とある日の羽丘学院会議室にて
「それじゃあ改めてメンバー紹介」
「ボーカル彩ちゃん!
ギターモカちゃん!
ベースリサちゃん!
キーボードつぐみちゃん!
ドラム花音ちゃん!
マネージャー的存在優弥君!
そしてプロデューサーの私!このメンバーで文化祭までやっていくよ!」
ある日突然呼ばれて羽丘にやってきたけど理由は文化祭のバンドについてだった。まぁ今日はポピパの練習はないし生徒会の方は香澄が手伝うって言ってたから俺も参加できてるけど。
「じゃあまず彩ちゃんから一言!」
「はい!
今回は集まってくれてありがとうございます。高校最後の文化祭最高の思い出にしたくてバンドメンバー集めることになりました。ほとんど日菜ちゃんが集めてくれたようなものだけど…
素敵なライブできるように頑張りましょう!ライブまでよろしくお願いします!」
おお〜1回も噛まなかったな彩先輩。っていうのは置いておいてそっか、つぐみやモカは違うけど他のメンバーは3年生だもんな。日菜先輩に無理矢理メンバーにされたのは今でもムカついてるけどできる限り協力すっか。
「でもさ〜バンドって言っても曲どうする?」
『う〜ん…』
リサ先輩の一言でみんなが悩み出した。まぁバンドしたいってだけで他は特に考えてなかったみたいだし仕方ないか。みんなに共通するテーマあるけど気付くかな?
……つーか香澄、何こっそり入ってきて座ってメモ用意してるんだ?有咲の手伝いはどうした?
「ポピパって優弥君が作ってるの?」
「違いますよ花音先輩、基本みんなに任せて俺がこうした方がいいんじゃないかってところを指摘してみてよくしていってる感じです。それで練習していってまだよくできそうな部分あればそこを直して…って感じで作ってます」
「そうなんだ、うちは美咲ちゃんが上手く落とし込んでくれてるから……」
前に美咲から聞いたことある。美咲曰くハロハピの3バカ組がよく分からないことを言って花音先輩が"ふぇぇ"って言ってそれを……落とし込むって。どこに落とし所あるのか未だに謎だ。
「Roseliaはどうなの?」
「ん〜うちは友希那がベッドに横になって…お菓子も周りにちらばってて…いつの間にかできてる……まぁ簡単に言っちゃったら友希那が作ってるね」
「か、簡単すぎっすね。ちなみにパスパレは多分事務所で用意してるんだと思うけどAfterglowはどうなんだ?」
「おぉ〜」
「あ、当たってる」
Roseliaは基本的に友希那先輩か。パスパレは予想通り事務所、あとはAfterglowがどんな感じなのかだ。
「私たちは屋上で集まって考えることが多いかな」
「よく集まってるの見るよ〜」
「私たちにとって屋上は大事な場所だからそこで集まって考えることが多いです」
みんなで考える辺り俺らとあんま変わらないのか。
「でも〜モカちゃんちょっと気になるんだけど〜」
『?』
「ハロハピもだけどポピパも作るの大変ってイメージ〜こころほどじゃないと思うけど香澄も時々分かりにくいこと言うでしょ〜?」
「!?」
モカが気になることを言うと香澄すげぇ驚いてるな。見てて面白い。
「そんなことないさ。歌詞はまぁ……みんなに分かるように訂正してるところあるけど……曲のテーマとかはかなりわかりやすいし普段からあまり訂正してないかな。だから……」
『?』
これから言うことにみんなどんな反応するかな?
「これからもこの感じでいいからな、香澄」
「え?優弥?香澄今いないよ?」
「そんなことないですよリサ先輩、隣見てください」
「隣……うわぁぁ!?」
『香澄ちゃん!?』
ははっ、予想通りめっちゃ驚いてる。
「い、いつから隣に!?」
「曲どうする?って言ってた頃こっそり入ってきてメモの用意してましたよ」
「ゆーくんにいるのバレちゃってたけど曲作りの参考にしたくて…」
「気持ちは分かるけど香澄、今日は有咲や燐子先輩たちのこと手伝うんだろ?だったらそっちやらないとダメだぞ」
「はーい、ゆーくんはまだここにいるの?」
「まだ会議中だ」
「わかったー」
そう言って香澄は出ていった。いや〜香澄も羽丘に来ることは知ってたけどここに入ってくるのはびっくりだ。
「なんかすみません、うちの香澄が」
「まぁ香澄らしいって言えば香澄らしいけど……でも優弥ちゃんと教えてよ〜びっくりするじゃん!」
「あ、反応見たくて黙ってました」
「ちょっと!?」
「リサちゃんごめんね?私の優弥君こういういたずらっぽいところあるから〜」
「「……そのうち私のにもなってもらいたいな」」
……ナチュラルに私のって言ってるの気付いてるかな?
それと彩先輩につぐみ?ボソッと言ってるの聞こえてるからな?聞こえないフリしておくけど
「まぁそれより、曲のこと決めていきましょう」
「むぅ……後で覚えておいてよ優弥」
「えぇ……」
「でもほんとどうしよう……最高の思い出を作りたいとは思ったけどそこまでは考えてなかったよぉ」
「何か5人共通するテーマを決めるといいんじゃないですか?」
「共通するテーマ……私たちだとバンドに所属してるってことだけど」
話を逸らして曲のことを話し合うことにした。俺が何か共通するテーマっていうとみんな考え出した。日菜先輩はわかってる顔してるから言わないようにジェスチャーしておいた。
「ねぇ、優弥君ほんとは何かあるってわかってるんじゃない?」
「あ、つぐみにはバレてたか」
「いや〜モカちゃんもそんな気がしてるよ〜ただ〜何が共通してるかまでは…」
「難しいよね〜勿体ぶらないで教えてよ優弥〜」
「お願い優弥君」
「私からもお願い優弥君」
みんなほんとに思い浮かばないのか。
「じゃあ……コンビニにファミレスに珈琲店と言えば?」
『え?』
いきなりのことにみんな何言ってるんだろ?って顔してるけどこれヒントなんだよな。
「あ!わかった!」
「つぐみ言ってみな?」
「バイトだよ!リサ先輩とモカちゃんはコンビニ、彩先輩と花音先輩はファミレス、私は家の珈琲店、みんなバイトしてるよ!
私も珈琲店の手伝いと言ってもバイトの人たちと同じ扱いだよ」
『ああ!』
「正解だつぐみ」
「やったぁ!何かご褒美欲しい……な///」
えっと……そんなつもりでもんだみたくしたわけじゃないんだけど……まぁいいや。近くに行って少し撫でてあげたら嬉しそうにしてくれた。
そこからどんどん話が進んでいきあっという間にバイトの応援ソングが完成した。
……いやテーマ決まってから早すぎだから!?
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「ゆーにいーー!」
「うわっ、明日香か、香澄みたいなことするな〜」
「だってお姉ちゃんの妹だもん!」
「ほんとだな、駅まで一緒に行くか?」
「うん!」
有志バンドの会議が終わって花咲川に戻ろうと羽丘の校門を出るところで明日香に後ろから抱きつかれた。ちょっと前まではこんなことしなかったのにな、まぁ好きって気持ち隠してたからだと思うけど……
とりあえず駅まで一緒に行くことになったから腕に抱きついてきた。
「そういえば有咲さんとお姉ちゃん2人とも来る時一緒だったけど出ていくのバラバラだったよ」
「あ〜香澄が会議にこっそり入ってきてたから」
「お、お姉ちゃん……」
「みんなが驚くの面白かった〜」
「ゆー兄ってば……」
あ、明日香にため息つかれた。でも見てるの面白かったから仕方ない。
「あれからロックとはどうだ?」
「大丈夫、ちゃんと仲良くできてるよ」
「そっか、よかった」
「でも……」
「ん?」
ロックとはあれからも仲良くできてるみたいで良かった。
でも……なんだ?
「私といるのに他の女の子の名前出さないでよ〜」
「そう来たか!?」
「なんてね、冗談だよ。心配してくれてたのわかってるもん」
「ったく〜でもよかったよ」
「好きなことに夢中になるのも六花のいい所だから」
「いや夢中になりすぎて友達大事にしないのはよくないことだからな?」
「ま、まぁね……そのせいでゆー兄に情けないところ見せちゃったし」
「弱ってる明日香も可愛かったぞ」
「もぅ///」
なんかロックのことで話続きそうだな。無理矢理話題変えとくか
「そういえば明日香のクラス何やるんだ?」
「セッションカフェだよ、うちのクラス楽器出来る子多いからギター貸し出したり簡単なドラムやキーボードも用意して好きな楽器選んでもらってやることになってる。自分の持ち込んでも平気だよ」
「へぇ〜まぁ楽器持ちながら回るのは嫌だから俺も借りるけど……明日香は何かやるのか?」
「簡単な曲ならギター少しだけできるようになったよ、きらきら星とか」
きらきら星ね〜やっぱり姉妹だな。
「じゃあ明日香とやる時何使うか考えとくわ」
「わかった、楽しみにしてるね!」
駅につき電車に一緒に乗り、俺が降りる駅までずっと話していた。もちろん他の乗客に迷惑かけないように。まぁ最後分かれる時キスしてたからもしかしたら他に乗ってる人に見られてたかもな。
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-----合同文化祭数日前-----
「ロック」
「優弥先輩!?なんでギター持ってるんですか!?」
羽丘に到着するとロックが看板を持って落ち込んだ状態で座っていた。俺が声をかけるとギターを持ってることに驚いていた。俺がここにいるのは驚かないんだな。
「今日ちょっと……な、もうすぐ分かるよ。それよりロック」
「気になりますよ〜どうしました?
……え!?ここ学校ですよ!?」
「わかってるけどちょっと休ませて」
ロックが驚いた理由。それは俺がロックに膝枕してもらったからだ……勝手に……
「優弥先輩……無理してませんか?」
「大丈夫、無理はしてないよ」
「でも休ませてって先輩らしくないと言いますか……」
「ほんとに無理はしてないから大丈夫、ちょっと疲れてるだけ」
無理してないっていうのはほんとだ。でも彩先輩たちのバンドの手伝い、燐子先輩たちの生徒会の手伝い、それとポピパの方で動いてるから流石に疲れてる。
……ロックの太もも気持ちいいな。他に人が通らないようなところだったら何かしてたな。
「それならいいですけど無理しないで下さいね」
「わかってる……もっと撫でてくれ」
「ふふ、今日の優弥先輩甘えん坊ですね」
なんか落ち着くな〜ロックの太ももも優しく撫でてくれてるのもめっちゃ気持ちよくて
「それよりバンドメンバーやっぱり見つからないか?」
「はい……メンバー集まってないところはあるけどドラムとかベースとか募集してて……ギター募集してるところが……今からじゃ間に合わないし文化祭のライブは諦めるしかないです」
「そっか……まぁ仕方ないさ、無理矢理一緒にやってもらってもいいライブなんかできないし」
「そうですね」
「あれ?優弥と六花じゃん?なになに〜?イチャついてるの〜?」
「り、リサ先輩!?」
「そんなことないっすよ、イチャつくなら人目のつかないところでしますって〜ロックの膝枕で休んでるだけです」
ロックと話しているとリサ先輩がベースを持ってやってきた。ベースを持ってる理由は俺と同じだ。ただ違うのは1つだけ俺にしか聞かされてないことがあるくらいだ。
「それは少しイチャついてるとも……え?休んでるってまさか無理してたとかじゃないよね!?」
「違いますよ、無理はしてないけど疲れてるだけです」
「もう〜人の手伝いはいいけど程々にするんだよ?」
「そうですよ優弥先輩」
「気をつけまーす」
リサ先輩も入れて3人で話をしていると
「え〜これより特別バンドによる公開リハが行われまーす!見たい人は講堂までお・か・しで移動してね!おさない、かけない、知らない人についていかなーい!それに今日の公開リハでは当日ステージに立たない人もリハ限定で出るからね〜」
と校内放送があった。俺がギターを持ってる理由はまさにこのためだ。
「日菜め〜リハとは聞いてたけど公開とは聞いてないぞ〜」
「そんじゃリサ先輩行きますか」
「そうだね〜……ん?まさか優弥知ってた?」
「じゃなきゃギター用意してきませんよ」
リサ先輩めっちゃ驚いてるな、まぁその為に誰にも言わなかったし仕方ないか。
「優弥先輩リハ限定!?行かなくちゃ!?」
「ロック、見ててくれるか?」
「もちろんです…んっ//リサ先輩見てますよ//」
「……そうだった」
「やっぱりイチャついてる……」
リサ先輩の前でロックとキスをして講堂へと向かった。講堂につくと花咲川の生徒も何人か来てるのがステージ袖から見えた。サプライズゲストってことで俺はステージ袖で待機してるけどわかる人には誰が出るかわかるよな。
今は彩先輩が挨拶してるところだ。
「高校最後の文化祭、最高の思い出にしたくて特別なバンドを作りまちた……うぅ……」
あ、噛んだ。一緒にステージに立ってる人たちはフォローしている……けどモカの
「噛めば噛むほど味が出ますよ〜」
ってのはフォローになってない気がする。
「え〜それじゃあこの公開リハ限定で一緒に演奏してくれるギタリストの登場でーす!どうぞー!」
ここで彩先輩から登場を促された。リサ先輩と一緒にステージ袖に移動してたから彩先輩たちも俺が出ることを知っている。ステージ袖の時は期待通り驚いてたけど。
なんか知らないけどステージに出たら凄い歓声してるんだけど!?知ってるバンドメンバーはともかく全然知らない人からも
「え、カッコイイ」
「イケメンだー!」
観客からちょっと聞き取れたのあるけどそんなことはない。
「はい優弥君、挨拶挨拶」
「ありがとうございます。
今回公開リハ限定で一緒に弾く花咲川学園2年の山本優弥です。リハでも盛り上げていくんでよろしくお願いします!」
簡単に挨拶するとまた会場が盛り上がった。なんで?
まぁそれは置いておいて特別バンドによる曲【ひとりじゃないんだから】を披露して宣言通り盛り上げることができたからよかった。
香澄たちもこれを見て文化祭も主催ライブもどっちも頑張ろうってまた気持ちを引き締めていた。
でもこの時はまだ何も知らなかった。たえの方で重大な問題が発生することを……
とりあえずオリジナル展開挟みながら11話の分まで書いたら外伝行こうと考えてます。変更になるかもしれませんけど……
次回までお楽しみに