人殺しがテーマです。苦手な方はブラウザバック推奨。
「殺しました。あの人を殺しました。この人を殺しました。その人も殺しました。皆皆私が殺しました。」
お姉さんきれいだね。赤いきれいな服にくつ。マフラーもおしゃれ。けどおけしょうは下手くそ。ほおべにも口べにもぬりすぎて顔中まっかっかだよ。
「ああこれはすいません。はしたなかったですね。興奮していたものですから。けれど貴方は殺しません。殺せません。もう貴方を殺す道具がありません。貴方のお母様は鋏で切り刻みました。貴方のお父様は鉈で切り刻みました。貴方のお祖父様はマチェットで切り刻みました。貴方のお祖母様はナイフで切り刻みました。貴方のお兄様は包丁で切り刻みました。貴方のお母様のお腹の中にいた貴方の妹様はミキサーで切り刻みました。もうこれらは使えません。使いたくありません。私は切り刻むことでしか殺せません。殺したくありません。なので貴方は殺しません。殺せません。殺したくありません」
?なにをいってるの?ここにはだれもいないよ?まっかっかになっちゃったおへやとなんだかよくわかんなくなっちゃった赤いかたまりしかないよ?でもすごくきれいでいいにおい
「ああすいません。こんなに部屋を汚してしまって。けれどきっとすぐ警察の方が片付けてくれます。貴方になにがあったか事情聴取も行われるでしょう。けれど貴方は壊れている。よくわからないもの。ではなくよくわからなくなったものだなんて。こんな私を見て綺麗だなんて。剥いだ皮で造った服と靴を綺麗だなんて。首にかけた腸をお洒落なマフラーだなんて。私が貴方の家族を切り刻んでいるときも。私がこれらを造っているときも。貴方は悲鳴も上げず。目を綺羅綺羅させて。貴方はもう立派な殺人鬼の卵。孵るのが一等愉しみな穢い卵。孵るのが一等恐ろしい綺麗な卵。貴方は私のことを話しません。話せません。」
?よくわかんないや。でもお姉さんほんとにきれい。ぼくもそんなふうになりたい。お姉さんといっしょにいたい。お姉さんのことを見ていたい
「あら口説かれてしまいました。良いでしょう。貴方の顔立ちも年齢も私の嗜好に合致します。貴方の思考は私の嗜好と合致します。良いでしょう。良いですとも。私と一緒に沢山の人間を切り刻んで服飾品に変えて終いましょう。食品にして終いましょう。貴方はとても綺麗でとても穢い。一緒にいれば貴方が孵る瞬間が此の眼で観られる。最高の瞬間を。最低の瞬間を。嘆くことができる。悦ぶことができる。こんなに良いことはありません。こんなに悪いことはありません。貴方という最低の汚物を私は見るものを惹き付けて止まない最高の芸術品にできる。貴方という最高の素材を見るに耐えない最低の駄作にできる。こんなに愉しいことはない。いいでしょう。私は貴方を離しません。離せません。一緒に生きましょう。天国のような地獄を。地獄のような天国を。」
よくわかんないけどつれてってくれるんだね?やったあ。
ぼくは すどう けんすけ 9さいだよ。お姉さんは?
「私は
うん!ねえお姉さん!
「はい。なんでしょうかけんすけ君。」
あのねあのね!大人になったらね!ぼくがお姉さんをころしてあげるからね!
「ええ。それは素晴らしいですね。本当に素晴らしい願望です。素晴らしい殺意です。では私も。」
?なあに?なんでもいってよ!
「貴方が大人に成ったなら。成れたなら。私が貴方を殺して差し上げます。」
それはとってもいいことだね!
「ええ。とても。」
狂気に歪んだ二人は赤い夕陽の中を歩いていく。仲良く手を繋いで。女は微笑ましそうに。少年は心底嬉しそうに。笑いあって。照らされるまでもなく真っ赤な姿で。どこまでも真っ直ぐに。これが最悪の出会い。人類史に残る。残してはいけない最悪の告白。これより始まるはこの世の地獄。決してあってはならない最悪最低の狂気に満ちた殺人鬼のお話。
なんでこんなの書いたんだろう…命を大事になんての書いておいて…
なろうにも投稿を予定しています。あくまでも予定。