ファイアーエムブレム風花雪月 闇うご滅殺√ ギムレーを添えて 作:モンテベロ侯爵
解放王
フォドラ大陸南東部の地下に秘密の都市がある。その名は【シャンバラ】
現在そこは、混沌に包まれていた。理由は突如として、現れた新たなる脅威。ギムレーの存在である。
「まさか……これ程とは……」
獣の眷属を餌にして、興味深い実験体捕獲の為に、ソロンとクロニエを派遣した。これまでは良い
だが、この惨状は何だ? 封じられた森から届く映像に、持ち前の青い顔を更に青くした。
画面に映るは“屍山血河”アガルタの精兵が、屈強な魔獣が、あの怪物に為す術もなく死んでいく
最早この場を支配するのは、ギムレーと名乗る怪物に対する。恐怖だけであった。
「クロニエは兎も角として、ソロンは優秀な魔導士だった筈だ。なのに何故このような……」
「そんなことはどうでもいい! まずは、あの男を如何するかだ!」
「だがそれ以上に問題なのが、あの巨大な怪物だ! あんなモノを如何すればいいのだ!」
「まさかあの怪物は、伝承にある【竜】なのか……?」
各々が好き勝手に議論を開始する。それはまるで、ギムレーに対する恐怖を払拭するようだった。
「静まれ」
場内に静かだが、威厳に満ちた声が響く、タレスだ。彼は全員に、そして自分に言い聞かせる様に話を続けた。
「まずは犠牲になった。同胞に哀悼を……」
「そして諸君らが、心配しているあの怪物に対しては、【
“
「し、しかしタレス様……封じられた森は、あの“獣たちの領域”
副首領格のミュソンが異議を唱えるも、タレスは自分の主張を譲らない。
「おぬしの意見は至極当然。故に秘策を用いて、獣の領域から引き離す」
そう言い、ある人物を呼び込む。
「オデッセ。アレの起動準備を致せ」
「……承知致しました」
オデッセと呼ばれた人物は、足早にその場を離れる。
「……人の世を救済するため、我々は決して負けられぬのだ……」
そう呟き、タレスは無意識に手を握りしめる。あの怪物を仕留めねば、救済は実現しないと。
故に目覚めさせるのだ。“解放王ネメシス”を
ハイ、今日も今日とて、初めて行きましょう。え~前回は、ギムレー様の蹂躙回でしたね。
そして、先ほどの導入イベントでも有りましたように、今回のお相手は解放王ネメシスです。
闇うごさんも、本気出してきましたね。光の杭にネメシスの二段構えですから、如何に彼らが本気か解りますね(ギムレー様相手に舐めプ出来んしな)
それではゲームを進行していきますかね~
封じられた森に爆音が響く……そこではまだ戦いが続いていた。
「そっちに行ったぞ! 急いで追い込め!」
魔獣五匹が、たった一人の為に導入される。過剰戦力と思われるかもしれないが、然に非ず。
現に追われている方の男は、余裕の為か、笑みすら浮かべている。彼は振り向き、魔法を唱える。
『トロン』
雷撃の魔法を唱え、討ち漏らしも無く魔獣を焼き殺していく。
(こっちを何処かに誘導している? 面白い乗ってやろう)
敵の意図を読み取り、ギムレーは敢えてそれに乗ることにした。故に鬼ごっこを続ける。
(それにしても、煩わしい!)
ギムレーは内心で舌打ちする。上空で翼竜型の魔獣が、巨大な怪物に群がっているからだ。
ブレスで数匹まとめて殺していくも、翼竜は特攻紛いの攻撃を仕掛け、怪物の気を引く。
そうしてる合間にも、魔獣は更に数を増やし、ギムレーを追い立てる。
(確かこの先は、森が開けていたな)
恐らくその場所が、誘導先なのだろう。この鬼ごっこも終わりかと考え、先に進む。
『へぇ。面白い物を持ってきたね』
誘導された先に、鎮座するは鋼鉄の人形。その名は【タイタニス】
人形はギムレーを視認すると、巨大な剣を手に取り、巨体に似合わぬ速さで近づく。さらに後方から魔獣が迫りつつあった。それでもギムレーは嗤う。
『本当に飽きさせないね。こんな人形初めて見たよ』
まるで子供が、新しい玩具を見つけた様に嗤う。だからこそ思うのだ。簡単に壊れてくるなよと。
ギムレーは、後方から迫りくる魔獣を、振り向きもせずに魔法で鏖殺すると。改めてタイタニスを見据える。しかし人形は思いがけない行動をとった。
『なに!?』
その人形は、己の武器を捨て、ギムレーをその巨体で押さえつける。
「捕らえたぞ! 急ぎ転移の準備を!」
黒服の魔導士数人が、ギムレーを囲み魔法陣を組むも、その顔に苦痛の表情を浮かべる。
それもそのはずだ。彼らとギムレーでは、魔力の質と量が違い過ぎる。だが、それでも彼らは諦めない。諦めたその時こそ、人の世が終わるのだから……
頭痛が酷い、心臓もまるで早鐘の様に鼓動する。この化物を拘束するだけで、命が削れる。自分たちはここで死ぬのだろう、だがそれでも。
「我々は、人の世の実現の為に、諦める訳にいかぬのだ!!」
彼らの願いは届く……自らの命を代償として。
ハイ、勇敢な闇うごさんに敬礼。え~我らがギムレー様は、珍しい玩具に夢中になってしまい、不覚にも敵の魔の手に落ちてしまった訳ですが……これも計算の内でしょう(震え声)
ま、まぁギムレー様を疑うなんて、とんでもない事なので、今回のmapを説明しちゃいましょう。
場所は鷲獅子戦で、有名なグロンダーズ平原。そして敵は、解放王ネメシスwith十傑ですね。
数としては、古代兵含めて三十体、闇うごさんが十体、ギムレー様が一体……うーん、この
さらに厄介なのが、ターン制限が有りまして、12ターン以内にネメシスを殺さなければ、ゲームオーバーになってしまうのですよ。
まぁでも、今回は鷲獅子戦リスペクトの為か、三つ巴戦なので、十傑と闇うごを争わして、ネメシスに突っ込むというのもアリですね。このステージでは、翠風の時みたいに、十傑を先に倒さねばいけないという事は無いので、そこだけは安心です。
それとある条件を整えると、イイ事が有るらしいので、今回はそれを狙っていきますね。
では一通り説明もできたので、始めていきましょう。
お~い、そこの山賊崩れ~野球しようぜ~ホームベースはお前の顔な!
ギムレーは、自分を押さえつけていた。人形を破壊し、周囲を見渡すと、ひとり呟く。
『……此処は、グロンダーズ平原か……随分と飛ばしてくれたものだ』
月明かりが、小高い丘を照らす。周囲に気配はあれども、姿が見当たらない。
(数は十匹程か、何とも拍子抜けだな)
あれ程大掛かりに、誘導した結果がコレだと言うなら、期待外れもいいところだ。
(何匹か捕まえて、巣穴を探れ……)
思考が中断される。気配が増えていく、十、二十、三十、とギムレーを囲む様に数が増えていた。
そして最後に、感じた気配は、別格といってよかった。
「セイロス……!」
その存在は、ギムレーを視認するや否や、獣染みた早さで近づき、異質な形の剣で斬りかかる。
『クッ……これは天帝の剣!? 味な真似を!』
突然の奇襲に、防戦を余儀無くされる。剣で、一合、二合と打ち合うも、先にギムレーの剣が、音を上げ始めた。
(ただの贋作ではないのか?)
これ以上の打ち合いは、危険と判断して、距離を取るため、魔法でけん制して、後方に下がる。
だがその様子を見て、ソレは笑った。まるで弱者を嘲る様に、ギムレーを嘲笑する。
『貴様ッ……!』
見下した? 自分を? 虫けら風情が? 様々な言葉が脳裏に走る。
「我ガ名ハ、ネメシス。セイロスヲ殺シ、再ビ世界ヲ、我ガ手ニ、邪魔ヲスルナラ殺ス」
ネメシス? 古代の解放王? だがそんな事はどうでもいい、まるで自分を路傍の石の様に捉えている。この無礼者に死を与えなければ……
『ネメシスと言ったね……喜べ、貴様は我が直々に殺す。そして魂すら食い潰してあげるよ』
ギムレーは初めて、この世界で敵を認識する。抑えきれない憤激を持って、ネメシスと相対した。
「タレス様、標的が餌に食いつきました」
部下の一人が、そう告げる。だがそれでも油断は出来ない……故に“
「……まずは重畳。では【
「で、ですが、タレス様、あの怪物に対して、ネメシスは優位を保っています。【
「おぬし、アレを見て、まだ同じことを言えるか?」
そこに写されたのは、十傑と称される木偶人形が、アガルタの同胞を襲う映像だった。
「……怪物を倒せても、後に残るのは、制御出来ぬ獣では話にならぬ」
そうだ我々は、神も、獣も駆逐した。アガルタの民による。“人の世”の再興なのだ。制御できぬネメシスなど、あの怪物を殺せるならば、使い捨てにしてもかまわん。
そう思い、タレスは画面に顔を向ける。そこには、獣の……いや怪物同士の闘争があった。
月夜のグロンダーズ平原。現在そこでは、闘争が繰り広げられていた。
片方は、千年前に預言者セイロスに討たれた“解放王ネメシス”そしてもう片方は、異界の聖王に封印された“邪竜ギムレー”この決して、出会わないであろう両者は、グロンダーズ平原を駆ける。血の航跡を描きながら……
「ドウシタ? 逃ゲテバカリデハ、愉シメヌゾ」
攻防はネメシス優位に進んでいた。執拗に追撃するネメシスと、それを躱し続けるギムレーという様相を呈していた。
『………』
「ひぃ!? 来るな!!」
彼らの鬼ごっこの途中に居た。憐れな犠牲者は、両者に邪魔だと言わんばかりに轢殺されていく。
「チョコマカト! イイ加減ニ、砕ケヨ!」
何度かの剣戟の後、遂にギムレーの剣が砕け散る。それを見たネメシスは、己の勝利を確信した。
「フン、モハヤ逃ゲラレヌゾ。弱者ヨ」
『……逃げた? 弱者?』
ギムレーの呟きも、今のネメシスには負け惜しみにしか聞こえない。それにようやく、この男の首を落とせる。このセイロスに、似ても似つかないものの、同じような不快感を醸し出す。こいつを引き裂きたい、そして内臓を引きずり出して、惨たらしく殺してやろう。そう考え、ネメシスは無意識に舌なめずりをする。
『間抜けめ、貴様の周りを見るがいい』
「ナニ? ナンダコレハ!?」
そこには、両者を囲む様に、血で描かれた巨大な魔法陣があった。
『……我が逃げていた? 本当にそう思っているのであれば、頭に藁が詰まっているのだな』
『幸い触媒が、そこらに転がっていたからね。術式を組むには、そう困らなかったよ』
ギムレーは嗤う。まるで子供がいたずらを成功したように嗤う。
「貴様ァ!!」
飛び掛かるがもう遅い、ネメシスが勝利を確信した時、既にギムレーの勝利が、確定していたのだから……
『もう遅い! 滅しろネメシス!』
アガルタの兵を触媒とした魔法陣が光を帯びる。その瞬間であった。質量を持った闇の雷光がネメシスに降りかかる。その魔法の名は【ゲーティア】ソレは有効範囲にいたモノを容赦無く飲み込む。アガルタの兵も、魔獣も、十傑も等しく闇の光に消えていった。
光が消え、グロンダーズ平原を月夜が照らす。そこにあるのは死屍累々……だがそこに悠然と佇む者がいた。ソレは、何かを見下ろし、ひとり呟く。
『無様だな。ネメシス』
見下ろしていた物体は、胸から上だけを残し、今にも息絶えそうな、ネメシスであった。
「セイ……ロ」
何事かを呻くも、ギムレーはネメシスの頭を踏み潰す。まるで虫けらを踏み潰すように、繰り返し何度も踏み、土の肥やしにする。
『もういいかな? さて君達も、そこで観るのも、飽きてきたのでは、ないのかな?』
ギムレーは虚空に問い掛ける。その行為は正に、痴人のソレであるが、その行為を理解出来る者にとっては、悪魔の問いかけに等しかった。
ハイ、ネメシスを無事に討伐できました。くぅ~疲れましたー【ゲーティア】解禁の条件が、一定数の闇うごの撃破とか……
ネメシスに追われながら、達成するのは、骨を折りましたね~それでは【ゲーティア】の性能を見て本日はこれまでにしましょう。
【ゲーティア】威力15、射程は3~10、着弾点から範囲5マスにもダメージ……スパ〇ボのMAP兵器じゃないんだからさぁ……
次でホントにラストでーす。