星の少女たちとキラキラを求め   作:カット

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お待たせしました。1期13話です。


24、最初で最後のSPACE

 

「ついにこの時が来たんだね」

 

「まだ着いたばかりで時間たくさんあるけどな」

 

今日の学校は1学期終業式の日、早く終わりポピパとCHiSPAは一緒に今日ライブをするここSPACEにやってきた。って言っても俺は客席から見るんだけどな。

 

到着した俺らはそこで写真を撮っていると

 

「騒がしいね」

 

と言って中からオーナーか出てきた。

 

「オーナー!準備手伝います!」

 

「香澄何言ってんの!?」

 

出演者が手伝うなんて聞いたことないぞ!?トラブルで順番早めるとかはあったけど。

 

「出演者だろ?いいから早く準備しな。手伝うことあれば山本使うから」

 

「ん?」

 

別に手伝うのはいいんだけど……

 

なんか勝手に決められてない?

 

「じゃあ入ろっか」

 

「そうだね」

 

「そんじゃみんなは準備してくれ。俺はとりあえず受付にいるわ」

 

『はーい!』

 

みんなには準備してもらって俺は暇だし中で座って時間を潰すことにした。そうしてるとリハーサルの時間になったのか香澄たちがライブスペースに入っていきCHiSPAの人たちが出てきた。

 

「リハ失敗とかあるのかな?」

 

「ええ!?どうしよう、緊張してきた」

 

どうやらリハーサル失敗したらと不安になってるみたいだ。そこまで心配することないのにな。

 

「別にそんなに不安がることないだろ」

 

「え?」

 

「本番で失敗しないためにリハーサルするんだ。そこで上手くいかなければどうすればいいか、それを考えるためのリハーサルでもあるんだしさ」

 

「山本」

 

「はい?」

 

「私のセリフ取るんじゃないよ」

 

「え?あ、なんかすみません」

 

俺が言ったらオーナーから呼ばれたけどまさかの理由!?つーかオーナーそういうこと気にすんのか!?

 

「あんたは自分たちのバンドの心配したらどうだい?」

 

「えっと…俺が心配してることって香澄がステージ上がってきてとか変なことを言わないかとかそっちの心配だからリハじゃどうしようもなかったり……」

 

「あの子たちは有り得るのかい?」

 

「有り得るから心配してるんです。文化祭の時実際ステージに上げられたし」

 

「まぁ最後だし許可してあげてもいいんだけどね」

 

「えぇ…」

 

「でもダメだ、バンドのライブ中はね」

 

「ん?」

 

俺が心配してるのは文化祭の時みたくポピパのライブ中に俺をステージにあげること、予想通り許可されないけど……バンドのライブ中はって?出演バンド終わったら何かするのか?

 

気になるけどオーナーも準備で忙しいから聞くことはできなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あ、山本君」

 

「沙綾のお母さん、こんにちは」

 

「こんにちは」

 

出演者だけじゃなくて一般の人が入れる時間になると沙綾のお母さんが来た。1人ってことは気付かない間に純や紗南はもう中に入ってたのかな?

 

「山本君、沙綾のこと本当にありがとうね。山本君がいなかったら今もバンドやってなかったかもしれないわ」

 

「それは…どうでしょう?香澄がいますし」

 

「沙綾はいい友達持ったのね。沙綾の恋人になってくれていいのよ?」

 

「ぶっ!?いきなりそう来ます!?」

 

俺がいなくても香澄がいればいれば結局バンドやってたと思う…

 

そう言ったら突然恋人になってくれていいって…唐突すぎだろ。

 

「沙綾から告白したって聞いたわ。あなたなら特別に複数の子と付き合っていいわよ。お父さんも優弥君ならって言ってるし」

 

「普通許さないところでしょ!?」

 

普通許されないようなことを平然と許すって……なんじゃそりゃ……って

 

「あれ?その告白したことを聞いたのって……」

 

「もちろん香澄ちゃんや有咲ちゃんと一緒にってことも聞いてるし既に彼女がいることも聞いてるのよ」

 

「それで許すって……」

 

うん、まさかの沙綾の親からは複数と付き合うの許可出されてた……って普通出さねぇだろ!?

 

でもま、信頼裏切らないようにしないとな。

 

「あ、ゆーやお兄ちゃん!」

 

「純君?」

 

「あら?純、紗南は?」

 

「姉ちゃんたちのところにいるよ」

 

なるほど……

 

「さては純君、着替え中に遭遇したな?」

 

「バレたか」

 

「それで有咲あたりにエロいなとか言われたとかかな?」

 

「なんでバレてる!?」

 

あ、当たりなんだ

 

「ふふ、優弥君みんなのことよく分かってるのね」

 

「毎日見てますからね」

 

「そう……やっぱり沙綾を任せられるわね」

 

「なんで急に!?」

 

なんか唐突に沙綾を任せられるって言われた!?どんな流れだよ!?

 

とりあえずライブの時間まで沙綾のお母さんや純君、それに戻ってきた紗南ちゃんと一緒に過ごした。

 

ミーティングには俺も呼ばれたからそこに参加したけど……

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ライブが始まりグリグリやCHiSPAなどライブをしていきついにポピパの順番となった。

 

「ポピ『パ!』ピポ『パ!』ポピパパピポ『パー!』」

 

え?何今の?新しい円陣?俺知らないぞ?

 

みんな可愛いって言ってる中、袖から5人が出てきた。

 

「せーの!」

 

『Poppin’Partyです!』

 

「こんにちは!初めましての人は初めまして!ギターボーカル戸山香澄です!」

 

「リードギターの花園たえです!」

 

「ベースの牛込りみです!」

 

「ドラムの山吹沙綾です!」

 

「キーボード市ヶ谷有咲です!」

 

5人が自己紹介が終わったな。

 

「5人で……って言いたいところなんですけど実は5人じゃないんです!」

 

お、おいまさか……

 

「私たちにはもう1人メンバーがいます。とても頼りになって」

 

「いつも誰かのために動いて」

 

「いつも見守ってくれる6人目のメンバーが!」

 

香澄の5人じゃないと言った後有咲、沙綾と続き、再び香澄が話し出す。

 

そして

 

「それではステージから見て右側の壁際を注目!」

 

香澄が俺が立ってる位置を注目するように言うとスポットライトが当てられた。

 

やれやれ、みんな黙ってたな?俺がスポットライトに当たると

 

 

男子だ!

かっこいい!

 

 

みたいな声が聞こえてきて……って俺は別にかっこよくねぇぞ!そこに更に

 

 

優弥先輩!?

 

 

もう1つ声が聞こえた。他の観客の声に混ざってたけどたしかに聞こえた。俺の彼女の声が……なんでいるんだ?って思いながら声がした方を見るとたしかにいた。

 

 

「皆さんの言う通りかっこいいですよね?今スポットライトに当たってるかっこいい男子が私たちの6人目のメンバーゆーくんこと山本優弥君です!」

 

香澄が紹介するからとりあえず会釈だけしておいた。まさかこんなことオーナーが許すとは思わなかったぞ。

 

さてと、全部終わったらあいつのところに行こう。絶対行こう。

 

「私たちは学校の友達同士で組んだバンドです」

 

「バンドを始めて2ヶ月!」

 

『え?』

 

さーやから始まり香澄が言うとみんな『え?』って反応した。

たしかにバンドを始めてってなるともうちょいあるもんな。

 

「5人揃ったのはそうだけど…」

 

「香澄がバンドバンド言い始めたのは4月だから3ヶ月くらいじゃね?」

 

「そっか、じゃあ3ヶ月くらいです!」

 

あ、言い直した。しかもみんな笑っちゃってるし。

 

「初めてここでライブを見た時、絶対ここでライブをしたいって思って今日、その願いが叶いました!」

 

 

おめでとうー!

 

 

今の声はナツかな?

 

バンドを始める時からSPACEでライブしたいって言ってたもんな。

 

「今日はよろしくお願いします!」

 

『よろしくお願いします!』

 

そろそろ始まるかな。

 

「聞いてください!

 

"夢みるSunflower"!」

 

MCもちゃんと出きついに曲が始まった。最初で最後のSPACEでのライブだけど緊張しないでちゃんとやってるな。

 

会場中盛り上がり、曲が終わると拍手が鳴り、オーナーも笑みを浮かべて拍手をしていた。

 

 

最後に絶対またライブをやると宣言してPoppin’Partyのライブは無事成功した。

 

 

 

みんな輝いてたぞ。

 

 




これで13話分終わりです。

次回はオリジナル回にしてその次に海に行く話を書くつもりです。それまでお楽しみに。
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