……一応
prrrr
「ん?もしもしたえ?」
[ゆう……や……]
「どうしたたえ!?なんで泣いてるんだ!?」
夜突然たえから電話がかかってきた。電話に出ると泣きながら俺を呼んでるけど何があったんだよ!?
[ごめん……]
「ごめんって何がだ?」
[サポートバンドと…文化祭のライブ被った]
「は?」
泣いてる理由は分かった。でもなんで被るんだよ……約束はどうしたんだ!?
[被ってることも優弥との約束のこと伝えても知らない聞いてないしか言わなくて……レイも一緒になって言ってくれたけど聞いてくれなくて……私……どうすればいいの……]
「……とりあえず明日俺はチュチュに会いに行くからたえはみんなにそのこと伝えろ、話はそれからだ」
[わかった……ごめんなさい……]
とりあえず明日考えるってことにして電話を切った。まぁこれはもちろん口実で切らないと俺が怒鳴り散らしそうだったからだ。あまりにもイラついたせいで部屋の壁を思い切りグーで殴るように叩いた……いてぇ
今できることは……文化祭ライブの順番最後にしてもらうことともうひとつ、ロックにも頼んでみることか。まずは燐子先輩からだ。
[もし…もし?]
「夜遅くすみません燐子先輩」
[い、いえ、どう…しました?(優弥君と電話できてる//)]
「実は相談がありまして」
燐子先輩にたえのことを正直に伝えた。サポートの方とライブが被り予定していた時間に間に合わないこと。その上でポピパの順番を最後にできないか、それと今から追加でライブをできないか聞いてみた。
[協力……したいですけど……私だけじゃ……決められないですね]
「このこと日菜先輩からもOK出れば大丈夫ですか?」
[はい……大丈夫……です]
「分かりました、早速聞いてみます」
燐子先輩との電話を切り今度は日菜先輩に……って言いたいところだけど番号知らないから紗夜先輩に電話して代わってもらうか。
[もしもし?]
「夜遅くすみません紗夜先輩」
[いえいえ、こんな時間でも声聞けて嬉しいですよ?毎日でもいいくらいです]
「そう言ってもらえるのは嬉しいんですけど日菜先輩いますか?緊急で相談したいことがあるんですけど」
[そうですか……私じゃなくて日菜と……]
「えっと……紗夜……先輩?」
す、拗ねてるんですか?とは聞けないけどそんな感じがするのは気のせいじゃないはずだ。
[はっ!?なんでもありません///代わりますので少し待って下さい]
とりあえず代わってもらえるみたいだ。
[もしもし優弥君?どうしたの?]
「日菜先輩、文化祭のライブのことで相談がありまして」
日菜先輩にも燐子先輩にした時と同じことを説明した。日菜先輩が良ければ大丈夫と燐子先輩が言ってたことも伝えて。
[なるほどね〜それはいいけど明日のうちに申し込みしてね!燐子ちゃんでも私でもどっちでもいいから]
「分かりました、ありがとうございます」
ライブの件はなんとか許可を貰えた。また何かあった時のために電話番号も教えておくことになった。それは紗夜先輩にお願いしておいたけど……
……どうでもいいことばかり連絡してきたら文化祭後に着信拒否しとくか。
あとはロックだな。
[もしもし優弥先輩?何があったんですか?]
「夜遅くに悪いなロック、ってまだ何も言ってないのに何かあったって思うのかよ!?」
[今日の電話はたしか美咲先輩や花音先輩とのはずですよね?本当は毎日がいいけどたくさん彼女がいるから交代でって決めたのに私にかかってきたから何かあったのかなって思ったんですよ]
察しがいいな。
「さすが俺の彼女だな。なぁロック、文化祭のライブ俺と出ないか?」
[ええ!?優弥先輩ポピパさんで出るんですよね!?]
「もちろんそっちも出る。実はなロック」
俺はここでたえの事情について話した。当日の時間稼ぎ……ってのもあるけどロックともまたやりたいって思う気持ちの方が大きかったりする。
正直ロックのギターならアンコールもらえそうだからそのタイミングで出ていって……っていうそとも考えたけどいきなり声掛けたのにそこまで頼むのはいくら彼女だとしても申し訳ないしな。
[そんな事情が……分かりました、それならアンコールもらえた時のために一応2曲練習しておきましょうか]
「そうだな、アンコールもらえた場合はSPACEでやった【ロストワンの号哭】でどうだ?1曲目は岐阜にいたころにやった○○って感じがいいかな」
[私もやりたいです!アンコールもらいましょう!]
ロックもやるって言ってくれた。2曲ともカバー曲だしギターとボーカル以外はいないけどそれでも俺とロックならできるはずだ。お互い明日学校でそれぞれの生徒会長にこのことを伝えておくことにして電話を終わりにした。
明日はチュチュのマンションにまずよってから蔵の方に行かないとな。たえにはみんなに伝えるように言ってあるから俺も合流しないとだしな。
-----翌日-----
「やっぱでけぇな、とりあえず入るか」
学校が終わってから俺はチュチュのマンションにやってきた。たえのことを話すために、まぁちゃんと応じてくれるかは別だけど。エントランスのインターホンで呼び出すと意外にもすぐ出てくれた。
「ユウヤヤマモト?急にどうしたのかしら?」
出たはいいけどこの態度ムカつくな。
「どうしたじゃねぇよ!たえのことで話があるから来たんだよ!アポ無しで来たのは悪かったけど!」
「そう、こっちは話すことないから帰ってちょうだい」
「お前になくてもこっちにはあるんだよ!」
「人のマンションで騒がないで」
「騒がせてるのはお前のせいだろ!もういいからこのまま要件言う、たえをサポートに入れる時約束したことあるだろうが!」
「貴方と約束?そんな覚えないわ、じゃあ今日はもうメンバー来て練習あるから切るわね」
「おい待て!ちっ、ほんとに切りやがった」
勝手にライブの予定組んだ時点で話す気ないと思ってたけどまさかほんとにそうなるとはな。
「ゆう……や……君?」
「……レイか」
とりあえず管理人の人に騒がしくしたこと謝ろうと足を向けようとしたらレイが入ってきた。練習しに来たんだろうな。まぁ……たえから今日は集まってする練習はないって聞いてるから自主練にだと思うけど。
「ごめんなさい……」
「たえから聞いてる。一緒になって止めようとしてくれたんだろ?」
「でも……止められなくて……」
「レイまで泣くなよ」
「っ、うん…ごめん」
謝りながらレイは泣いちゃった。それほど止められなかった自分を責めてるんだな、俺は自然とレイのことを抱きしめて頭を撫でていた。泣き止むとほんのり頬が赤くなってるようだったけどそこは気にしないでおこう。
「何もしないわけにもいかないし何か言って。なんでもするから」
「あんまそういうこと言わないほうがいいぞ?変なことする奴もいるだろうし」
「迷惑かけることになるし私のこと好きにしていいよ」
「だからそういうこと言うなって、でも1つ頼みがある、2日目だけでいいからチケット1枚用意してくれ」
「そんなことで……いいの?」
「レイにとってはそんなことでも俺にとっては重要なことだ。今文化祭の方にも間に合うように対策立ててるところだ。それにはライブのチケットも必要だ。席は別にいいところじゃなくてもいいから。むしろ出入口に近いところだと助かる」
「分かった。チュチュに知り合い呼びたいからってお願いしてみる」
「頼んだぞレイ。でもチュチュちゃんと用意してくれるか?」
「何か言うようなら断るなら今後一緒にやらないって言うから大丈夫」
「お、おう……(それは大丈夫って言えるのか?)」
レイに2日目のチケットの件を頼んでおいて俺はチュチュのマンションから出ていって蔵へと向かった。
向かってる途中で騒がしくしたこと謝るの忘れたことに気が付いたから引き返して謝り、それからまた有咲の家へと向かった。
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「悪い遅くなった」
「ゆーくん…」
俺が蔵に到着するとみんなの表情が暗かった。となるとたえから聞いたってことだな。
「優弥は…知ってたんだね」
「おたえちゃんから聞いたよ」
「学校で言ってくれた燐子先輩に順番変えてもらうか相談できたのに」
「あ、もう最後に変えてもらったぞ」
『ええ!?』
まぁ今日たえから直接みんなに伝えるまで黙って1人で動いてたからな、みんなが驚くも無理ない。
「昨日たえから電話もらった後燐子先輩や日菜先輩に相談したら変えてもらうことできた。今度お礼ちゃんと言わないとな」
「ゆーくん1人で動きすぎだよ!?」
「ごめんって」
「ううん、そもそも私が断りきれなかったのが問題だから…本当にごめんなさい」
「優弥……無理してないだろうな?」
「大丈夫、無理はしてないから」
『無理は?』
「疲れはあるけどちゃんと休んでるから平気だ」
「信じるよ?」
「おう。とりあえずポピパは最後、Afterglowや特別バンドやった後1組急遽やることになった。そこでたえが間に合っていればポピパ、まだだったらとあるバンドに頼んでおいた」
「えっと…優弥動きすぎじゃね?」
自分でも思う。たしかにめっちゃ動いてるって。1組っていうのもとあるバンドもっていうのも誰が出るかは内緒にしておこう。少なくとも彩先輩たちの後は俺とロックだし。
「それとみんなにお願いだ。まずはたえ、終わったらすぐ来てもらうけど連絡いれてくれ」
「もちろん」
「他のみんなは連絡もらったからっていって迎えに行くことだけは絶対やめてくれ。間に合うようにできる限りの対策を立ててるから」
『分かった』
とりあえず今話しておけることはこれが全部かな……多分
「あ、それとたえは悪いけど今日の練習終わったら俺の家まで着いてきてくれ。歩きながらはなすから」
「わかった。約束破った罰は身体で償えばいいんだね」
「うん、全然違う」
「冗談だよ」
レイといいたえといい……何言ってんだか……つーかたえ、真顔で冗談言うな。お前の場合本気で言ってるかわかんないことあるんだし。
「とりあえず練習すっか」
「そうだね、みんな準備いいよね?」
『うん!』
「それじゃあ始めるよ!」
話を終わりにして俺たちは文化祭のライブの練習をした。この日の練習が終わるとたえを連れて俺の家に向かった。そこで……
色々不安を抱えた状態ではあるが文化祭の当日、俺たちポピパがライブする日を迎えた。
今回は色々ぼかしながら書いていきましたがアニメ見てる人なら予想できるところもあると思います。まぁ優弥とロックのライブ曲はアニメ関係ありませんが…言えることはガルパにあるカバー曲です。
では次回までお楽しみに