文化祭当日朝
「ん……うん?」
朝有咲が起きると隣にたえがいることについてすぐに疑問に思わなかった。寝起きだからかな?みんなで泊まって何故か俺まで同じ部屋にされたのに……
「うわー!?おまっ!?花園たえー!?」
「ぐはっ!?」
有咲は驚いてベットから落ちた……のだが俺の鳩尾に肘が入った。めちゃくちゃ痛てぇ……
「ん?有咲何してるの?朝から優弥襲おうと?」
「は?何言ってるんだ?つーかなんでお前までベットにいるんだよ!?布団で寝てたはずだろ!?」
「けほっ、けほっ、あり……さ」
「有咲ちゃんまずどいてあげないと!?」
「どくって?……うわっ!?ごめん優弥!?」
「だい……じょう……ぶ……」
有咲は完全に気が付いてなかったみたいだ。たえが言ってることが分かってなかったしりみに言われて慌ててどいてくれた。
大丈夫とは言ったけど結構辛い。
「本当にごめん優弥」
「……ふぅ、やっと呼吸楽になった。わざとやったわけじゃないんだし気にすんな」
「っ///あ、ありがとう///」
「朝からイチャつくの?」
「はぁ!?///」
悪気があったわけじゃないし許してあげた。撫でたら赤くなった。たえが言ってることはよくわからんが……
「あれ?それより香澄はどうした?」
「俺が起きた時はもういなかったぞ?まぁ行先はだいたい予想着くし遅れることはないだろ」
「そうだな」
「ふふ、有咲ちゃん香澄ちゃんのこと心配なんだね」
「はぁ!?そんなんじゃねぇ!?///」
起きたら香澄はいなかった。沙綾の家にでも行ってるんだろうな。昨日何か書いてたし。俺らも朝ごはん食べさせてもらってから学校に向かいだした。
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「沙綾ちゃん来ないね」
「香澄…家行ったんでしょ?」
「うん…」
「その様子だと会ったわけじゃなさそうだな」
「さすがゆーくん、よくわかってるね」
もうすぐ文化祭開始の時間、俺たちはクラスの準備をしているが何故か沙綾が来ない。
……まさか沙綾になにか……いや、もしかしたら沙綾の母親の具合が
「ゆーくん何か知ってるの?」
「いや、何も知らないぞ?」
「でも今何かわかったような感じが…」
「あ〜違ってたらいいんだけどさ、沙綾がバンドやらなくなった理由に母親の具合がってあっただろ?まさかって思っちゃってな」
「そっか…うん、違うといいね」
香澄たちと話してると他のクラスメイトがパン届いたという報告を受け何人かでパンを受け取りに行った。沙綾の父親が持ってきてくれるし、運んでる間に何かあったのか香澄に聞いてもらえばいっか。
「おはようございます」
「はい、おはよう。暑いから気をつけて」
「ありがとうございます。パンは俺らで運ぶから伝票のサインとか色々頼むぞ香澄」
「色々?……あ、わかった」
色々って言葉が最初はよく分からなかった香澄だったけどすぐになんの事か分かったみたいだ。こっちは香澄に任せておいて俺を含めたパンを取りに来た人で教室に運んで準備を進めることにした。
「みんなー!」
『?』
香澄が戻ってきたと思ったら急に何か言い始めた。まぁ香澄がいきなり何か言い出すのはよくあることだけど…
「文化祭盛り上げていこう!」
『おー!』
「いくよー!1Aえいえい…」
「やー!」
「……そこは"おー"じゃないか?」
「そう?」
「でもいいんじゃない?」
いや、いいのか?
「それじゃあいくよ!えいえい」
『やー!』
まぁ…みんな1つになってるしいいか、とにかく文化祭がスタートした。
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文化祭がスタートしクラスのカフェも人気だ。オススメを聞かれた香澄が全部のパンを答えたり、りみがラテアートに失敗したのをゆり先輩に撮られたりと結構盛り上がっている。ひなこ先輩はちょい暴走気味だけど。
「それじゃあ文化祭他のクラスも見に行こっか」
「どこ行くの?」
「う〜ん…まずはあっちゃんのところ行こう!」
「有咲のところじゃないんだ、あっちゃんってクライブの時にいた子?」
「そ、香澄の妹だ」
「ゆーくんも喜ぶと思うよ?」
なんでそこで俺が喜ぶになるんだ?そこは明日香ちゃんって言うところだろ?普通…相変わらず香澄の考えはよくわからん。
「あっちゃんみっけ!」
「なんでいきなり見つかるかな〜」
「よかったね」
「よくない!」
明日香ちゃんのクラスに行ったけどこんなに早く見つかるとは……めちゃくちゃあっさり見つけたな。
「明日香ちゃん似合ってるじゃん」
「っ///そ、そういうのはお姉ちゃんに言ってください!///」
「あっちゃん!?///」
なんでここで香澄?この姉妹似た者同士?というか何故か香澄も赤くなってるし。
「も、もぅ〜写真撮るよ!///」
明日香ちゃんや明日香ちゃんの友達を入れてみんなで写真を撮った。けどなんで俺が真ん中?しかも香澄と明日香ちゃんに挟まれてるし……
写真を撮ったあとは有咲のクラスに向かった。
「そういえば有咲自分のクラスの出し物把握してなかったんだよな?」
「うん、有咲ちゃん知らないって言ってたよ?」
「自分のクラスのことくらい知っておかないとだろ」
「あはは……」
有咲のクラスのことを話しながら進んでいると有咲のクラスに到着した……あれ?そういえば隣のクラスだし先こっちでもよかったんじゃね?
「あぁ〜またしてもダメか〜誰か姫を笑わせられることができる人はおらんか〜」
教室に入るとこんな声が聞こえた。その方向を向くと有咲が姫の格好をして椅子に座っていた。なるほど、姫役の有咲を笑わせようとするのがこのクラスの出し物か。
「有咲いたー!」
「み、見るなー!」
よかったな有咲のクラス、笑わなくても有咲の素の表情が見れてるぞ。
有咲のクラスの出し物が終わり、有咲も合流して校内を回っていたら3年の教室の前に来ていた。すると
「うわぁぁぁ!?」
有咲の目の前に突然おばけの格好をした人が出てきた。どうやらこのクラスはお化け屋敷みたいだな……ってひなこ先輩じゃん!?
つーか有咲?さりげなく抱きついてきてるの気付いてる?
「先輩のクラスお化け屋敷なんですね」
「そうなんだよ〜女子と一緒にいる男子にとつては嬉しいんじゃない?」
「は?なんで?」
「優弥くん…ひなちゃん先輩だよ?」
「……あ」
思わず敬語抜きで返しちゃったけどこの人先輩じゃん。
「今の有咲がしてることを男子が喜ぶってことですよね?」
「さすがたえちゃん」
「私が?……うわぁ!?///」
「有咲ずるい……」
いや有咲、お前……気付いてなかったのか?それはそれで……というかお化け以上に驚きだわ。つーか香澄、ずるいって何がだ?
「もう帰る!どうせ文化祭のお化け屋敷なんて」
「……たいしたことない?」
「「うわぁぁぁ!?」」
「ちょっ!?」
有咲が引き返そうとしたら今度は顔の半分か血だらけになっている生徒会長が現れた。血糊だろうけどこの姿でいきなり出てこられるとちょい怖い……まぁそれ以上に有咲が抱きついてきておまけに香澄まで抱きついてきた。つーか香澄、お前の声はわざとらしかったぞ。
お化け屋敷を出たあとも何故か抱きつかれたままなのはなんでだ?腕は特に有咲側が気持ちいいけど離れないのか?
「ねぇおたえちゃん」
「なに?」
「香澄ちゃんはわざとだよね?」
「そうだね、有咲は普通に怖がってたけど」
「やっぱり好きな人とはああいう風にしたいのかな?」
「う〜ん……分からない」
「あはは……」
後ろの方でりみとたえが何かヒソヒソ話してたけどなんだろ?内容は聞こえん。というかそろそろ2人離れてくれ……
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「やっと楽になった」
「わ、悪かったよ優弥///」
「ごめんね〜♪」
「香澄はごめんって思ってないだろ!?」
「そんなことないよ〜」
ようやく2人が離れてくれた。有咲は悪いと思ってそうだな。照れてるのは俺から見てもわかる。香澄は……うん、絶対思ってない。
「まぁいいや、それでどこ行く?」
「私お腹空いた〜」
「大声で言うな香澄!というか私も…」
「私もお腹空いちゃったな」
「私もだよ、優弥何か奢って?」
「腹減ったのは同感だけどたえ、奢らないぞ」
「ケチ」
みんな腹減ったみたいだし何か食べることにした。たえは俺に奢らせようとしてたな?男女一緒だからって奢るとは限らないぞ。
食べた後も色々回っていた。けど香澄が笑ってるけど笑いきれてない…って言うべきか?微妙に曇ってる。まぁ理由は分かってるけどな。そう思ってたら有咲たち3人が少し離れていった。
……今だな
「香澄」
「なに?ゆーくん?」
「沙綾が心配なら電話してもいいんだぞ?病院だから出られるか分からないけど留守電に入れるくらいならできるだろ」
「……ゆーくんにはバレてたんだね」
「途中離れてたとは言え、何年幼馴染やってると思ってるんだ?」
「ふふ、さすがゆーくんだね……うん、電話するね」
そう言って香澄は俺のそばで電話し始めた。沙綾の心の方も香澄からの電話で何か変わってくれるといいけど……その辺は香澄の好きにさせておけば多分大丈夫だな。
…………多分
いや〜ほんと更新遅くて申し訳ないです。今年中に8話の分は終わらせたいですけど……どうなるか分からないので気軽に待っていてください。
更新遅くて話忘れた〜って思ったら読み返してもいいですから楽しんで読んでくれたらこちらも嬉しいです。
それでは次回までお楽しみに