「もし沙綾の家でダメって言われたらどうするんだ?」
「あ、そっか」
「沙綾、今日放課後俺と香澄で行っていいか?大丈夫かどうか直接聞きたいし」
「うん、大丈夫だよ」
とりあえず放課後沙綾の家に行って大丈夫なら山吹ベーカリーのパンを出すことに決定した。念の為もう一個の案も決めておいたが……
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「ただいま〜」
「「「こんにちは〜」」」
放課後、俺と香澄とりみで沙綾の家である山吹ベーカリーにやってきた。まぁりみはパン買いに来たのだが……俺と香澄は文化祭のことでやってきていた。
「沙綾おかえり、それと3人ともいらっしゃい」
「今日は大事な話があって来ました」
「あ、私はパン買いに来ただけです」
「大事な話?沙綾と付き合いたいとかかな?」
「父さん!?///」
「そういう話じゃないですって、仮に付き合うにしても相談には来ませんよ〜」
「それもそうだね、それで話ってなんだい?」
ここでいいのかって思ったけどりみ以外今買いに来てる人いないしいっか。つーか沙綾の父さん普通にボケてきたな……
「実はもうすぐ文化祭があるんですけどそこで俺たちのクラスはカフェをやることになったんです。そこで山吹ベーカリーのパンを出したいっていう話になりました 」
「私たちは実行委員と副委員なので代表してお願いに来ました。山吹ベーカリーのパンを出させてください。お願いします!」
「お願いします!」
「私からもお願いします!」
「父さん、クラスのみんなが満場一致で賛成してたの。もう1つ候補は出してるけど私も出したい。だからお願い!」
香澄と俺、りみや沙綾も一緒にお願いしてくれた。ってかりみは買いに来たのに一緒にお願いしてくれてるよ。
「いいでしょう」
「ほんとですか?」
「恩人の優弥君の頼みだし今回は許しましょう」
「恩人だなんて、俺は特に何もしてないですよ」
「いやいや、紗南の時は本当に助けられたからね、あの時は本当にありがとね」
「私からも、本当にありがとね優弥」
今更あの時のことでお礼言わなくていいのに……まぁ許可してもらったし気にしないでおくか。
「こちらこそ、今回許可していただいてありがとうございます」
「さっすがゆーくん!」
「あの時はたまたま通りかかっただけだって…今日いきなりは無理だと思いますけど今度またお時間いただけますか?パンの大きさとかどんな形や味にするかとか打ち合わせもしたいので」
「もちろんだよ、その時は沙綾を通じて日時教えてもらえるかな?」
「分かりました。それでは今日はパン買ってからこれで失礼します。文化祭で出すパンよろしくお願いします」
「「よろしくお願いします!!」」
「任せておいて」
文化祭で出すパンは山吹ベーカリーに出してもらうことが決定した。明日またクラスで文化祭のこと話す時間あるしその時に味とか大きさとかその辺全部決めていこう。
今のところ最新話投稿した後必ずと言っていいほどお気に入りが増えて嬉しく思います。これで評価や感想がもっと増えれば……あ、低評価は増えて欲しくないですね。
次回もできるだけ早く出せるように頑張ります。