沙綾 side
「沙綾〜お友達来てるわよ」
「はーい」
誰だろ?今日特に約束とかしてないけど…
「待て待て待て〜」
「逃げろ〜」
「香澄?」
「あ、さーや!」
母さんに言われて外に出たら、香澄が私の弟と妹と一緒に遊んでたけど……なんでいるの?明日本番なのに……
「どうしたの?明日本番なのに練習しなくていいの?」
「うん……そうなんだけど……」
「?」
ほんとにどうしたんだろ?いつもの香澄じゃない感じがするけど。
「実は今日……聞いちゃったんだ……さーやがバンドやってたこと……」
「っ!?」
そっか……それで香澄の様子が……
外で話したくないことだったから私は香澄を部屋に上げることにした。そこならあまり他の人には聞かれないと思うから……
沙綾side out
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「こんにちは〜」
「あら優弥君、有咲ちゃんたちもいらっしゃい」
「こっちに香澄来てますか?」
「来てるわよ?今沙綾の部屋にいるみたい」
やっぱりここに来てたか。俺も部屋に……いや、ここは香澄に任せてみるか。とりあえず今は下に居させてもらうとするか。
「今はここに居させてもらってもいいですか?」
「もちろんいいわよ。今日泊まっていく?」
「いえ、今日有咲の家に泊まることになってるので」
「あら?女の子ばかりのところに泊まるのかしら?」
「ま、まぁ結果的にそうなりますね」
沙綾の母さん言い方……たしかに女子4人に対して男は俺1人だけどさ……
「また香澄がいきなり言い出したんですよ。"泊まるならゆーくんも一緒だよ"って、まぁ私は別にどっちでも良かったですけどね//」
「うふふ、そういうことにしておくわ」
「有咲実は嬉しいって思ってたりするんじゃない?」
「はぁ!?//」
たえのやつ何言ってるんだ?嫌じゃないって思われるのは泊まる側としては助かるけど……
「香澄ちゃんには驚いたけも優弥君なら私たちが嫌がることしないって信じてるし私たちは大丈夫だよ」
「りみ〜なんて良い子なんだ、後でチョココロネ奢ってやろう」
「そ、そんなつもりで言ってないよ〜」
りみは嬉しいことを言ってくれる。ほんとにチョココロネ買ってやろうかな?でもみんな、香澄の無茶ぶりにみんなも慣れてきたのかな?
リビングでのんびりさせてもらってると
「そんなことない!!」
と大きな声が下まで聞こえてきた。純君は驚いて店の方に行ってしまい、紗南ちゃんもびっくりして涙目になってしまっていた。これはもうそろそろ上に行った方がよさげかな?
「バンドを嫌いになるわけないよ!」
うん、これはもうちょっとこのままでいよう。もしかしたら沙綾の本心も聞けるかもだし。
「上……行かないのか?」
「もう少し、もう少し聞かせてくれ。沙綾が本音で言ってるところだしもう少し聞いていたい」
「そうか」
「バンドを嫌いになるわけない!でも!バンドを続けてもみんな私に気を遣う!それで楽しいの?楽しいわけない!だからやめようとしたのに……」
そっか……沙綾も苦しんでたことはだいたい予想ついてたけどこんなこと心に秘めてたんだな。
「わかんないよ!」
ん?
「なんでも1人で決めるのずるい!ずるいずるいずるい!私にも悩ませてよ!なんでも1人で決めるなんてずるいよ……」
香澄らしいな。あいつ……人のことも自分のことのように悩めるのはしばらく会えなくなってた間でも変わってないんだな。
静かになったし上行くか。
「そんじゃ行ってくるわ、ちょっと待っててくれ」
「おう」
「うん」
「わかった」
有咲たちに上行くことを伝えてから向かうと、紗南ちゃんが泣いていて、香澄が泣き止ませようとしていた。喧嘩してると思ったのかな?
香澄が泣き止ませるとみんなが待ってる下に降りていった。
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「お疲れ〜」
「みんな…来てたんだ」
香澄や沙綾と一緒に下に降りると、香澄たちはみんなが来ていることに驚いていた。まぁ香澄が向かった後追いかける形でここに来たからな。
「それじゃあ帰るか」
「え!?でも!?」
「こんな状態じゃ話できないだろ?」
有咲の言う通りこと状態じゃ話できないだろうな。りみりんは驚いていたが俺も有咲に同感だ。たえは何も言わないけど……
「まぁ私はどうでもいいんだけど……知らない人より山吹さんと一緒の方が……私はいいかな」
「私も、沙綾ちゃんと一緒にできたらいいな」
「曲のデータ送ったよ」
「無理だって…」
「待ってる…待ってるから!」
「だから無理だって……」
みんな沙綾とやりたいみたいだな。りみはできたら嬉しいと言い、たえは何も聞かずに曲のデータを送っていた。特に何も言わずに送るあたりやってくれるって信じてるんだな。香澄も信じてるみたいだし、有咲も素直じゃないけど一緒にやりたがってるようだな。
「沙綾、俺も沙綾が一緒にやってくれたらっていうふうには思ってる。でも決めるのは沙綾だ。沙綾がちゃんと考えて自分の正直になってやらないって選択したなら俺はそれを尊重したい。でももし、まだやりたいって思うならまた声かけてくれ」
「優弥……」
「俺も待ってる。でもみんなが待ってるとか気にしないで自分に正直になって考えてくれ。どんな意見でもその場合は絶対尊重すっからさ、じゃ、また明日な」
「うん」
俺も言いたいことを言って香澄たちを追いかけていった。有咲の家に着くと香澄が何か書き始めたが、俺を含めてみんなそのことについて何か言うなんてことはしなかった。
忙しくて2ヶ月も空いてしまいました。これからも更新遅くなることもあると思いますが待っていてくれたら嬉しいです。
次回までどうかお待ち下さい。