星の少女たちとキラキラを求め   作:カット

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やっとできた……


5、もらっちゃった!

 

「市ヶ谷さんいるか?」

 

「不法侵入!!」

 

「いやいや、ちゃんと許可もらったから!香澄と一緒に」

 

「そうだよ〜おばあちゃんにちゃんと許可もらったよ!」

 

放課後になり、俺と香澄は市ヶ谷さんの家にやってきていた。おばあちゃんに聞いたら蔵にいると聞いたからきたけど……いきなり不法侵入扱いされたな。

 

「それより早退したって聞いたけど大丈夫か?」

 

「自主休校……」

 

「なんだ〜」

 

いやなんだじゃねぇだろ香澄……そんなん許されんのか!?でもま、いっか

 

「どこか悪いってわけでもないんだろ?」

 

「まぁな〜」

 

「ならよかった。てっきりどこか悪くなったのかって心配になってさ」

 

「そんなんじゃねぇ!///」

 

具合が悪くなったんじゃないならいいや。何故か赤くなってるけど。

 

「それより何してるの?」

 

「見りゃわかんだろ?蔵の整理だ」

 

「へぇ〜そんじゃ手伝うか。今いることだしな」

 

「そうだね!何すればいい?」

 

「帰ってくれたらいいかな。特にお前!」

 

「私!?なんで!?」

 

「まぁ香澄だし?」

 

「ゆーくんまで酷い!?」

 

市ヶ谷さんは香澄には帰って欲しいみたいだけど何したんだ?

 

「なぁ香澄?何したんだ?」

 

「何もしてないよ!?」

 

「朝人の家に来たと思ったら部屋にまで入ってその上朝ごはんまで食べて…」

 

「お、お前よく何もしてないって言えたな……」

 

香澄のやつ朝そんなこと……そりゃあ帰って欲しくもなるわ。仲良いやつなら別だけど会ったばかりのやつにそんなことしてらさすがにな……

 

「まぁ香澄の行いは仕方ないとして……せっかくだし今日は手伝わせてもらうな」

 

「……勝手にすれば?」

 

「うん!勝手に手伝う!」

 

「お前じゃねぇー!」

 

なんだかんだで俺と香澄の2人で手伝うことになったけど……結構大変だな。学校終わりからやってたんじゃ何日かかることやら……

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それで毎日蔵に行ってるんだ〜」

 

「香澄がな」

 

「山本君は?」

 

「俺はたまに行くくらいかな。今日はせっかくだし差し入れ持ってこうかなって思ってな」

 

今日の学校帰り、俺は山吹ベーカリーに来ている。香澄からもう少しで終わりそうって聞かされたし差し入れも兼ねて行ってみようと思った。すると

 

「あれ?ゆーくんがいる」

 

「香澄?」

 

香澄が山吹ベーカリーに入ってきた。なんで?

 

「せっかくだし市ヶ谷さんに美味しいパンでも持って行こうかな〜って思って」

 

「香澄〜褒めても割引しないよ〜」

 

「ケチ〜」

 

「つーかもう俺買ったし」

 

「……えっ!?」

 

美味しいパンと言うのは否定しないがもう俺が買っちゃってるんだよな〜まさか同じ目的で来るとはな……やっぱり幼馴染?

 

「今日は俺も行くぞ。パンも買ったし行くか」

 

「終わりそうって聞いたからでしょ〜」

 

「まぁな〜毎日香澄とやってる市ヶ谷さんは大変かな〜って思ってさ」

 

「それわかるかも」

 

「2人とも酷い……」

 

俺と山吹さんの2人で香澄を弄ってから市ヶ谷さんの家に向かいだした。向かいながら聞いた話だが、その日の作業が終わった後に香澄はギターを見せてもらっていたみたいだ。よっぽど気に入ったんだな。

 

「おじゃましまーす」

 

「すっげぇ友達感覚で入ってる……」

 

市ヶ谷さんの家に着いた俺たちだが、香澄がものすごく友達感覚で入って行ったのに驚いている。もうそんなに仲良くなったのか?

 

……ないだろ

 

「今日も来たのか……って!?」

 

「よっ、今日は俺も手伝いに来たぞ」

 

「呼んでねー!」

 

「そりゃあ勝手に来てるからな」

 

「ったく、とにかく始めるぞ」

 

「おう!」

「はーい!」

 

案の定俺が来たことに驚いたけど……香澄を見た時またかって感じで見てたよな?まぁそれは置いておいて始めることになったけど……

 

蔵整理を始めて約1時間経ち、ようやく片付け終わった。

 

「終わったー!」

 

「……」

 

「市ヶ谷さんどうした?」

 

「……別に」

 

「ん?まぁいいや、それより差し入れ!山吹ベーカリーのパンだ」

 

「わーい!」

 

「市ヶ谷さんも食べるだろ?」

 

「……そ、それじゃあ……ありがと///」

 

蔵整理が終わった俺たちは手を洗った後にみんなで山吹ベーカリーのパンを食べた。相変わらず美味いな。

 

「市ヶ谷さん…」

 

「はぁ……好きにすれば?」

 

「もしかして香澄……いつも?」

 

「……まぁな」

 

ほんと苦労してたんだな市ヶ谷さん……すると香澄の方から「あっ」という声が聞こえて見てみると、ケースの取ってが外れてしまった。つまり……ケースは床に落ちて壊れ、ギターの弦も切れてしまった。

 

「香澄!?」

「怪我は!?」

「ごめん……ごめんなさい」

 

香澄は謝っているが、俺と市ヶ谷さんは香澄に怪我がないかの心配をしている。だが香澄は壊してしまった責任からか、声は届いてない。

 

「見た感じ香澄には怪我無さそうだ」

 

「それならいいけど……」

 

「言い方悪いかもしれないけど、これだけなら楽器店で治してもらえる……

 

おい香澄!香澄!!」

 

「戸山さん……戸山香澄!」

 

「っ!?」

 

「行くぞ!山本君案内お願い」

 

「おう!外雨だからギター濡れないように何か巻いていこう。ケースは多分無理だけど一応持って行くぞ」

 

ギターに布を巻いて濡れないようにした。これで多分大丈夫。俺の案内で江戸川楽器店に向かい、到着したらすぐに修理を始めてもらえた。客がいなかったんだな。

 

「お待たせ〜ケースはもう無理だけどギターの方は修理完了したよ」

 

「いくらですか?」

 

「学割もあって3000円!」

 

「私払う!」

 

ケースは案の定無理だったけどギターの弦の方は無事直してもらえた。料金は学割のおかげで安くなってるみたいだ。市ヶ谷さんや俺が財布を出そうとしたが、香澄は自分が壊した責任からか自分で払うと言い出した。これは俺が払うって言っても聞きそうもないからな、香澄に払ってもらうことにした。

 

お金を払った後香澄がギターを大事そうに持ち、俺はケースを持つことにした。

 

「ギター…持って帰れば?」

 

「えっ、いいの!?」

 

「大事にする?」

 

「もちろん!」

 

「市ヶ谷さん本当にいいの?香澄にあげて?」

 

「出品も取り下げたし大事にしてくれるなら……」

 

「市ヶ谷さん……ありがとう!」

 

「但し、540円な!」

 

「「えっ!?」」

 

帰り道、市ヶ谷さんが香澄にギター持って帰ればと提案した。どうやら香澄に譲ろうとしてるみたいだが……540円ってマジ?

 

「それマジで言ってる!?」

 

「大マジだ!送料の30万はおまけ」

 

その送料は高すぎる気がするが……まてよ?出品取り下げって言ってたけど30万ってその金額じゃ……

 

「あ、あと300円しかない」

 

「じゃあ出品する!」

 

「わぁー!?ダメー!?」

 

「ったく…今回は俺が払ってやるから」

 

「ありがとうゆーくん!やったー!」

 

「蔵着いたらでいいか?」

 

「いい……けど」

 

「ん?」

 

「なんでもねぇ!」

 

540円もないって……まぁさっきの修理代で使っちゃったし仕方ないか。今回ばかりは代わりに払ってやったが……次はないぞ香澄……多分。

 

蔵に着いてランダムスターの代金540円を市ヶ谷さんに渡して帰ろうとすると

 

「山本君……ちょっとだけいい?」

 

市ヶ谷さんに呼び止められた。香澄を帰して2人で話すこととなった。

 

 

 

 

 




忙しすぎてなかなか書けません。更新は不定期ですがなるべく早めに仕上げていきたいと思っています。

次回までお楽しみに
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