デジモンマイソロジー~Myth reboot into the future~ 作:テイリュウ
なので、令和になって2020年に時間設定がアップデートされたデジモンアドベンチャーのリメイクが決定したことは嬉しくもありましたが、同時に今までの経験から凄く不安に感じました。
だけどまたデジモンのアニメが観られることには違いないので、今まで公式の出してきたデジモンアドベンチャーシリーズの作品をこれを機会にそれぞれがIFやパラレルの話なんだと割り切って考えていくことにして、新たなデジモンを長い目で見ていきたいと思ってます。
そしてこの小説の主人公が彼なのは、思い切り自分の趣味です。
此処は、太陽系 第五惑星 木星。
かつては太陽系一の大きさの惑星で、ガスを主成分とするガス惑星であった。
とても人の住める環境の星ではなかったが、デジタルハザードの影響により木々や草花といった緑で覆われた文字通り緑の星と化したっことで、現在は比較的多くの人が住んでいる星である。
その星のとある草原を、一人の少年がバイクに乗って走っていく。
彼の目指すその先には大きな森があり、少年は森の前でバイクを停めてから降りヘルメットを脱いだ。
その下から表れた少年の素顔は中々整った精悍な顔立ちをしていて、ヘルメットの中に隠れていた茶色い髪はボリュームがあり所々飛び跳ねているがそれが活発そうな彼には似合っていて、更に腰には剣をさし首回りから太股までを覆うマントを着ている。
そしてその目には力強さがあり、彼の意思の強さを感じさせた。
少年はポケットから手のひらサイズの装置を取りだし起動させると、ソレから画面が映し出されてその画面に別の少年が写る。
その少年は知的なタイプの整った顔立ちで、赤みがかった茶色い髪をツンツンとした形に短めにサッパリと切り揃え、小柄な体格に学者が着ているような大きめの白衣を羽織り手袋を着けている、如何にも理知的な印象を与える恰好をしていた。
少年は画面に向かって
「光子郎、この森で間違いないのか?」
「はい。観測したデータと依頼を受けた町の人の情報からして、その辺りで間違いありません太一さん」
太一と呼ばれた少年は、モニター越しに映る少年、光子郎に確認をとると彼はその場所で合っていると返事をした。
その答えに頷いた太一は、これからの行動について話しはじめる。
「じゃあ俺は此処ら一帯を調べてみる。なにか見つかったら知らせるし、何も見つからなくても1時間後には連絡するよ」
「分かりました。取りあえず何があるか分からないので、気を付けてください。後、くれぐれも
無茶の部分を強調しつつ、太一に注意するよう促す光子郎。
「大丈夫だって、調べてみるだけだし」
軽い口調で心配ないと笑って返す太一だが
「そう言ってトラブルに巻き込まれて、そのたびに無茶するのは誰ですか?」
「..........」
半目で指摘するその言葉に太一の顔がひきつり、あからさまに目をそらした。
「じゃあ、ちゃんと連絡はしてくださいね。では後で」
「あ!おい、光し..........」
言いたい事をグサッと言ってきた光子郎に太一は言い返そうとしたが、その前にプツンと通信は切られた。
「ちぇっ、光子郎のやつ一言多いんだよ」
少し愚痴をこぼす太一だが、気を取り直して目の前の森の中へと入っていく。
太一は辺りを見回しながらどんどんと森の奥へ進む。
彼、太一は様々な依頼を受けながら世界中を冒険している冒険家なのだが、今回この森の付近にあった村の住人から数日前にこの辺りで空に向かって伸びる光の柱を見たという話しがあり、それを調べて貰いたいと依頼されたのだ。
更に昔からの仲間である光子郎からも、その場所で同じ頃に、未知のエネルギー反応を観測したのでそれの調査もして欲しいと頼まれたため、太一はこの依頼を受けた。
しかし、30分程森の中を散策してみたがいっこうに何も見付かる気配はない。
太一は本当にこの辺りで光の柱を見たとか奇妙なエネルギーを観測したとかの話しが疑わしく感じはじめていた。
「たく、本当にこの辺りでそんな.....ッ!?」
刹那、急に太一がその場所から飛び退くと其処で大きな土煙が上がる。
「!!」
煙が晴れると、さっきまで太一がいた場所に巨大なハサミ、いや顎が刺さっており、その持ち主は3~4メートルは有ろう巨体に赤く固い甲殻に覆われた身体を持つクワガタのようなデジモン、クワガーモンがそこにいた。
クワガーモン/ レベル 成熟期/ タイプ 昆虫型/ 属性 ウイルス/ 必殺技 シザーアームズ/
ガキンッガキンッガキンッ
クワガーモンは顎を地面から抜くと、威圧するように顎を鳴らしながら太一を見据え、しかもその一体だけではなく
メキッメキメキメキィィィ ガサガサガサァァァ
木々の後ろや茂みの間から更に二体のクワガーモンが出てくる。
計三体のクワガーモンに対し、太一は
すると最初に太一を襲ったクワガーモンが、勢いよく太一に飛びかかり必殺技を放つ。
「ギィィィィィ!シザーアームズ!!」
それを素早い動きで避ける太一。
ガッキィイイン
その攻撃で後ろにあった大木が切断されるが、太一は構わず懐に潜りこみ、手にしているD-armsに
「ハァッ!!」
「ギィガアッ!?」
鋭い剣撃を無防備な胴体に叩き込み、それが直撃したクワガーモンは倒れ気を失う。
あっという間にクワガーモン一体を無力化した太一を見た他の二体は怯むが、彼はその隙を逃さず、二体目のクワガーモンと素早く距離を詰め頭を撃ち抜くように
「ギャァッ!?」
下から上に剣を振り抜き、またも一撃で昏倒させる。
しかしそこを三体目のクワガーモンが、宙に浮いて身動きがとれない内に太一を仕留めようと飛びかかろうとする。
ガクンッ
「!?」
だが、足が何かに引っ掛かりバランスを崩してしまう。
クワガーモンが足元を見ると、足に布の様なものが絡み付きそれが後ろの木に繋がって、更にそこから太一の背中のマントへと延びているのが見えた。
気付いた時にはもう遅かった、クワガーモンには目の前にまで迫った太一の姿が映り。
ドカアァァンッ
太一がデジソウルを込めて振り下ろした剣から放たれた爆発によりクワガーモンは気絶するのだった。
クワガーモンたちを無力化した太一は剣とマントを戻しながら考える。
(クワガーモンは凶暴で、基本一体でしか行動しないのに。それが三体も集まって行動するなんて......)
やっぱり何か在るのかと考えている途中、突然
ドゴオォォォオオオオンッ
森の奥から大きな爆発音が鳴り響く。
「何だ!?」
音のした方向を見ると遠くでなにやら森の奥が光っており、急いでそこに向かって進むと、太一は大きく開けた場所にでる。
「何だ...コレ.....?」
そこにあるものを見て太一は驚いた。
そこには、神々しい光を放っている巨大な建造物が堂々とその場に建っていたのだ。
「こんな所にこんな
太一は驚きを隠せない。
こんな所で巨大な遺跡を見つけたこともそうだが、何よりそれは神々しい光を放ち続けていてこれほど目立ているにもかかわらず、そんな遺跡が今まで誰にも発見されることがなかったということに。
この世界には数多くの不思議な場所や建物が存在しているが、これ位の規格のモノは太一が知る中でもそうは無かった。
「もしかして、光子郎や町の人が言ってたやつの原因はこれか?」
そう推測を建てながら太一が遺跡に近づいていくと
「・・・・・・・・」
「!?」
彼の耳に何か話し声らしき物が聞こえ、静かに耳をすます。
「・・・・・・・・・・!」
太一のいる場所からは影になって見えないが、どうやら遺跡の正面らしき所から話し声は聞こえるようで、彼は静かに相手の見える位置まで移動し、物陰からそっと覗いた。
そしてそこには、全身を機械化した恐竜のようなデジモンと戦車のようなデジモン三体が大声で何かを話しているのが見えた。
メタルティラノモン/ レベル 完全体/ タイプ サイボーグ型/ 属性 ウイルス/ 必殺技 ギガデストロイヤーⅡ ヌークリアレーザー/
タンクモン/ レベル 成熟期/ タイプ サイボーグ型/ 属性 データ/ 必殺技 ハイパーキャノン/
「えぇい!まだ扉は開かんのか!」
メタルティラノモンがタンクモン達に激を飛ばしているようだが
「でも隊長、あれだけの火薬を使って傷ひとつ付かないのに」
「オレらの火力じゃあどうしようもないですよ」
「この扉、頑丈すぎますって」
なにやら既に諦めムードのタンクモン達が、隊長と呼ばれるメタルティラノモンに疲れた様に返事をしている。
「ぬぅぅ。この中に
苦虫を噛み潰した表情をしているメタルティラノモンの視線の先には、先ほど大量の爆薬を使って爆破したにもかかわらず傷ひとつ付いていない大きな扉があった。
だからといって、彼らは諦める訳にはいかないようで。
「なんとしても扉を開けろ。必ず
メタルティラノモンの命令でタンクモン達が再び作業を始めるていく、そのようすを物影から見ていた太一は
(
会話の中の気になる単語について考えるが、これだけの情報で答えがでるはずもない。
「取り敢えず、光子郎に連絡を...」
通信機を取りだし光子郎と連絡を取ろうとしたその時。
「おい、貴様!!」
「!?」
突然、後ろから怒鳴られ振り向くと、其処には両腕と頭部が機械化された竜のようなデジモンが空中から太一を睨んでいた。
メガドラモン/ レベル 完全体/ タイプ サイボーグ型/ 属性 ウイルス/ 必殺技 ジェノサイドアアタック アルティメットスライサー/
メガドラモンは、明らかに敵意のこもった眼差しで太一を見て
「どこかの組織の者か!まさか我々の動きを察知して送り込まれた調査員!?」
何やら見当違いな事を言っているが、太一はとにかく見つかってしまったこの状況でどうしようか考えようとした。
しかし
「なんにせよ、見られたからには生かしておけん!」
メガドラモンは何の返事も待たずそう言うと、両腕を太一に向け其所からミサイルを放つ。
「なっ!?」
チュドドドォォォンッ
いきなり過ぎるその攻撃を間一髪で避ける太一。
転がる様に受け身をとりながら立ち上がって、すぐさまこの場から退却しようとするが
「ほう、ネズミが一匹いたのか」
今の攻撃でメタルティラノモン達にも気付かれてしまった。
すでに相手は、太一の逃げ道を塞ぐように包囲しており、そこから太一が下がりながら離れようとすると、相手も彼を逃がさないように包囲を狭めてくる。
そして、とうとう遺跡の扉の前まで追い詰められてしまう。
「隊長、こいつどうしますか?」
部下のタンクモンの質問に、隊長と呼ばれるメタルティラノモンが太一をどうしようか考えているが
「どうするもこうするも、見られたからには始末するだけだ!」
「まあ待て、なんの情報も聞かず消してどうする」
そう言って捲し立ててくるメガドラモンを、メタルティラノモンが落ち着くようたしなめる。
「だが!」
納得がいかない様子で反論するメガドラモンに対し、メタルティラノモンは相変わらずせっかちなやつだと小さく呟くが
「なに、逃がすつもりはない」
そう言ってメタルティラノモンは鋭い視線を太一に向けた。
一方で太一は、扉に背中を預け情報を整理していく。
まず、相手は自分を逃がすつもりはないということ。
救援を呼ぶにも通信機はさっきの拍子で落としてしまっていて、それに第一として間に合わない。
戦うにしても、完全体が二体に成熟期が三体ではまず勝ち目が無いだろう。
しかし、そんな危機的なこの状況で太一は諦めてはいなかった。
(何とかしてこの包囲を突破しないと)
どうにかこの状況を打破しようと、考えを巡らせる太一。
その時、ふと彼の手が扉に触れ
スウウウゥゥゥッ
強固そうな扉が空間に溶けるように消えた。
「え?」
「「「「「なっ!?」」」」」
太一は背中を支える感覚が無くなり疑問に思い、メタルティラノモン達は今までどうやっても開かなかった扉が開いたことにあっけにとられた。
その間にも支えを失った太一の身体はどんどん後ろ倒れていき。
更に後ろに続く道は下へ下る階段のようになっていたため
「えっ!?う、うわああぁぁぁ.........................」
ゴロゴロゴロゴロゴロ.....................
太一はそのまま重力にしたって一気に下へと転げ落ちていった。
「「「「「....................」」」」」
暫くあっけにとられていたメタルティラノモン達だったが
「はっ!?なにをしている貴様ら!我々も早く突入するぞ!!」
いち早く我に返ったメガドラモンが一喝し
「そ、そうだな。全員、遺跡へ突入するぞ!一刻も早く
メタルティラノモン達も急いで遺跡の中へと突入していった。
太一がデジソウルを使える理由はというと、この世界にはデジモンに関係した色々な
D-armsはこの世界の