-----全バンドライブ終了後-----
「今日はSPACE最後のライブに来てくれてありがとう。ここまで続けられたのは出演してくれるバンド、そしてここに足を運んでくれたお客様のみんなのおかげだ」
全ての出演バンドがライブを終えるとオーナーが挨拶を始めた。
「ここでのライブによく参加してくれたバンドや初めて出演したバンドもある。SPACEは無くなるけどこれからも他のライブ会場でやり切って欲しい。今まで本当にありがとう」
オーナーの挨拶が終わると会場中から拍手が鳴り響いた。
俺は小学生の時から(中学は他県にいたから来てないが)顔を出したりしてたからここが無くなるのは寂しい。でもどんなことにもいつか終わりがあるからそれは仕方ない。これからは別の場所でやっていくだけだ。って言っても俺はサポートだけど
「ライブに参加したバンドの人は30分後にここに集合。今日来てくれた人の中でここでライブをしてくれたことがある人もいてくれて構わない。打ち上げをする。それととある人にギターを弾いてもらうつもりだ。1人で弾くか誰かと弾くかは任せるけどね」
へぇ〜ここで打ち上げをするんだ。
……ん?とある人?そういえばオーナーバンドのライブ中ではダメって言ってたけど
……まさかそんなことないよな?
「それじゃあ一旦解散だ」
オーナーの挨拶が終わると来てくれた客は順番に出ていく。俺も一旦外に出ようとしたが
「山本」
「はい?」
オーナーに呼び止められた。まさか……
「ギター持ってきてただろ?頼んだよ」
はい、そのまさかでした〜
「バンドのライブ中はダメっての引っかかってたからまさかとは思ったけど……オーナー、一緒に行く人ってここでライブやった人じゃないとダメですか?ここでやったことない人がギター貸してもらってもよければ一緒にやりたいやつがいるんですけど。腕は俺が保証しますよ?まぁ曲はカバー曲になっちゃいますけどね」
「そんな人がいるのかい?本人にやる気があるなら特別に許可してもいいよ」
「ありがとうございます。じゃあちょっと外出てきます。」
オーナーの許可貰えたしちょっと聞いてみるか。俺が出て行った後
「オーナー!ゆーくんと話してたけどまさかギター弾いてもらうのって」
「察しの通り山本だよ。一緒に弾きたい人がいるみたいだったけどね」
「「「え?」」」
オーナーと話してた香澄、有咲、沙綾の3人が外に出てきていることに気が付かなかった。
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「ロック!」
「優弥先輩!お久しぶりです!って電話では毎日のように話してますけどね」
「でも直接話すのはほんと久しぶりだよ、ずっと会いたかった」
「私もです」
俺が外に来た理由は俺の彼女、朝日六花に会うためだ。ロックって呼んでる。岐阜からこっちに来てることは聞いてなかったから中で見た時はびっくりした。まぁロックも俺がSPACEにいることに驚いたと思うけど……
「優弥先輩こっちでもバンドやってたんですね」
「やってるって言ってもちょくちょく教えてる程度で基本みんなのやりたいようにやらせてるんだけどな」
「ギター一緒に弾いてるんですか?」
「ん〜そういや教える目的以外は一緒にはやってないな」
今思えば香澄が困るとお手本に弾いてみせる……みたいなこと多いな。どんだけ甘やかしてるんだ俺は……
「また優弥先輩と一緒にギター弾きたいです。私来年東京の学校受験します!」
「マジか!?」
「はい!優弥先輩とまた一緒にやりたいっていうのもありますけどPoppin’Partyさんのライブを見てっていう気持ちが大きいです!それくらい好きになりました!」
なるほど、香澄たちに聞かせてやりたいな今のセリ…………フって思ったけど何してるんだあいつら?
SPACEの方がを見たら香澄と有咲と沙綾が隠れてるつもりだろうけど隠れられてないのを見つけた。いつから?まぁ今はいいや
「なぁロック、打ち上げでギター弾いてもらうってオーナー言ってただろ?」
「?はい」
「それ俺みたいなんだ。それでさ、一緒に弾かないか?オーナーに聞いたら貸してもらえるってさ」
「い、いいんですか!?」
「ああ、オーナーに許可取った」
「やります!」
「よし、やろう!」
「はい!」
迷うことなくやるって言ってくれて嬉しい。ロックも嬉しそうにしてくれてるし。
準備の為に中に……って思ったけどどうしてもこれだけは言わないとな。
「それと……前に3人から告白されたって電話で話しただろ?
それで俺……」
「優弥先輩……先輩の顔見たら何を言いたいか分かりました。私は大丈夫ですよ。ちゃんと私のことも愛してくださいね」
「分かってる。ありがとうロック」
「どういたしまして…んっ」
中に入る前に香澄たちのことを言おうとしたら言葉にしなくても伝わってくれたみたいだ。ほんと俺のことよく分かってくれてるんだな。
ロックとここでキスをしてから俺たちは中に戻った。
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香澄side
「ゆーくんいたよ」
「ほんとだ」
「一緒にいる子が彼女かな?」
オーナーからゆーくんが一緒に弾きたい子がいるって聞いてこっそりついてきた私たち。外に出たらゆーくんが女の子と話してるのを見つけたけど多分あの子が彼女だよね?
「凄く嬉しそうに話してるね」
「優弥も会えて嬉しいんだと思うぞ」
「そうだね……あ」
「どうしたのさーや?……あ」
「2人ともどうし……バッチリ目合ったな」
楽しそうに話してるゆーくんたちをこっそり覗き見てるつもりだったけど……
ゆーくんとバッチリ目があっちゃった。
それでもずっと見てたら
「「「//////」」」
2人がキスしちゃった。私たちがいるの分かっててやるなんてゆーくんってば///
でもいいな///
「こっち来る」
「私たちも戻るぞ」
「うん」
2人が私たちの方に……って言うのもおかしいかな?中に戻ろうと向かってきたからその前に私たちも先に中に戻った。後であの子に告白したこと伝えようって3人で話しながら……
香澄side out
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打ち上げ終了後
「どうだった?」
「やっぱり優弥先輩と弾くのでら最高です!」
おぉ〜久しぶりに生でその方言聞いたわ〜ってのはいいか、打ち上げでギターを頼まれた俺はロックと一緒に1曲ライブをやった。カバー曲だしギターと俺のボーカルだけだったけどそれでもみんな盛り上がってくれてた。
ちなみにやった曲は「ロストワンの号哭」
「俺もロックとやるの最高に楽しかったよ」
「中学にやってた頃に戻ったみたいでしたね」
「ほんとだよ、まぁ当日いきなり言われてびっくりしたけどさ」
「事前に言われてたわけじゃないんですね」
「ギターを持ち歩くようにしててよかったわ」
ほんとにオーナーは……ステージに上げてくれるのは嬉しいけど事前に伝えて欲しかったっていうのは今でもあるな。文化祭以降隠す必要なくなって持ち歩くようにしてたからよかったけど。
そういえば途中で香澄たちと数分抜け出してたな。
「なぁロック、もしかして香澄たちに……」
「はい、3人に言われました。私たちも好きになっちゃったってこと、それと彼女が……まぁ私がですけど他の人とも付き合うことになってもいいって聞いて告白する以前よりも振り向かせようとしたことを謝られました」
やっぱり話してたか。たしかに告白した後からめちゃくちゃスキンシップ多くなってたな。
「あと優弥先輩の好きなところが一緒になって少しの間盛り上がっていました」
「うん、そこは予想外。つーか短時間でよく盛り上がったな」
「それだけ優弥先輩が素敵だからです!」
「っ///」
そんなはっきり言われると流石に照れる。しかも照れてますねってからかわれたし。
色んなことを話しているとあっという間に駅に着いてしまった。
「夏休みの間に顔出しに行くよ」
「本当ですか?」
「おう」
「ギター持ってきてくださいね」
「もちろん。それでその時…泊まっていいか?」
「優弥先輩が私のお部屋にお泊まり///いいですよ///」
夏休みの間に会う約束をし……まぁ夏休みとしか決めてないけど改札口でロックを見送った。何度も振り返って手を振ってきて可愛かった。
さてと……
「3人とももう隠れなくていいぞ」
「「「っ!?」」」
香澄たちが後ろからついてきてるのに気付いていたが気付いていないフリをしていた。まぁ香澄たちも声をかけるつもりなかったんだろうけどな。
「話したいことあるし場所変えよっか」
「話したいこと?」
「ここじゃダメなの?」
「他に人がいない方がいいかな」
「時間あるしいいぞ」
流石にここで話すわけにはいかないから俺たち4人は場所を移動することとし、近くの公園にやってきた。誰も人がいないしちょうどいい場所が見つかった。
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「ここなら人いないしちょうどいいな」
「ゆーくんの話したいことって?」
「もうだいぶ遅い時間になってるし前置き無しで要件言うぞ」
スペースでライブ、そこから打ち上げやってロックを駅まで送り…色々やってたからもう高校生にしては遅い時間になっている。
だからもう単刀直入に要件を言うことにした。
「前にお前たちに言ったこと覚えてるか?文化祭で初めてライブした後お前たち3人が俺に告白して、俺が本気になったら…って言ったことを」
「「「っ、そ、それって…まさか///」」」
「見事にハモったな…そのまさかだ」
3人ともやっぱり覚えてるよな。
「香澄、沙綾、有咲、お前たち3人のことを本気で好きになった。他の誰にも渡したくない、3人全員…」
「ゆーくん」
「3人全員」
「それって」
「選べなかったら3人全員でいいって言ってもらえた。もう既にロックと付き合ってるのに最低だと思うけど…
香澄、沙綾、有咲、3人とも俺の彼女になってくれ!」
「「「はい!!」」」
「早っ!?」
3人に告白したがその瞬間に返事が来た。驚きすぎてつい「早っ」って言っちゃったよ。
「私たち待ってたんだよ、ゆーくんから改めて告白してくれるのを」
「待たせて悪かったな」
「でもちゃんと言ってくれて嬉しかった」
「ほんとに選ばすに3人全員にしちゃうとはな」
「嫌だったか?」
「嫌なわけないだろ。嫌だったら私たちも断る。だから…」
「ゆーくん」
「「優弥」」
「「「大好き!///」」」
「うわっ!?///」
3人全員一斉に抱きつかれるとちょっと厳しいけど3人全員抱きしめた。3人とも目に嬉し涙を浮かべてる。告白してからかなり時間経ったし不安にさせてたんだろうな。ロックだけじゃない。こいつらのことも絶対幸せにしないとな。
後日たえやりみにもちゃんと報告した。その時みんなと話したが、付き合うことになったけどバンド活動中は今まで通りにするけど休憩中はイチャついたりしちゃうかもってことで話がついた。2人の前でっていうのはどうかと思ったが2人とも気にしないみたいだ。というより2人は早く付き合えばいいのにって思うくらいイチャついてるみたいだったから今更らしい。
……そんなにイチャついてたのか
告白シーン短くてすみません……
次回は海行きます。つまりRoseliaも登場、優弥と絡みあるかは……まだ考え中ですが多分あります。
次回までお楽しみに、なるべく早めにできるように頑張ります。