[もしもし優弥君、夜遅くにごめん、今いいかな?]
「いいけど珍しいな、レイから電話かけてくるの」
文化祭の日の夜、ポピパでの打ち上げが終わって家に帰ってからゆっくりしているとレイから電話がかかってきた。
[花ちゃんから聞いたよ、なんとか間に合ったって]
「正直賭けだったけどな、それで?」
[今回は迷惑かけてごめんなさい、本当はテレビ電話にして土下座したいって花ちゃんと話したら優弥は絶対断るから無理だよって言われちゃった]
「うん、無理だね」
[花ちゃん優弥君のことよくわかってる]
たえから聞いてる。一緒にチュチュを止めようとしてたって。だからレイがそんなことする必要はない。チュチュからなら考えたけど
「要件はこれだけか?」
[疲れてるところごめん、もう少しだけ。花ちゃん言ってたけど今度集まる時にサポートやめること伝えるって]
「それは……たえが自分から言ったのか?それともレイが戻るように?」
[花ちゃんが自分から言ってきたよ]
「そっか」
自分から言うならたえの意志を尊重するだけだ。
「ありがとな教えてくれて」
[どういたしまして、ゆっくり休んでね?]
「そうするよ」
[おやすみ優弥君]
「おやすみレイ」
レイとの電話はここで終わりにした。俺が疲れてるって知ってるあたりレイはたえから聞いてたのかな。まぁ羽丘の保健室で仮眠させてもらってその後気持ちよくしてもらったからある程度疲労回復してるんだけどな。
……たえがサポートやめるってことをレイと話したならそのうち俺にも言ってくれるかな。
そして次の日の日曜日、家でのんびり休んでいるとたえから電話がきてRASの…たえがサポートで入ってるところを、次集まる時にやめるのを伝えるということを聞かされた。ポピパのみんなにはもう言ってあるらしい、俺が保健室で休みに行った時に伝えたみたいだ。
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「「「おはようございます」」」
「おはようございます優弥君、奥沢さん、松原さん」
文化祭が無事に終わってから最初の登校日、今日は美咲や花音先輩と登校したら校門のところで紗夜先輩がいつものように風紀委員の仕事をしていた。
「今日はお2人が一緒なんですね」
「そうなんですよ、文化祭上手くいったことだしポピパでって提案したんですけど戸山さんたちが今まで通りのローテーションでいいって言ってたので」
「それで美咲ちゃんと私が一緒に」
「まぁ今日ポピパで色々なところに回るっていうのもありますし、CiRCLEにも行きますよ」
「……なるほど、必要ないと言っても来そうですね、白金さんは今日生徒会の仕事で遅くなるので昼休みの方がいいと思いますよ」
「わかりました、ありがとうございます」
校門であった紗夜先輩と話している時にCiRCLEにも行くことを伝えると何も言わなくても理由を把握したみたい、さすが紗夜先輩だ。風紀委員の仕事邪魔するのも悪いし俺らは中に入り、香澄たちと会った時に燐子先輩に会うなら昼休みの方がいいことを伝えておいた。
-----昼休み-----
「失礼します……あれ?いない?」
生徒会室に行ったけど……いないな。
「あ、多分……やっぱりいた」
「っ!?な、なんですか?」
「あ、ほんとだ」
「優弥君!?会いに…来てくれたん…ですね」
「おっと」
部屋の奥の方にいたみたいで有咲が見つけた。それで俺も顔を出したら嬉しくなったのか抱きついてきた……あれ?燐子先輩ってこういうことするタイプだっけ?柔らかいのが当たってるな。
「会いに来たのはそうなんですけど彼女にというよりは今日はお礼をしに」
「お礼?私…何かしました?」
「めちゃくちゃしてくれました」
「燐子先輩!文化祭の時私のせいで迷惑をかけてしまってすみませんでした。それと繋いでくれてありがとうございました」
「い、いえ、生徒会長として…できることをした
だけです」
できることをって言うけどそれが凄い助かった。順番変えてもらったり急遽俺とロックの出番入れてくれたりRoseliaとしても出てくれたり…ほんとに助かった。
「本当にありがとうございました、それじゃあゆーくん置いて私たちは失礼しますね」
「はい……え?」
「ん?おい香澄?って出てくの早っ!?」
「失礼します」
俺を置いてって、そんなの聞いてないぞこら。しかも紗夜先輩入ってきてるし!?
「ポピパでの用事は済みましたか?」
「え?あ、はい、終わりました」
紗夜先輩はどうやら俺らの用事が終わるのを待っていたようだ。紗夜先輩と話しているとカチャリと鍵を閉める音が……カチャリ?
「これでもう……誰も入ってきません///」
「残りのお昼休みの時間…一緒に過ごしてくれませんか?///」
「……ふふ、もちろんいいですよ」
「白金さんが鍵をかけてくれましたから」
「どんなことでも…できます///」
「!?」
せ、生徒会長と風紀委員が言うセリフかこれ!?でもまぁ…生徒会室でナニかするのも悪くないか、しかも生徒会長と風紀委員となんて尚更な。
残りの時間は生徒会室で燐子先輩や紗夜先輩とイチャイチャしていた。何をしたかは秘密だ。
----放課後-----
文化祭で助けてもらった人達にお礼を言いにいくためにまずパスパレの事務所の方へ向かった。彩先輩には事前に連絡しておいたから建物の入口で待ってくれていた。そこで日菜先輩や彩先輩にお礼を言った。
次に向かったのは旭湯、そこに到着すると
「ゆーくんロックの隣に立ってこっち向いて」
「ん?わかった」
『ありがとうございました!』
「ええ!?」
「って俺は言われる側かよ!?」
俺がロックの隣に立たされたと思ったら香澄たちがお礼を言ってきた。まさかこうなるとは思わなかったよ。
「当然だよ!ゆーくんがロックと一緒にステージに立ってくれなかったらおたえフラフラな状態でステージに立つことになってたんだから」
「というか下手したらRoseliaだけじゃ間に合わなかったかもな」
「だから優弥君はそっち側」
「1周年のライブやらせてくれてありがとね」
「私がたくさん迷惑かけたのに間に合うように色々動いてくれてありがとう優弥」
お、おう、別にこれロックと一緒にいる時じゃなくても良かったんじゃないか?
「それにロックのギターも凄かったよ」
「うん、今度は最初から聴きたい」
「ええ!?ぽ、ポピパさんに褒められたぁ///」
香澄たちに褒められてロックは気を失いそうになってる。大好きなポピパメンバーに褒められて嬉しいのは分かるけど気絶すんのはやめろよ?この後番台に立つ人いなくなるんだし。
ロックにもお礼を言ったしあとはCiRCLE、今から行けばRoseliaのメンバーも燐子先輩以外揃ってるかな。
CiRCLEに到着して中に入ると案の定Roseliaの4人が揃っていた。
「あの、Roseliaの皆さん少しいいですか?」
「何かしら?」
香澄が代表して声をかけると4人もこっちに気が付いた。
「文化祭の時助けていただいてありがとうございました!」
『ありがとうございました!』
香澄に続いて俺たちもお礼を言って頭を下げた。友希那先輩たちからの言葉を待っている。
「次はないわよ?」
『っ、はい!』
「花園さん」
「はい」
「遅くなった理由はわかってるしサポートギターをやるのはバンドメンバーがいいと言えばやっても構わないと思っているわ。でも日程が被らないようにしっかり調整しなさい」
「はい、すみませんでした」
まぁ今回はチュチュの方が約束破ったってのもあるけど……
「それから優弥」
「なんですか?」
俺?なんだろ?もしかして2人のこと?
「紗夜と燐子のことしっかりよろしく」
ほんとに2人のことだった。
「もちろんです」
「これは2人に言ってあるけどRoseliaの演奏に悪影響を及ぼすなら別れてもらうからそのつもりでいてちょうだい」
「それは俺からも言ってありますよ、もちろん付き合ってる人全員に」
「そう、ならいいわ。紗夜、しっかりね」
「当然です」
俺への話はもう既に俺からも言ってある内容だった。まぁ危惧するのは当然だよな、悪影響を及ぼされたら困るだろうし。
話が終わると俺たちはCiRCLEを後にして蔵に向かうことになった。ただ
「私は行くところあるからみんなは先に言ってて」
「1人で平気か?」
「大丈夫、ちゃんと伝える」
「分かった」
たえだけはチュチュのマンションに向かった。サポートギターをやめることを伝えるために……
すんなり行くかどうか……チュチュのやつが変なこと言わないといいけどな
今回はここまで、次回で10話の分は終わりにする予定です。
ちなみにですが、生徒会室でどのようにイチャイチャしたかは読者のご想像にお任せします。
それでは次回までお楽しみに