やっぱり忙しいから時間かかりますね……
「「「う〜ん……」」」
「「却下!」」
「ええ!?」
とある日の昼休み、昼ご飯を食べ終わった俺たちは主催ライブでやりたいことを話し合っている。そこで香澄が空を飛びたいって前にも言っていたのをまた言っている。沙綾、りみ、たえは唸っていて有咲と俺は却下した。
空飛ぶの無理だろ、どうやんだよ?
「かっすみ〜!」
すると校舎の方からこころが手を振っていた……と思ったら飛び降りてバク転しながらやってきた。
「あの高さからなのになんで無傷?」
「簡単だぞ優弥」
「だってこころだもん」
「こころだもんね」
「こ、こころちゃんだから……」
「お、おう……納得できるあたりが怖い」
有咲が簡単だと言い沙綾もたえもりみもみんな全く同じことを言う。そしてそれを納得出来ちゃうあたりが怖い。
「みんな揃ってどうしたの?笑顔が足りてないわ?」
「主催ライブのこと話してて…」
「なかなかこれだ〜ってならないんだよね〜」
「これね?あら?面白そうじゃない!」
「ほんと!?」
「ええ!」
沙綾に続いて香澄が言うとこころが香澄からスケッチブックを見せてもらっていた。こころが面白そうと言ったページは空を飛ぼうと思っている絵が書かれているところだ……面白そうでも現実的にできないって
他のページも全部面白そうと言ってるし
「待って香澄、それは全部無理ってなったやつらでしょ?」
「そうだったぁ…」
「また笑顔じゃなくなったわね、そうだわ!」
こころが面白そうと言ったけど沙綾の一言で無理ってなったことを思い出した香澄、忘れるの早いな〜
するとこころがいきなり何かを思いついたのかその場を離れ、少ししたら戻ってきた。美咲を連れて……
「ハッピー!ラッキー!」
「スマイルー!」
「「イェーイ!!」」
……誰かこの2人止めてくれ〜あ、無理か
「えっと……うちのこころがご迷惑をおかけしたというか現在進行形でしているというか……」
「奥沢さんが気にすることじゃないよ。香澄だって一緒になってやってるし」
「美咲が気にすることじゃないけど誰も止められないと思うぞ、昼休み終了の時間まで」
「「だよね(な)」」
俺の言うことに有咲も美咲も同意、そして他の3人も同じように思ってる。
「ところでこれ何やってるの?」
「空飛ぶ練習だってさ」
「……は?」
やっぱり常識人の美咲ならそういう反応するよな。
「いや何?飛ぶ?」
「やっぱそういう反応になるよな」
「普通なるでしょ……ってならない2人がはしゃいでるのか」
「「そういうこと」」
美咲は思いっきり混乱してる。まぁそれが普通だったりするけど……
「さすがに無理だから〜」
「この2人相手は山本君でも止めるのは難しいもんね」
「難しいというか無理」
「だよね、それに空飛ぶのもさすがに無理があるよ」
「2人ともおかしなこと言うわね」
「こころ?」
「どうして最初から無理なんて決めつけるのかしら?」
いや〜さすがに飛ぶのは無理があるって、何でも決めつけるのは良くないけど今回のはさすがにな〜
「そうだわ!美咲!いい事思いついたわ!」
「はいはい、チャイム鳴ったから後でね〜」
「ミッシェルにも放課後集まるように伝えておいてね」
「わかってるよ〜」
予鈴が鳴ったから美咲がこころを連れて教室に戻って行った。
残った俺たちはというと……
「こころ……ミッシェルの中身が美咲ってこと……気付いてないんだ」
っていう会話をしていた。まぁこころだし……というか他にも気付いてないメンバーいるんじゃないかな?
そして後日、ハロハピの招待で船に乗ることになった。
そこでライブするのか?
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「す、すごっ」
ハロハピの招待でこころの家の船にやってきた……まさかこんな凄い船に乗れるとは思ってなかった。
「こちらへどうぞ」
黒服さんたちの案内で船に乗り込んだ。中には凄いとしか言いようがないくらい凄い、しかも高そうなピアノも置いてあるしそれに絶対触るなって有咲が香澄に言ってるし…
さすが弦巻家……
「ようこそ!ハロハピのライブへ!」
そうしてると上の方から声が聞こえた。そこにはハロハピのメンバーが出てきていた。今からライブを始めるみたいだ。
「ゴーカ!ごーかい!ファントムシーフ!」
どうやらファントムシーフをやるみたいだ……ん?そういえば薫先輩は?
って思ったら出てきた。怪盗の衣装で……って思ってたら降りてきてりみを攫っていったな……
呆気に取られた俺たちだけどすぐに追いかけ始めた。するとプロジェクションマッピング……でいいんだっけ?それを上手く使って俺たちを楽しませるような演出をし、途中でギターのピックがたえに向かって投げられた。そこにはたえが好きなモーティンのサインが書かれていた。
……なんだろ?どうやって入手したんだろ?って思うよりハロハピなら……というかこころなら普通に手に入れそう。黒服さんたちの助けも借りるだろうけど。
最後は薫先輩がピアノを弾いてこの曲は終わった……ってかピアノ上手い
「もしよろしければですがもう一曲付き合っていただけますか?」
「はい!」
「では…空で!」
怪盗衣装の薫先輩が空でって言ったら姿を消した。空?
「空でって言ってたよね?」
「よくわかんないけど外出てみるか?」
『うん』
とりあえず外に出てみることにした。空でってどうやるつもりなんだろ?
甲板に出て少し待つと少し離れたところに動いているのを見つけた。あれは……えっ、まさかミッシェル?
「ピンクの……熊?」
「飛んでるね」
「はぁ?熊が飛ぶわけ…」
「熊だって!ほら!」
有咲は信じてないけど…つーか信じる方が難しいけどほんとに飛んでる、ミッシェルの気球だなあれは。
「あれって……」
『ミッシェルだー!』
みんなの驚いた声が揃った。まぁ誰でも驚くなあれは、俺もめっちゃ驚いてる。
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美咲(ミッシェル)side
こころから空でライブって聞かされたから何やらされるんだろって思ってたけど現実的なことでよかった。気球でライブって現実的か分からないけど…
そんな中薫さんがブツブツと鳥の名前を言ってる、高いところ苦手だからな〜
「かーくんそれ全部飛べない鳥だよ」
「白鳥なんてどうかな?」
はぐみの言う通り全部飛べない鳥、こう言っちゃなんだけどちゃんと分かってたんだね?
そこで花音さんが白鳥はって提案したら薫さんこれだって顔したね。というか花音さんこの状況に順応してるね。
そんな中こころがいきなり
「それじゃあ飛ぶわよ!」
って言い出したけどもう飛んでるよね!?
「もう飛んでるよね!?」
「まだよ!今から飛ぶんだから!それ!」
「ええ!?」
さっき現実的って思ったのがおかしかった。こころが飛び降りたよ!?パラシュートは……付けてない!?
「奥沢様、これを」
「え!?なになに!?」
黒服さんまさか私にパラシュートを付けたの!?
「こころ様のことお願いします」
ってことは私が助けに行くってこと!?でもこのままじゃこころが……
怖いけど……行くしかない……よね
「飛べない熊はただの熊だー!」
そう言って私も飛び降りた。後から思ったけど普通の熊は飛べないよね……
まずはこころを捕まえないと……って思ってるのに掴めない!?とりあえずパラシュート開こう
…………あれ?
「パラシュートが開かないよー!?誰か助けてー!?」
ど、どういうことなの黒服さん!?このままじゃ2人とも海に落ちちゃうよ!?
助けて……助けて山本君!
……ってさすがにこの状況は無理だよね、助けようとしたら山本君も無事じゃ……ってなんで今山本君のこと考えてるの私!?
『奥沢様、安心してください奥沢様、ミッシェルにはハッピーフライトモードが設置されています』
「なにそれ!?」
『モードの起動方法は』
スルーされた!?というかほんとになんなのそれ!?
『上上下下左右左右BAです』
「上上下下左左……」
ブブー
『左右左右です』
クイズ番組みたいな不正解の音いらないから!?これ失敗したら私もこころも……嫌だよそんなの
「どうしてそんな顔してるの?
笑顔よミッシェル!」
こころ……うん、やらないとだね
「上上下下左右左右」
この動きをしたら今度は正解の音がした。それから着ぐるみの中の画面にABボタンが表示された、これを押せばいいんだね
「いっけぇぇー!!」
これを押したら翼が生えたよ
「これパラシュートじゃなくて翼だったんだ」
「ミッシェル!いい笑顔よ!」
「ミッシェルはいつもこんな顔だよ」
初めてだけど起動させちゃえば飛ぶのは簡単みたい。こころを抱えてこのまま一緒に飛んだけどこれ結構楽しいね。
…………でもいきなりこんな機能つけたの渡さないでよ、失敗したら私たち……
怖い思いもしたけどこれでハロハピのライブはおしまいだね。船に着地するとみんなが乗ってた気球も降りてきた。薫さんは牛込さんと何か話した後で気を失った。高いところ苦手だもんね。それに私も安心したせいか足に力入らなくなってきたし意識ももう……これだけは言っておかないとだね。
「それでは、ハローハッピーワールドでしたー……」
覚えてるのはこの一言で後で聞いたら意識を失ったらしい。
美咲(ミッシェル)side out
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「ミッシェル!?ミッシェル!?」
「美咲ちゃん!?美咲ちゃん!?」
「え?みーくん?」
「ふぇぇ…」
ハロハピのライブが終わってみんなが甲板に降りると薫先輩と美咲が気絶した。薫さんはたしか高いところ苦手だったはずだからそれでだと思うけど……美咲大丈夫かな
ついでにミッシェルの中が美咲ってことを知らないはぐみは花音先輩が美咲って言ってるのに驚いてるな。まぁそれはいいや
「2人とも大丈夫かな?」
「薫先輩は高いところ苦手だったはずだろ?だからそのうち目を覚ましていつも通りになると思うけど美咲が心配だな、休めるところあるか黒服さんに聞いて案内してもらってくるわ」
「うん、分かった」
香澄も2人のこと心配してる、香澄だけじゃなくて他のみんなも……って言ってもりみはずっと薫先輩を呼びかけてて美咲のこと気付いてなさそう。
「黒服さん」
「どうしました山本様?」
「船内で休めるところありますか?」
「それなら医務室がありますよ」
「じゃあ案内してください、ミッシェルを連れていきます」
「分かりました」
黒服さんに案内してもらえるようにお願いしたし連れてくか。
「はぐみ、花音先輩、ミッシェル疲れたみたいだし医務室まで運びますね」
「ゆーくんいいの?」
「ああ、任せろ」
そう言ってミッシェルを背負ったけど……やっぱ着ぐるみだと重い……着ぐるみから美咲出したいけどこの状況じゃだし多分美咲は今中で男に見られたくない服装だろうし無理だな。
「待って優弥君、私も行く」
花音先輩も一緒か、美咲のこと心配みたいだけど別の心配が出てきたな、そうしたら……よし
「じゃあ花音先輩俺の前歩いて下さい」
「え?わ、わかったけどどうして?」
「まぁいいからいいから」
迷子にならないためって言いたいけど言わないで誤魔化しておこう。
さてと、医務室までどれくらいかかるか分からないけど頑張るか。
2期5話に関してはこの小説では飛ばします。その代わりですが次回はオリジナル回になります。
更新までお楽しみに