デジモンマイソロジー~Myth reboot into the future~ 作:テイリュウ
オリキャラではないと明言しますが、こちらも自分の趣味が強いです。
話の中でヒロインの特徴は描いてみたのですが、初めて読んだ皆さんは分かりますか。
太一は依頼を受けて調査に来ていた森の中で不思議な遺跡を発見するが、その遺跡を襲う謎のサイボーグデジモン達に見つかり遺跡の扉の前まで追い詰められしまう。
しかし突然、謎の遺跡の扉が消えるように開き、太一はそのまま遺跡の中へと落ちていってしまった。
「アアァァァァアッ!誰か止めてくれ~~~!!」
物凄い勢いで、まだ階段を転げ落ちていく太一。
悲鳴をあげながらしばらく階段を転げ落ちて行くと、ようやく階段が終わり
ドグシャッ
「ぐぎゃっ!?」
何かが潰れたような音と悲鳴をあげて太一は床にぶつかって、ようやく止まることができた。
「痛たた。急に転げ落ちるなんてなにがどうなってんだよ」
起き上がり辺りを見回すとそこは広い
痛みも引き始め、考える余裕ができた太一は
(今落ちてきた階段は奴らが追って来ているだろうし。別の道を探したほうが良いな........)
そう結論づけて彼は遺跡の奥へと進み始める。
「かなり広いな…」
かなり進んだのだが、ずっと薄暗い空間が続くだけで出口らしき物は見えず、どうしたものかと太一は悩み始めていた。
「?何かあるな」
しかし、ようやく先の方に何かが有るのを見つけて早足になって近づいて行く。
するとそこには大きな
安らかな表情で眠る一人の少女が入っていた。
中に入っている少女を見た太一は
「綺麗だ.....」
ただじっと見つめながら一言、そう呟く太一はその少女に見とれていた。
歳は彼より少し下位だろう、愛らしく整った顔立ちをしていて、薄茶色でサラっとした髪は肩口まで伸ばしており、白いシンプルな布を羽織ったような服の下の身体はスラっと細いが確かに少女だと分かる身体つきをしている。
思わず太一は手をのばし、そっと
プシューーー―ーッ
すると急に煙が噴き出すと共に
「うわぁっ!?」
驚いた太一は思わず後ろに下がるが、
少女は、ゆっくり
そこで余りの状況に完全に固まっている太一を見つけると、ふらふらとした足取りで近づいて行き固まっている彼の目の前まで来て
「誰?」
「え?」
少女の呟いた一言で太一の脳は再起動した。
「えっ...!?あの...!?その.....!?」
「あなたは、誰?」
変わらない調子で太一に誰と尋ねる少女は、その夕陽色の瞳にじっと太一を写している。
余りの事態に混乱していたが、太一は出来るだけ頭を冷静に働かせようとして
「あっ、ああ...俺は太一っていうんだ!」
「タ...イチ.....?」
「そお、太一。じつは俺、依頼でこの辺りを調査してたんだけどイロイロ有って此処に落ちちゃってさ」
「???」
なるべく冷静に話をしようと少女に話しかける太一だが、それに対し少女は解らないといった風に首をかしげるばかりだ。
「えーっと、じゃあ君の名前は?何でこんな所に居たんだ?」
困った太一が今度は、少女の身元に関しての質問をしてみるが
「私?私...は.....」
少女が何かを言おうとしたその時、太一が歩いて来た奥の方の暗がりから小型のミサイルが彼らのいる場所に飛来してきた。
ズドドドォォォン
着弾の瞬間、咄嗟に少女を抱えミサイルを回避した太一だが、それを追うように更に複数ミサイルが向かって来る。
太一は少女を抱えながら、ミサイルを避け、避け切れないものは抜いた剣で切り裂いていく。
(これで最後!)
最後のミサイルを切り裂いて、それで太一は全てを対処し切ったと思い。
それが一瞬だが彼の気を緩めたその瞬間、小型ミサイルで死角になっていた場所からそれより一回り大きなミサイルが飛来し
「しまっ.....!?」
ボッゴオォォォォン
二人を爆炎が飲みこんだ。
「流石だな!メタルティラノモン!」
「なに、お前が気を引いてくれたからだ。 何故か一匹増えていたようだが」
そう言いながら、暗がりからさっきのサイボーグ型デジモン達が姿を表す。
その視線の先にいる二人の姿は爆炎によって上がった煙で姿は見えなかった。
「一応、手加減はしたから死んでいないと思うが」
まあ、もう動け無いだろうとメタルティラノモンは結論付け、そこから視線を外すと
「今は紋章を探すのが先決だ」
メタルティラノモンは後ろに待機していたタンクモン達に指示を出す。
「タンクモン部隊、手分けして遺跡をくまなく調べろ!紋章を探し出せ!!」
命令を受けて、遺跡を調べようとするタンクモン達だが、その内の一体が急に煙の上がる方を指して叫ぶ。
「た、隊長!アレを!?」
メタルティラノモンが何事かと思い振り向くと、徐々に煙が晴れていった先に、ボロボロの姿になり同じように罅の入った剣を支えにしながらも立っている太一と、その後ろに隠れた無傷の状態の少女の姿がそこにあった。
「何だと!?」
手加減をしていたとはいえ自身の技をまともに受けて、それでも太一が立っている事や少女が全く無傷なことにメタルティラノモンは驚いた。
あの時太一は、爆炎も防げるマントを全て少女を守るために使い、自身はデジソウルを全力で身体に纏わせ剣を盾にすることでミサイル攻撃を凌いだのだ。
それでも、今立っている事がやっとのダメージを受けた事に変わりはない。
そんな状態の太一は後ろに目を向けると、其処には恐怖に身体を震わせる少女の姿が見えた。
この状況で怯えるなと言うのが無理な話だろう。
そんな少女に向かって太一は
「大丈夫」
力強い声で、一言そう言葉を発する。
少女が顔を向けると其処には見るものを等しく安心させるような力強い笑みをした太一の顔があった。
「君は、俺が必ず守る」
そう言ってまた前を向いた太一はその自分の言葉に一瞬、少女に見えないように自傷染みた笑みをしたが、直ぐに顔を引き締めメタルティラノモン達を見据える。
「なかなかやるな小僧。しかし、その身体ではもう何も出来まい」
自分の攻撃を受けてなお立ち続けその目に闘志を燃やし続ける太一を素直に認める言葉をこぼすメタルティラノモンは
「大人しく捕まれ。そうすれば二人とも命だけは助けてやる。 だが抵抗するなら」
そう言いながら相手は全員、二人に身体に取り付けられた重火器を向けた。
「生憎こんなピンチはなれっこなんだよ。 絶対に諦めるもんか」
それに対し太一は不敵な笑みを浮かべ、明確な拒絶の意思をしめす。
「そうか........」
一言そう呟くとメタルティラノモン達は二人に攻撃を放とうとした。
その時、急に少女が太一の手を取って走り出す。
「!?」
「逃がすな!」
それに直ぐ反応してメタルティラノモンが追撃を指示すると、タンクモン達が太一達を追いかける。
「おい、どこに行くんだ!?」
太一の声に答えず、その手を引いてひたすら走る少女だが、その先はもう壁で行き止まりになっていた。
「そっちはもう行き止ま...!?」
構わず少女は壁の前まで来ると手を壁に当てる。
するとまた、太一の時と同じ様に壁が溶けるように消え、奥に更なる空間が存在していた。
「!?」
驚く太一をつれ少女はその奥に向かうが
「させるか!ハイパーキャノン!」
そうわさせないとタンクモンの必殺技が放たれる。
ドゴーーーンッ
しかし、消えた壁が再び元通りに現れてタンクモンの必殺技を阻んだ。
それを見てメガドラモンは
「攻撃を続けろ!奴らを逃がすな!」
太一と少女を逃がすまいと、攻撃続行を指示した。
壁の奥に逃げこんだ太一達だったが、そこにあったのは不思議な部屋だった。
壁一面に何か模様が刻まれていて、一番奥には一際大きくオレンジ色で太陽のような形をした模様が刻まれている。
少女はその前まで太一を連れてくると、その模様の下を指差す。
その下には、掌に収まるサイズの小さな機械がはめ込まれていた。
その名前を知っている太一は、それを見て小さく名前を呟く。
「デジヴァイス......」
「アレを使ってください」
「!?」
突然、口を開いた少女の言葉に太一は驚くが、少女は構わず続けた
「アレを使うことができれば、この状況を切り抜けられる筈です」
「でも、俺は.........」
少女の言葉に何かを迷っている太一だが、後ろで爆音が何度も響き、振り向くと壁が崩れ始めているのが見える。
迷っている時間は無いと、太一は壁に嵌まっているデジヴァイスに手をかけておもいっきり引っ張るが、しかっり嵌まっているのかなかなか外れない。
その間にとうとう壁が崩れてしまいメタルティラノモン達が侵入してくるが、メタルティラノモン達は部屋の奥の模様を見てその顔が驚愕と喜びに変わる。
「紋章!?こんな所に有ったのか!」
しかし、その前に太一達がいるのに気付くと、それが焦りに変わった。
「急げ!?紋章を奴らに渡すな!!」
全員が太一達に向かって突っ込んで来る。
太一はそれを見て更に力を込め
「うぅおああぁぁぁあっ!!」
叫びと共に全力で力を込めるとデジヴァイスは壁から外れ、その瞬間、壁に刻まれていた紋章が眩い閃光を放ちだして全員の視界を塞いだ。
「「「うおおぉぉぉ!?」」」
「し、しまった!?」
「ま、眩しい!?」
そうして閃光が収まり太一が目を開けると、
「何だ、コレ.....」
自分の手の甲に、壁に刻まれていた紋章と同じものが刻まれていたのだ。
更に良く見ると壁に刻まれていた紋章はキレイに無くなっている。
「こ、小僧!貴様、紋章を!?」
その事に紋章を狙っていたメタルティラノモン達も気付くと
「貴様ァァァ!許サァァァン!!」
「待て、メガドラモン!?」
激昂したメガドラモンがメタルティラノモンの制止の声も聞かず猛スピードで突撃して来る。
「ッ!!?」
さっきのダメージで反応が遅れた太一に向けメガドラモンがその鋼鉄の腕を降り下ろそうとしたその時。
「ヌゥオォッ!?また....ッ!!?」
今度はデジヴァイスが強い輝きを放ち、それがメガドラモンの動きを止めると
ドガァァアアンッ
その光の中から巨大な影が飛び出しメガドラモンを後ろの瓦礫まで吹き飛ばした。
「お、お前は......」
太一は自分を助けてくれた何者かのその姿を確認する。
それは、オレンジ色に青いラインが入った大きな身体に、頭部を覆う茶色い鎧殻とそこから生えた三本の角を持つ、恐竜のような姿のデジモン
グレイモン/ レベル 成熟期/ タイプ 恐竜型/ 属性 ワクチン/ 必殺技 メガフレイム メガバースト
「グウオオォォォォッ!!!!」
偉大なる竜へと進化する素質を持ったデジモン、グレイモンがそこにいた。
小説の流れは以前に投稿をしていた小説としばらくは同じですが、読みやすいようにそれらの話を一話分にまとめたり文章の修正をしっかりとやってから、話を投稿したいです。
とは言え自分は遅筆なので、以前の投稿分に追いつくまでは一週間~二週間の間隔で一話ごとの投稿しながら新しい話も少しづつ執筆していこうと考えています。