1、2人の少女との再会
「やっぱり男子少ないな」
今日は花咲川学園の入学式。今は学校の校門にいるが、女子はかなり多いが男子は数人しか見ていない。これだとクラスの男子も少なそうだ。とりあえずクラス確認しに行くか。
「A組か、すぐ見つかるとは……ん?戸山香澄と山吹沙綾……同姓同名?それとも俺の知ってる……」
張り出されているクラス分けの紙を見て自分がどのクラスになるのかすぐ見つかった。そしてそのクラスに知ってる名前が2人分あった。山吹沙綾は最近知り合った女子、もう1人の戸山香澄は俺の幼馴染だ。偶然同じ名前だろと思って俺は自分のクラスに向かった。
……この時はまさかなと思いつつも、偶然同じ名前だろとしか思っていなかった。
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「今日からよろしくお願いします!」
花咲川学園の校門の所に立ち、校舎に向かって挨拶をしている生徒がいる。その生徒こそ、優弥の幼馴染である戸山香澄である。他の生徒から見られていたが、当の本人は全く気にしていなかった。そのまま自分のクラスを探しに張り紙が貼ってある場所まで進んでいった。
「えっと…戸山戸山…」
ドンっ
「あ、ごめん」
「こちらこそ」
自分のクラスを探していた香澄は1人の生徒とぶつかってしまった。その生徒は先日優弥が会った山吹沙綾だった。沙綾からパンの匂いがしたため、その事で話し出した。
「パンの匂い!」
「家パン屋だからそれでかな」
「おお〜……あ、朝食べてなかった」
「ふふ、パンはないけど飴ならあるよ?いる?」
「いいの?いるー!」
「どうぞ」
「ありがとう」
2人は初対面なはずなのに普通に話している。これは2人の持ち前のコミュニケーション力だろう。
「何組?」
「A組、私は山吹沙綾」
「私は戸山香澄!あ、私もA組だ」
「一緒だ、よろしくね」
「うん!」
「あ……」
「どうしたの?」
「知ってる名前が私の前にあって……」
「どれどれ〜……えっ」
「え?」
2人は自分たちが何組か話し合っていると、2人とも自分が知っている名前が同じクラスに
あった。
「ゆーくん……なのかな?」
「戸山さん知ってるの?」
「香澄でいいよ、うん。私が知ってるゆーくんならだけど幼馴染なんだ〜そういう山吹さんは?」
「私のことも沙綾でいいよ。私はね、最近知り合ったんだ〜1回しか会ってないけど」
「そっか〜」
「とりあえず教室行こっか」
「あ、そうだね」
2人が見つけた名前は山本優弥。2人とも知ってる名前だが偶然同じ名前なのか、それとも2人が知ってる優弥なのかこの場では分からない。とりあえず2人とも教室に向かうことにした。
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「やっぱし男子そんないねぇな」
「山本君?」
「ん?」
教室を見渡して見ると男子は俺を含めて10人くらい。しかも男子は既に…いや女子もだが仲良い人で固まっている。中等部もあるからそこから一緒なんだろうなとは思うが、あの中に入って行きにくい。
そう思っていると後ろから声をかけられた。って最近あった山吹さんじゃん!?
「「同い歳だったんだ……ぷっ、あははは」」
同じタイミングで言ったためか、俺たちはおかしくなって笑いだしてしまった。大声で笑ってたら注目されてたな。
もう1人はひょっとして……
「よろしくね山吹さん」
「うん、よろしくね山本君」
「おう。それと……香澄か?」
「やっぱり……ゆーくんなんだね……ゆーくん!!」
「うわっ!?香澄!?」
山吹さんと挨拶した後にもう1人に声をかけた。やっぱり香澄だったけど……いきなり抱きつかれたのはびっくりだし他の生徒から見られてるって!?
「香澄……1回離れようか?」
「えぇ〜久しぶりに会ったんだしいいじゃん!」
「香澄……山本君の言う通り1回離れた方がいいんじゃないかな?みんなに見られてるよ?」
「……あ///」
「びっくりしたな〜つーか久しぶりだな香澄」
「う、うん、久しぶり///私席行くね///」
「へ?……どうしたんだあいつ?」
香澄のやついきなり顔赤くなったと思ったら自分の席行ったけど……どうかしたのか?ん〜よくわからん
「なぁ山吹さん、香澄のやつどうしたんだ?」
「う〜ん、私にもわかんないかな〜」
「絶対わかってるだろ……」
「知らな〜い」
うわ〜この反応絶対わかってる反応だ〜問いただそうとしたら時間になったのか、このクラスの担任がやってきて、入学式に出るために体育館に向かった。終わった後はクラスに戻りHRをして、みんなの自己紹介や翌日以降の日程を話して終わりとなった。
この時はまだ、幼馴染の香澄が新しいことを始め、そしてそれに俺が巻き込まれることになるとは思いもしていなかった。
今回はここで終わりです。不定期ながらも投稿していくつもりなのでよろしくお願いします。
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