星の少女たちとキラキラを求め   作:カット

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前話後書きにある通り途中からオリジナル展開です


47、好きだから

 

「俺たちに会いたい?」

 

「うん、チュチュがみんな揃う時に会いたいって。ライブの後みんなチュチュと会ってたみたいだけど何かあったの?」

 

たえからチュチュが俺たちに会いたがってることを聞かされた。だからたえは何かあったのかと思ったみたいだ、まぁ実際あったんだけどな。

 

「実は…チュチュっていうプロデューサーがきて…ってそれは知ってるよね、その時におたえをくださいって」

 

「えっ!?」

 

「たえはそのこと聞かされてなかったのか?」

 

「うん」

 

ってことはチュチュは相変わらず勝手に動いてるみたいだな。

 

「断る、私…「今日は?」え?」

 

「今日みんな集まれるしその時来てもらえばいいんじゃないか?」

 

「いいの?」

 

「俺も有咲に賛成かな、チュチュは正直自分勝手に動いてくる印象はあるけどバンドに関しては本気だ。だから多分早めに断らないとしつこく来るぞ。みんなもいいか?」

 

「私もゆーくんに賛成かな」

 

「それにこんな状況じゃ主催ライブの方の準備も上手くいかないだろ」

 

有咲が主催ライブのことを口に出すと沙綾やりみも賛成して今日蔵に来てもらうことになった。まぁこっちの都合のいい時って言われても今日急にってのは申し訳ない気持ちはあるけどチュチュほど勝手じゃないしいいだろ。

 

-----放課後-----

 

「今日は時間を作っていただいてありがとうございます」

 

「どうしてみんながいる時に…私に言うだけじゃダメなの?」

 

チュチュとパレオが蔵にやってきて挨拶をしている。まぁ最初は蔵にある機器とか見て騒いでたけどパレオがそれを止めた。チュチュが挨拶をするとたえがチュチュに声をかけた、たしかにみんなが集まる時に話をする理由は知りたいかな。

 

「それじゃあ意味ないわ。Poppin’Partyの皆さんは友達同士で組んだバンド、友達想いのたえ花園はきっと友達に遠慮して本音で言えなくなると思ってみんながいる時にしてもらったのよ」

 

へぇ〜やっぱバンドのことになるとちゃんと考えるんだな。

 

「それ…勝手に言いすぎてない?」

 

「どうしておたえなんだ?」

 

「この前のライブ見たからわかるでしょ?たえ花園にはRASでやっていくパワーもソウルもあるわ!ただ2つのバンドを同時にやる力がないならPoppin’Partyをやめて正式にRASのギタリストになって欲しいのよ!」

 

まっ、観客の反応が凄かったのは認める。それに嫌がらせとかじゃなくて単純にたえのギターを認めているって言うのも伝わってる。でも最後のは自分勝手すぎるな。

 

「Poppin’Partyも近々主催ライブをやるみたいだしそこまで待つわ。いい返事を期待してるわ」

 

そう言ってチュチュは蔵を出ていった。パレオも一緒に…って思ったけど残ってるな、どうした?

 

「Poppin’Partyのみなさん、チュチュ様は口は悪いですけど見る目はたしかです」

 

「まっ、そこは否定しねぇよ」

 

「暗闇からパレオという存在を見つけ出してくれたように…」

 

『?』

 

最後なんて言ったんだ?さすがに壁に寄りかかって立ってると小さい声じゃ聞こえないか。

 

「パレオー!帰るわよー!」

 

「はいチュチュ様!どうか前向きに考えてくれたら嬉しいです。失礼します」

 

パレオも急いで出ていった。チュチュに追いつくためだろうけど…

 

前向きにね〜知るかそんなの

 

「私は…「今すぐ決めなくていいんじゃないかな…」えっ…」

 

沙綾?

 

「ちゃんと…考えた方がいいと思う、チュチュのやつ…おたえのギター認めてるみたいだし」

 

有咲?

 

「「……」」

 

香澄やりみは同意してるのか何も言えてない。なんでだ?

 

「今日は……家で弾くね」

 

ショックを受けたのか家で弾くって言って帰る準備をしてそのまま帰っていった。すれ違う時に携帯にあるメッセージを打ち込んでそれをたえに見せた。そのメッセージ通りにしてくれたらいいけど…俺もすぐ追いかけないとな。でもその前に

 

「ごめん…先延ばしにしちゃって…」

 

「……沙綾も有咲もなんであんなこと言ったんだ」

 

「「え……」」

 

「それに香澄もりみもなんで何も言わないんだよ」

 

「ご、ごめん…」

 

「混乱しちゃって…」

 

「チュチュの言ってた友達に遠慮して本音が言えないってのは当たってるかもな、お前らたえがRASに行ってもいいのか?」

 

『良くない!……でも』

 

「でもってなんだよ、たえにポピパにいて欲しいならちゃんと言えよな。とりあえず俺も今日帰るから」

 

『……』

 

たえは何かを言おうとしていたけど沙綾が遮っちゃったせいで言えなかった。有咲もちゃんと考えた方がいいって言う必要ない、ポピパに残って欲しいならな。

 

俺は帰ると言って蔵をでた。まぁ実際は帰りはしない、たえに公園で待ってて欲しいってメッセージを見せたから……

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「たえお待たせ……え?なんでチュチュとパレオも?」

 

「来たわね優弥山本、たえ花園が走って私たちを追い抜いた時泣いてたからパレオに追いかけさせたのよ。それで公園で止まったから追いつけたわけよ」

 

「チュチュ様息切らしてましたけどね」

 

「う、うるさいわよ!///」

 

そういう事情で……チュチュ体力ないんだな。まぁいっか

 

「追いかけた理由はひょっとしてたえがRAS行きを決めたからとでも思ったからか?」

 

「ええそうよ」

 

「残念ハズレ」

 

「なっ!?」

 

ほんとにそう決めたならポピパの主催ライブが最後になるんだし悔いの残らないように練習するって。

 

「2人とも悪いけどもう帰ってくれ。今からPoppin’Partyとしての話し合いすっから」

 

「嫌って言ったら?」

「チュチュ様!?」

 

「絶対会話に入ってくるな、もし入ってきたら俺は何するか分からないぞ?殴ったりするかも」

 

「そ、そうね、前怒鳴ってきてたし口は出さないわ」

 

そこは帰るって言ってくれよ……しかも怒鳴らせたのお前が原因だろ!?まぁパレオもいるし止めてくれるか。

 

「たえ、沙綾が遮る前何か言おうとしてたけどなんて言おうとしてたんだ?」

 

「私はポピパでいたいって」

 

「それで今はどうだ?さっき沙綾や有咲はあんなこと言ってたけど」

 

「ポピパでいたい気持ちは変わらない。たしかにRASに入ったらレイとやれる、それは嬉しい。でもそれ以上に今はポピパのみんなとこれからも続けていきたいって思ってるよ。でも……ちゃんと考えた方がいいって言われた……有咲の言う通り考えた方がいいのかな」

 

良かった、ポピパでいたいって今も思ってくれてて。

 

「考えたいなら考えればいいさ。本心で決めたことなら俺はたえの気持ちを尊重する。もし今回のことでRASに行きたいって本気で考えたとしてもだ。でもな」

 

「でも?」

 

「行かないでくれ」

 

「っ」

 

「俺はたえにRASに行って欲しくない」

 

「優弥、口は出さないって言ったのに申し訳ないけどそれは私が嫌いだから?」

 

「……いや、たしかに嫌いだけどそれは今関係ない。俺は香澄、有咲、沙綾、りみ、そしてたえ、このメンバーでこれからもずっとやっていきたい。増えることはあっても減るのは嫌だ」

 

たしかにチュチュが嫌いってのはある。むしろ俺に嫌われてないとでも思ってるのかって逆に聞きたいくらいだけど今は置いておこう。

 

「だからたえ、お前が本心でポピパに……Poppin’Partyの花園たえのままでいたいなら俺は絶対にお前を他のバンドには渡さない。絶対にだ」

 

「優……弥……私……Poppin’Partyにいたい。このまま残ってみんなでもっともっとやっていきたいよ」

 

「そうか、なら俺はお前を絶対に渡さない。好きな女を渡してたまるかよ」

 

「ありがとう……私も離れない……私はPoppin’Partyの……え、好き!?」

 

「っ!?」

 

やばっ、つい…今はRASとの問題もあるからそれが解決したらって思ってたのに。でも勢いでとはいえ言っちまったならもう止まるわけにはいかないか。

 

「今言った通り俺はたえのことも好きだ。俺はたえにポピパのままでいて欲しいし他のバンドにも渡さない。そして…俺の彼女にもなって欲しい」

 

「グスッ、はい」

 

「ほんとか!?」

 

「うん、私も優弥が好き。好きって気持ちに気が付いたのは文化祭の時、でもその前から…気が付く前から私は優弥のこと好きになってた、だから…私からもよろしくお願いします」

 

「もちろんだ。でもバンドも本気で取り組むんだぞ?」

 

「分かってる」

 

勢いがあったとはいえたえと気持ちが通じ合いたえも俺の彼女になった。それでたえが目を閉じて顔を近付けてきているのに気が付いたから俺も顔を近付けて…そのまま俺たちは唇を重ねた。

 

ただ……

 

「わーお」

 

「……ちょっとあなた達?私たちがいるの忘れてない?」

 

「……あっ///」

 

「……そういやいたんだった」

 

「ちょっと!?」

 

やっば、そういえば2人いたことすっかり忘れてた。まぁでもたえの赤くなったレアなところも見れたし良しとしよう。

 

「そういうわけでチュチュ、たえは絶対渡さないからな」

 

「……今日は帰るわ。行くわよパレオ!」

 

「はいチュチュ様!」

 

たえは渡さないって言ったらチュチュ達は帰ってくれた。でも今日はってなんだよ今日はって…まぁいいや、いつ来ても渡さないことに変わりないし。

 

「たえ、今回のことだけど急に言われてみんなも混乱してるんだと思う。それこそチュチュの言う通り遠慮して本音が言えないくらいに」

 

「っ」

 

「だから俺を信じてもうちょっと待っててくれ。みんなも絶対RASに行って欲しくないって思ってるから。だからあいつらが本音を言えるようになるまでもう少し……な?」

 

「うん、信じる。信じるけどちょっと怖い……だから勇気……ちょうだい///」

 

「ああ、もちろん」

 

誰もいないことを確認してさっきの触れるだけとは違い、少し激しめに唇を重ねた。そして2人とも離れると、蔵を出る前に言っていた家でギターを弾くというのを実行するためにたえの家に向かった。2人で弾きたいって言うから俺も一緒に……

 

 

 

 

 

 




今回はこれで終わりで次回11話分終わらせる予定です。
というわけでポピパ全員優弥の彼女になりました。

明日まで休みだしそれまでに終わらせたいところですね、どうなるか分かりませんが……

それでは次回までお楽しみに
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