『デクの唄』 ヒロアカで、沙耶の唄パロ?   作:蜜柑ブタ

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分岐、1個目。



ボーイズラブ臭がしますが、あくまで友情以上恋人未満ぐらいを目指しています。


SS7  選択肢

「おい、デク。」

「なに、かっちゃん?」

 ある日の夜、勝己は出久に聞いた。

「お前…、なんか隠してねーよな?」

「なになに? お父さんに何か言われた?」

「……“その時”って…なんだ?」

「……。」

「てめー、やっぱ隠してんな?」

「ごめん。隠しているとかそういうことじゃないんだ。」

「どういうことだ?」

「僕にもよく分からないことなんだ。」

「意味分かんねー。」

「そうだね。分からない。僕にいつそれが来るのか…、分からない。始めてお父さんのところに来たときは、それが来るのが楽しみで仕方なかったのに。今じゃ、ちょっと分からなくなったんだ。」

「……はあ。まるで女子にある月経みてーな話だな。」

「うーん。近からず遠からず?」

「はあ? 実はお前、女だったってオチか?」

「かっちゃんには、僕がどう見える?」

「……男?」

「この星では、女とか男とかって、性別がハッキリと別れている動物が多いよ。人間もそういう種類。でも、どっちでもなかったり、どっちにもなれる動物もいる。僕は、どっちかっていうと、なろうと思えばどっちにでもなれる方かな?」

「どっちにでもって…。」

「“僕ら”にそういう概念は、あくまでも手段でしかないないんだ。だから、かっちゃん達の目から見れば、僕は見たままなんだろうし、どちらでもないんだと思う。」

 哲学めいたことを言う出久に、勝己は軽く頭痛を覚えた。

「めんどくせーな。デクはよぉ。」

「ごめん…。」

「謝んな。……俺はよー。どっちだろうとどーでもいいぜ。」

「えっ?」

「デクは、デクだ。そうだろ?」

「う、うん?」

「だーかーら、それ以上でもそれ以外でもねーだろって言ってんだよ。お前はお前。俺は俺。そういうもんだろ?」

「えっと…。」

「性別云々は、生まれつきだろうと、後付けだろうがどーだっていいんだ。そう…思った、それだけだ。」

「なんか…変だよ? かっちゃん。なんで急にそんな…。」

「なあ……、俺が外に出たくないって言ったらどうする?」

「えっ?」

「あの肉共は、きっと俺がとち狂ったって大慌てするだろうぜ。俺は、肉共と生きることを強要される外が無理だ。」

「そ、そんなぁ…。」

「けど、だからって、このまま病院で一生を過ごすつーてもな……。お前がいなきゃ、無意味だぜ。デク。」

「かっちゃん。」

「お前がいなかったら、俺はとっくの昔に発狂ってやつになってただろうぜ。……ああ、でも、もう十分狂ってるか? あの日…、俺が意識を取り戻して、目が見えるようなったその日からなぁ。」

「かっちゃん!」

「お前の親父に言われたぜ。心の在り方は、心を持ってる自分で決めるんだってな。だから、俺は正直になろうって、思った。」

「それは…。」

「だからよぉ…。デク…、お前に正直に話してんだ。分かるな? 分かれよ?」

「……早とちりだと思うよ。」

「あぁ?」

「……元に…戻りたいって思わないの?」

「もう元の生活戻るなんざできねーってことは、自分でよーく考えて分かったんだ。肉共が極力入ってこないようしてもらったおかげで、考える時間がたっぷりあった。」

「………元に戻せるかも…って言ったら?」

「はあ?」

「でも…、まだできるかどうか試してみないと分からない。けど、かっちゃんの脳の状態じゃ、人間の力じゃ治せないのは分かってるんだ。」

「どういうことだ?」

「僕…、勝手にかっちゃんのカルテとか、検査のデータを見た。僕、お父さんから色んなこと教わって、それでいっぱい勉強したから分かる。人間の今の技術力じゃ、どう頑張っても治せないし、どこが壊れているのか分からないと思う。」

「……まさか、お前が治そうってのか?」

「うん…。僕にはそれができる。でもまだやっことがないだけ。失敗しないためには、事前に実験でかっちゃんと同じ脳の状態を作る必要があるけど…。かっちゃんには、その逆をすれば治せるんだ。」

「治る…のか?」

「うん。僕なら。」

「けど…俺は……。」

「うん。分かってる。かっちゃんの気持ちは分かる。分かってるつもり。だけど、すぐに答えを出すには早いよ? だから、考えて欲しい。元に戻るか…、それとも……。」

「俺は……。」

 

 

 

 

※選択肢

 

 

 『元に戻る』

 

 

 『このままでいい』

 

 

 

 

 




エンディングは、原作ゲーと同じで、三つにしました。


まず、次でエンディング、一つ目。
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