緋弾のアリア~装備科の剣士   作:春秋時雨

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はいどうも!!
春秋時雨です!
いや~最近はなかなかいいサブタイトルが思いつかずに
「まあ、後でいいか」なんて言い訳しながら結局忘れてしまい
第〇〇話という味気ないタイトルにしてすみませんでした

今回はすんなりと決まったので良かった・・・

でわどうぞ!


第31話 交渉決裂

 

武偵高近くの喫茶店

そこであたしは2年前にあったことのある人と会話していた

 

「・・・シュウ先輩を、あなたが?」

「やったのは私の友人よ、同格だけど異種の子

 イ・ウー(うち)では学園風に〔同期〕って呼んでるけど」

 

・・・仲間も来ているんだ・・・

 

「あの子の本命(ターゲット)は天地驟一ではないし

 まだ死んでないんだから落ち着きなさいな」

 

その言葉にあたしは歯ぎしりしながら

 

「・・・・シュウ先輩のことだけじゃない」

 

あたしは、いつでも銃とナイフが抜けるように武器の持ち手に手を添える

 

「そうよ、その目でいいのよ

 そういう間宮の子が欲しい」

 

 

 

 

 

2年前、茨城県のとある場所であたし達間宮は暮らしていた

そこに突然現れたのは

イ・ウーと名乗る集団だった・・・

彼らは間宮の技を教えるように言ってきた・・・

けど、それを拒否した結果・・・・・・・

 

間宮の里が襲撃された

それも、たったの5人だけで殺しの技を持つ間宮一族が壊滅の危機にさらされた

その時、間宮の里を襲撃した打ちの一人が・・・今目の前にいる夾竹桃だ

 

「あの後、間宮一族は日本各地に隠れ住んだそうね」

「あなた達のせいだ夾竹桃」

 

あくまで非友好的な姿勢を貫くあたしを異に返さずに

夾竹桃は煙管に火をつけ

 

「私、あなたのことは気に入っていてよ

 ・・そうね、ペットにしてあげる」

 

その一言にあたしはカチンときた

 

「~~~~~~

 どうしてあたしの前に現れたのっ」

「間宮の口伝、秘毒・〔鷹捲(タカマクリ)〕知っているんでしょ」

 

この人・・・あたし達のことをどこまで・・・

 

「知らないし、仮に知ってたとしても」

「まぁ、とぼけちゃって、バレバレよ」

 

いや・・・それを聞く(・・)ってことは、この人は鷹捲の存在を知っているだけで

その詳細を知らない・・・だったら、こっちは沈黙しつつ相手の出方を伺う

 

「あたしは間宮の術を全部封じたの、教えない」

「教えたくなるように、してあげましょうか」

 

夾竹桃が足を組み換えつつ答えたその足には

銃が無い

 

「夾竹桃!あなたを逮捕する!

 おとなしく」

 

ピッ

 

え・・・っ

何?

 

ひゅっ

 

 

く・・首が・・・

 

TNK(ツイステッドナノケブラー)ワイヤー

 その防弾繊維にも織り込まれている極細繊維よ

 戦っちゃダメ、あなた弱いんだから」

 

ギギ・・・

 

あたしの首を絞めつつ夾竹桃が言葉を続ける

 

「いっちゃおうか?ポトリって

 交渉決裂気味だし」

 

ぐぐぐぐぐ

 

シュルルルルル

 

ズバッ

 

何かが飛んできてTNKワイヤーを断ち切った

 

弱い(・・)ですって?」

 

カッっとハイヒールを鳴らしながらあたしを助けてくれたのは

 

「聞き捨てならないわね・・これ以上その子を傷つけるなら

 傷害罪で逮捕するわよ」

 

高千穂さん・・・

 

「間宮あかりは私を倒した・・・それを弱いと侮辱したのは

 私への侮辱でもあるわ!!」

 

高千穂さんが夾竹桃をビシッっと指さすあたしは首元を抑えながら感謝の言葉を言う

 

「高千穂さん・・・助かったよ」

「・・・・・・べっ別にお前を助けたかったワケじゃないわよっ

 話を聞いてなかったの?」

「で・・でも」

「お前はお前でまたイジメてやるっちゃ!!」

「?・・?」

「つまり・・・どこのどなたか知らないけど」

 

高千穂さんはスカートのホックを外し、その中にある銃を抜き

 

「私を侮辱しあまつさえ獲物を横取りしようとした罪は重くてよ!」

 

そう言った高千穂さんに夾竹桃は・・・

 

「・・・・・」

 

かああぁぁ

 

何故か顔を赤くした

 

「そう、そういう関係

 ・・・これで一冊描けるわ、夏に間に合うかしら・・・」

 

立ち上がり何かブツブツ言いながら・・・鼻血を拭き・・・鼻血?

 

「そういう女同志の友情は邪魔しないわ

 私は無法者だけど無粋じゃない」

 

『?』

 

夾竹桃の発言にあたし達はそろって?を浮かべる

 

「間宮の子、あなたに1週間時を与えるわ

 何にせよ、種は2年前に植えた

 そろそろ花咲く頃よ

 あなたの全てが私の物になれば・・誰も傷つかなくて済むわ」

 

そう言い残して夾竹桃が去る直前

スカートの中から一片の紙切れが落ちるのが見えた

それを見るとそこにはメールアドレスが・・・おそらく

連絡はここにしろってことか・・・

 

 

 

 

「高千穂さん、ありがとう」

 

あたしはもう一度ちゃんとお礼を言う

 

「か・・勘違いしない事ね、今はその・・・・

 お前がコロッと倒されたら私も学校で笑われるからよ!」

 

そう言って高千穂さんはスタスタと去って行った・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、あたしは武偵病院の待合室にいた

 

「!・・ののか、ここだよ」

「!、お姉ちゃん」

「ごめんね級に呼び出して

 あたし今日ここを離れられないから・・はい」

 

そう言ってあたしが取りだしたのは東京から長野への往復券と2万円

 

「・・・?」

「しばらく長野のおばさんの所にいて

 ワケは後で話すよ」

「う・・うん・・・あ」

 

すかっ

 

あたしの手をののかの手が素通りして

 

「のの・・・」

 

ふらっ・・・

 

・・・・・・・・

 

「ののか!?・・ののか!・・ののか!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ののか・・うっ・・・えぐっ・・・」

「お姉ちゃん・・・」

 

シュウ先輩だけじゃなくののかまで入院だなんて・・・どうしたらいいの?

 

「大丈夫だよお姉ちゃん、きっとすぐ治るから」

「でも、お医者さんも原因が分らないって・・・」

「だらしないぞお姉ちゃん、目が見えなくても耳は聞こえるし・・・

 喋れるんだから・・・」

 

そう言うののかの目からは涙が流れていた

 

「うんにゃ、目が見えなくなったら次は耳か舌か・・・

 8日くらいしたら・・・命が落ちる・・・そういう毒だよこれは」

「間宮様っ」

「あかり」

「あかりさん!」

「みんな・・・」

 

お見舞いに来てくれたんだ・・・

 

「ののかちゃんの症状は、打たれてから2年の潜伏期間を経て

 五感と命を奪う〔符丁毒〕で間違いないと思うよ」

「・・・シュウ先輩がどうしてそんなことを知って・・・」

「俺が知っているのはここまで・・・詳しい説明は

 キチンとしてくれるよね?」

 

せ・・先輩が・・・怒ってる・・・?

 

「けど・・・事と次第によっちゃあ・・・

 間宮に代わって天地が相手をするよ・・・風魔一党(・・・・)

 

え・・・風魔?

 

「・・・流石にござるな天地殿」

「挨拶はいいよ・・・それよりどういうこと?

 符丁毒は風魔の秘毒だよね?」

「・・・・・一族の不覚をお詫び致す

 数年前、幼子に別の毒を打たれ、解毒して欲しくばと製法を強請りとられたので御座る」

「・・・解毒法は?」

「・・符丁毒の分子構造は暗号状になっており

 作った本人にしか解毒出来申さぬ」

「・・・そっか、ありがと陽菜ちゃん

 一族の恥を話してくれて・・・」

「・・・毒を持って毒を奪うこの手口・・・夾竹桃に御座るな」

「・・・・・・・・・」

「お姉ちゃん・・・」

 

あたしの頭の中に

さっきの光景がよみがえる・・・

 

『あたなの全てが私の物になれば・・・誰も傷つかなくて済むわ』

 

そういうこと・・・

ののかを助けられるのは・・・夾竹桃だけ・・・!!

あたしが・・・あたしが夾竹桃のペットになれば・・・

ののかを助けられるんだ!!

 

「あかりさん!」

「あかり!」

「ついてこないで!

 あたしが犠牲になれば・・・いいの!」

 

あたしはそう言い残しこの場を去ろうと

 

「・・・本当に、いいの?」

「・・・え?」

 

シュウ先輩?

・・・なんでだろう・・・さっきよりも落ち付いているのに

さっきよりも怒ってる・・・!!

 

「別にさ、あかりちゃんの人生にあれこれ口出しするつもりはないさ・・・」

「・・・だったら!引き留めないで」

「でも、あかりちゃんは納得していない

 俺は基本的に放任主義だ・・・あかりちゃんが強くなりたいって言うから

 そのために鍛えてきた・・・それは決して逃げるための強さじゃないよ」

「・・・放任主義って言うなら放っておいてください!!

 あたしが犠牲になればののかは助かる!誰も傷つかなくて済むんです!!」

「俺が放任している時はその人が自分の意思で歩んでいる時だよ

 その人が納得していないんなら納得できるように最低限導いていく、それが」

「余計なお世話はいいです!!

 そういうのをおせっかいって言うんです!!」

「・・・・・・」

 

あ・・・あたし・・・先輩にひどいことを・・・

けど・・・これでいい・・・これで・・・

 

「・・・とにかく、あたしが犠牲になればもう誰も傷つかなくて済むんです」

 

もう一度あたしは言う・・・

 

「あかりちゃんが傷つけば、もう誰も傷つかない・・・ねぇ」

「・・・ええ、そうですよ」

「・・・そんなことはないよ」

「そうですよ」

「いいや、違うよ」

「・・・違いません!!」

「あかりちゃんがいなくなったら・・・とりあえず、俺が傷つく・・・」

「・・・え・・・?」

 

先輩・・・それって・・・いや

 

「・・・それって、遊び相手がいなくなるからですか?」

「遊び相手?」

「先輩いってたじゃないですか、あたしが死んだら先輩はつまらなくなるって」

 

昨日言われたことだ、すぐに思い返せる

けど・・・言葉にした瞬間ズキンって胸が痛んだ

 

「・・・確かにそんなことも言ったね。けどね・・・」

 

ギュ

 

抱きしめられた

王様ゲームをやった時よりも優しくて

先輩が酔っぱらった時よりも暖かくて

なんかこう・・・安心できる抱擁だった

先輩はそのまま口を耳元に近づけてきて

 

「あかりちゃん・・・俺は君のことが好きだ

 俺みたいに、いつも何かしらロクでもないことを考えているヤツとは違う

 真っ直ぐで純粋な心を持ってるあかりちゃんのことが」

 

せ・・・せんぱいが・・・あたしのことを・・好き?

あ・・れ・・?なんだかポーっとしてきた・・・

 

「俺が好きになったあかりちゃんは

 自分がこうと決めたらそれに向かって一途に進むことができる

 それがあかりちゃんだ、たとえそれがどんなに難しくても・・・ね

 あかりちゃんは覚えてる?俺と戦兄妹試験勝負(アミカチャンスマッチ)をした時のこと

 ・・・あのときのあかりちゃんは・・・素敵だった・・・

 あかりちゃんの心意気が、俺の心に響いてきたんだ」

 

先輩はそういってあたしを放し肩を掴んで

 

「けど、今のあかりちゃんは違う

 こうすればののかちゃんが助かる可能性が一番高い

 そう言い聞かせて逃げに行ってる・・・それは、俺が好きなあかりちゃんじゃない」

 

先輩は視線を逸らさず真っ直ぐにあたしを見てくる

 

「分不相応、身の程が違う、現実的

 気持ちが良いよね・・・カッコイイいい方をすれば

 思う存分に諦められる・・・それで?あかりちゃんは夾竹桃の物になるの?

 あかりちゃんは本当にそれでいいの!?」

「・・・決ま・・じゃ・・すか・・・」

「あかりちゃん?」

「そんなの!決まってるじゃないですか!!

 あたしだって、夾竹桃のペットになんかなりたくない!それでもののかを助けたいんです!!」

 

その言葉にあたしの気持ち全部が込められていた

そして、先輩はそれを汲み取ってくれる・・・

 

「OK分った

 少なくとも、あかりちゃんが犠牲になる以外で解決策を教えよう」

「えっ・・そんなのあるワケないです・・・」

「オイオイオイ、あかりちゃんはイヤなんだろ?まあ、話だけでも聞いてくれ

 敵の意のままになりたくないのなら手段は一つ・・相手に逆らえばいい

 ・・・具体的には、夾竹桃を逮捕する・・・とかね」

「・・・けど!あたしは間宮の技をほとんど失っているんです・・・

 昔の物は封じて新しい者は見に着かなくて

 今のあたしは、何も持っていないんです!」

「・・・まったく・・・そのために〔むかんの間〕にこもらせたワケじゃあないよ

 それに、あかりちゃん一人じゃあ無理かもしれないね・・けど

 君を支えてくれる人は何処にいる?」

「え・・・?」

 

そう言って先輩は後ろを指さす

そこにはライカ、志乃ちゃん、麒麟ちゃん、風魔さんがいた

 

「家が何だ、技が何だ!

 あかりはあかりだっそれにお前みたいなたつをほおっておけるか!」

「微力ですがお力添えしますの!」

「あかりちゃんが死ぬと言うのなら私の一緒に死にます!」

「某も助太刀致す〔符丁毒〕の悪用許すまじ」

「みんな・・・助けてくれるの?」

「あかりちゃんは、何も持っていないって言ったけど・・・

 持ってるよ・・・心強い仲間を

 それじゃああかりちゃんに作戦を命じるよ」

 

作戦?

 

「ここ一番の強襲作戦(オペレーション)にはコードネームが付く

 戦兄妹(アミカ)での作戦は戦兄(あに)が付ける

 ・・・作戦コードは

 

 天地翔る鷹(テンチカケルタカ)

 

 俺は今取りかかっている事件(ヤマ)

 あかりちゃんを夾竹桃をそれぞれ逮捕する

 作戦の性質上、俺は直接的な力を貸す事はできないけど・・・

 それでもやる?

 できるできないじゃあなく

 やるかやらないかだよ

 ・・・それで?どっちを選ぶ?」

「勿論・・・やります!!」

「良く言った!それじゃあ作戦開始!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はいっ
ここまでです
流石に
天地 驟一  AMARI  SYUITI
間宮 あかり MAMIYA AKARI
でAAは出来ませんでした
なのでタグに緋弾のアリアAAと銘打っておきながら全く別の作戦コードに
なってしまいました

けど、読者のみなさんに後悔させないように頑張って行きます!!






・・・・誤字脱字のご指摘はいつでも受け付けております





・・・・・では次回!!こうご期待!!!
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