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ロック?
「もしもしロック?どうした?」
[優弥先輩今大丈夫ですか?]
「いいけどどうした?」
[実はさっき香澄先輩がGALAXYに来たんですけど…様子がおかしくて、何かあったんですか?]
今日主催ライブの打ち合わせだったもんな。香澄1人で行かせたけどちゃんとやってくれたかな?
「気にすんなって言っても無理だよな。あったけどバンドの問題だから今何か言えることはないかな」
[そうですか。どうしてもと言う時はちゃんと話して下さいね?大好きなポピパさんの力になりたいですから!]
「いざって時はロックにも相談するな、心配してくれてありがとなロック」
[はい!]
ロックも心配してくれたんだな。でも気持ちは嬉しいけどポピパの問題だからなるべくは巻き込みたくないし俺らで解決しないとな。
さっきGALAXY出たみたいだし駅まで香澄を迎えに行くか。
「優弥」
「たえ!?」
「私も…一緒に香澄のところ…いいかな?」
「もちろんだ、行くか」
「うん!」
今日1人で行動してたから近くにたえがいたことに驚いた。たえも香澄に会いに行きたいみたいだから手を繋いで一緒に駅まで向かった。電車が到着すると繋いでいた手はいったん離した。まだみんなに話してないしな。
「っ!?おたえ……それにゆーくんも……」
「よっ」
「……来ちゃった」
電車から降りた香澄は俺たちを見て驚いていた。ここにいるとは思ってなかったんだろうな。まぁ俺もたえに会った時は驚いたから気持ち分かるけどな。
ここで話すと他の人の邪魔になるしとりあえず近くの公園に移動することにした。
「今日GALAXYに行ってきたよ、証明とか実際にステージに立ってリハしながら決めたいって」
「……」
「それと楽器店で麻弥先輩に会ったよ。それでライブ機材のリスト欲しいって」
「……」
香澄が今日のこと話してくれているけどたえは黙ったままだ、俺と2人きりの時は普通に話せてたのに香澄たちと会うとまだ気持ちの整理つかないのかな。つーか機材リストは早めにしないとだな。
「後……蔵にも行ったよ」
「……ポピパをやめるなんて考えたことなかった。でも……ちゃんと考えてって言われて」
「みんなおたえのこと大事なんだよ」
「大事?」
「うん!」
大事ってことは同意見、でもだからって言うべきことを言わないのはよくないけどな。とりあえず口出ししないで聞いてるか。
「たしかにRASでのおたえは凄かった、あんなおたえ見たことないくらい……」
「……」
「でもね!やっぱりおたえにはポピパでいて欲しい!おたえがいてさーやがいて、りみりんがいて有咲がいて、そしてゆーくんがいて…いつまで一緒にいられるか分からないけどバンド続けてる時はずっと一緒がいい」
ちゃんと言えたな。たえにポピパでいて欲しいって
「ギター弾こっ!」
「アンプないよ?」
「大丈夫!ゆーくんも!」
「いや俺もかよ!?」
そういって香澄はアンプも無しに弾き始めそのまますSTAR BEAT!〜ホシノコドウ〜を歌い出した。それを見てたえは「変態だ」って呟いた。まぁ変ではある。
そして香澄が弾き終わるとたえが涙を流しながら石を使って地面に何か書き始めた。見てみると歌詞……かな?
「おたえ、ゆーくん、蔵…行こっ」
「うん…」
「2人は先に行っててくれ、俺は沙綾のところに行って一緒に行くよ。絶対不安になってるだろうから」
「「わかった」」
みんなへのメッセージは香澄たちに任せて俺は沙綾の家に向かった。家に着いたらちょうどりみと一緒に出てくるところに遭遇したから3人で一緒に有咲の家に向かった。
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「ごめんね急に呼び出して、りみりんはそっち、さーやはそこに座ってもらえる?」
沙綾やりみと一緒に蔵につくともう他の人は揃ってた。有咲や一緒に来た2人は不安そうにしてるけど
「それじゃあおたえ」
「うん…今の自分の気持ち全部歌に込めました。聴いてください」
そう言ってたえはギターを弾きながら歌い出した。公園で書いてたのはこの曲の歌詞みたいだけどギターもできてたとはな。
「私…ポピパが大好き
香澄と、沙綾と、有咲と、りみと、優弥と…」
ギターを弾き終わるとたえがポピパが大好きと泣きながら言い出した。
「はぁ…もう1回」
「え?うん」
すると有咲がたえにもう1回と促しギターを弾いてもらうとキーボードの音を混ぜていった。いきなり入れていくの凄いな。
「私は…ポピパのこと嫌いじゃないしみんなで同じものを目指すのいいと思ってる。それに…いつか武道館とかいけたらいいなって//」
有咲が自分の気持ちを言い出した。素直なのか素直じゃないのかよく分からないけど
「ほんとのところおたえがどう思ってるのかわからなくて…うちらとじゃなくてもいいのかもって…でも全部わかった
でもさ、それで1曲作んなよ、おたえらしいけどさ」
たしかにそこは同感。公園でいきなり歌詞書き出したからビックリしたし蔵に来たらギターもできててほんと驚いたわ。
「私も言えなかった…向こうに行って欲しくないって…わがままになるかもって思って言えなかった。言いたいこと言えるようになったと思ったけどダメだね…
おたえ、行かないで」
「行かないよ。私はポピパのままだよ」
わがまま…か、むしろバンド内なんだしわがまま言ってもいいくらいだ、バンドに関係することならだけど。
「りみりん、優弥、ありがとね。私が不安になってるの分かってて今日一緒に来てくれて」
「りみ、優弥」
「CHiSPAのこともあったし他の人以上に不安になってると思ったからな」
「おたえちゃんがポピパ大好きなこと知ってるから」
「りみ…」
「ポピパのこと…いつも考えてくれてありがとうおたえちゃん。私ももっと頑張ってみんなのこと支えたい。ポピパでいてくれて、ありがとう」
「私、私……うぅ」
ちゃんとみんな本音で言えたな。たえも嬉しくて泣き出して有咲やりみが寄っていった。でもそれ以上に
「おたえ……よかったよーー」
『わぁ!?』
香澄が泣いていてたえたちに抱きついていた。そこに沙綾も加わってみんなで抱き合っていた。
「ゆーくんもこっち!」
「おい!?」
少し離れて様子を見ていると香澄に引っ張られてその勢いのままみんなに抱きつくことになった。みんなからも抱きしめ返してきたけど
「さすがに苦しいって……ちょっ!?わぁ!?」
5人同時はさすがに苦しい……って思ってたら勢いがありすぎて床に倒された。
「あ、ごめん」
「わ、悪い」
沙綾と有咲がいち早く気付いてくれてみんな離れるように促してくれた。さすがにちょっと痛かったかな…
「とりあえず良かったよ、みんな本音で言えてさ。沙綾はわがままかもって言ってたけどさ、バンドでもちょっとくらいわがまま言ってくれてもいいんだからな」
『うん!』
「じゃあたえが作ってくれた曲みんなでもっと良くしていくか。俺はちょっと電話しておきたい人いるから先に進めておいてくれ。ついでに有咲のおばあちゃんに遅くなりそうってこと伝えておくな」
『はーい』
みんなに言っておきたいことは言えたしもう大丈夫かな。電話しておきたいのはロックに、心配してくれてたみたいだからもう大丈夫ってこと伝えておかないとな。
ロックへの電話が終わって俺も曲作りの手伝いを始めた。いつもならもう少しこうした方がいいってところを俺が指摘するけど、今回は俺も一緒に作りたいからな。
『できたー!……』
「みんなおつか……寝るの早っ!?ったく、このままじゃ風邪ひくだろ、有咲のおばあちゃんに羽織るものもらってくるか」
「有咲〜もう遅いから今日は……あら?」
「あ、すみませんみんな寝ちゃって、何かかけるものもらえますか?」
「ふふ、今用意するわね」
「手伝います」
頼みに行こうとしたらちょうどおばあちゃんが蔵の扉を開けて様子を見に来たから、事情を説明して風邪ひかないようにみんなに布団をかけた。ついでに俺もこのままここで泊まることにした。
でもよかったよ。これからもみんなでポピパを続けられることができるから。
2期も残るはあと2話分になりますが、外伝の方2話か3話やってからこちらに戻りますのでそれまでお待ち下さい。
それではいつになるか分かりませんがその時までお楽しみに。