緋弾のアリア~装備科の剣士   作:春秋時雨

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はいどうも~
春秋時雨です
前回登場した
アニエス・L・アルノルト
このオリキャラとその他色々組み合わせてオリジナルのチームを作り
バスカービルと連携を取って行く・・・予定です
でわどうぞ~


第36話 取引相手

 

アニエス・L・アルノルト

フランスとドイツのハーフで

身長は153cm

綺麗と言うよりは可愛いタイプ

瞳の色は緑色で

栗色の癖っ毛をショートにした姿の第一印象は

“活発そうなお人形”だろう・・・実際活発だが

しかしこの少女は超一流の銃弾職人(・・・・・・・・)なのだ

そして、日本では困ったクセが

 

「シューイチー!」

 

アニエスが飛んできた(・・・・・)

まるでムササビのように地面と体を並行させて

あー避けたら大惨事確定、かと言って受け止めるには机が邪魔

自分でも驚くほどに落ち着いた思考で対策案を出しては却下していく

その結果

 

タッ

 

バフッ

 

俺は机の上に立ち跳躍

空中でアニエスを抱きしめくるっと回転しながら着地

その勢いのまま放す

まるで唐突に始まったダンスのようなやり取りに一同がポカンとする

 

「いきなり飛びついてきたら危ないだろアニエス」

「えへへへ・・・でも、シューイチなら受け止めてくれるって分ってたから」

「まあ、何はともあれ自己紹介だ」

「あ、そっかそっか」

 

アニエスは今気づきましたと言った感じで教壇に上がり

アニエス・L・アルノルト

と黒板に描く・・・書くではない

黒板に書かれたのは見事なスクリプト  

※レタリングの一種筆末が次の字の書き始めになるように繋げていく

 

「・・・アニエス・・・そういう芸術的な字じゃあ皆読めないと思うんだが・・・」

「え?そうなの?じゃあ書きなおすね」

 

一旦文字を消して次に書かれた文字は・・・うん、普通のアルファベットだ

 

「改めまして、ベルリン武偵高から来ました

 アニエス・L・アルノルトです、アニエスって呼んでください

 フランスとドイツのハーフ、所属はえと・・アムドです

 特技は銃弾作りで趣味は日本刀集め、皆さんよろしくおねがいします」

 

そうカンペを見ながらお辞儀をする

 

「えーそれでは、アルノルトさんに質問タイムいってみましょう

 質問のある人は手を挙げてださいね」

 

ハイハイハイハイッ

 

クラス一同が今度は一斉に騒ぎ出す

 

「シュウとは知り合いなんですかっ?」

 

代表して言うのは武籐・・・ってか他にないのか?

 

ヤー(はい)、シューイチとはベルリンで出会い

 それから、互いに大切な関係になりました」

「たっ、大切な関係!?・・それってどういう?」

「単なる取引相手だよ武藤、俺が刀を打ちそれをアニエスが買い取る

 アニエスなら商売を任せられるからな」

「ええ、シューイチの作る日本刀はウンダバー(素晴らしい)の一言に尽きます」

 

そう、この会話からと自己紹介から分るようにアニエスは日本マニア

特に日本刀に興味を引かれているのだ曰く

“全ての用途に使え尚且つ全てがハイレベル

 まさしく洗練され尽くした武器”

確かに突き刺すことに重点を置いた剣、斬ることに重点を置いた刀

刀剣の分類で言えば突く、斬るという両方の攻撃方法に高いクオリティを誇り

かつよく知られた“折れず、曲がらず、よく切れる”の三拍子揃った武器

実際この三拍子を実現することは極めて難しい、特に折れず、曲がらずが難しい

折れないようにするにはよくしなればいいがそれでは曲がる

曲がらないようにすれば硬くすればいいが今度は折れる

この両立を実現しながらも切れ味を落さないようにするには一生分以上の研鑽が必要で・・・

 

「オイ、シュウ・・・お前こんなにカワイイ子とお知り合いになっていただと・・・っ」

 

俺が日本刀について心の中で熱く語っていると

武籐+クラスの男子共からの熱い視線が

 

「・・・それで?アニエスはどうして転入してきたんだ?」

 

俺はすぐさま話題を逸らし追求を今は避ける

・・・今日は屋上で弁当を食おう

 

「以前から日本には言ってみたいと思っていたんだー

 実は転入書類そのものは結構前から出来てたんだけど

 仕事が多くてね・・一段落させてからこっちにこないといけないから

 さっさとそれを終わらせたってワケ」

「日本語上手ー、どこで覚えたの?」

「独学とシューイチに習ったの

 一応ドイツ語に翻訳した資料はあるんだけど

 やっぱり原物(オリジナル)贋物(コピー)とではちょっと

 ニュアンスがあるんだよ」

「銃弾を売ってるの?日本刀を売ってるの?」

「ドイツでは両方売ってましたけど

 私が作っていたのは銃弾だけ

 日本刀はシューイチが作ったものを私が売っていた・・・俗に言う委託販売というものです」

「シュウとは恋人ですか?」

「うーん、ステキな人だとは思うけど今は恋しているっていうよりも

 仕事上、信頼の置けるパートナーの方がしっくり来るかな」

 

キーンコーンカーンコーン

 

「はい、質問タイムはここまでです

 それでは皆さん、次の授業に備えてくださいね」

 

先生の鶴の一声でその場では波が収まった・・・その場では(・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「説明しやがれっ!天地驟一!」

「あっ、もういないぞ!」

「見ろ!こんな紙が!」

 

『お前らに付き合ってるとメシが食えなさそうなので消える

 探すなっつても無駄だろうからせいぜい頑張って探してくれ給え』

 

「ふっふっふ・・・これは宣戦布告と見た」

「どうするんだ?武籐」

「決まっている!今すぐにシュウを探し出すぞ!」

『おおーー!!』

 

ドタドタ

 

武藤率いるバカ共(非モテ集団)が俺を探して教室から出ていく

しかし俺は・・・

 

『屋上だ!あそこなら人目につかない絶好の隠れスポットだ!』

「・・・と見せかけて天井裏にいたりして」

 

俺は天井をガコッ

っと外し自席に戻り弁当を食べ始める

 

「いいのかい?天地君、武籐君達が探していたけど」

「不知火・・お前分って言ってるだろ

 あいつ等に係わっていたら飯食う時間が無くなるってこと」

「だろうね」

 

そう言って苦笑し合う・・・見ているか武籐

これがモテ男の品格だ

 

「シューイチ!」

 

バフッ

 

「アニエス、挨拶とともに引っ付くなココ(日本)じゃ目立つ

 それに飯が食いづらい」

「あっゴメン、シュウ・・・って明らかに後者が本音だよね?」

「そうと言うな」

「むー」

 

怒っているような言葉だが態度は全然怒っていない

まあ、いつものことか

 

「でも、僕も気になるな

 アルノルトさんと天地君がどういう関係なのか」

「むー、アニエスって呼んでっていったのに・・・」

「あはは、ごめんねアニエスさん」

「まあまあ、んーなんて言えばいいかな・・・」

 

できれば呼び捨てにさせたいアニエスを抑えつつ

言葉を選ぶ

 

「簡単に言うと俺達が出会ってコイツが惚れた・・・かな?」

「へぇ、それってどういうこと?」

「どういう事も何も・・コイツは日本マニアなんだよ」

「む、日本も好きだけど、私は日本刀が大好きなんだよ」

「はいはい、分ってるって。そんで、俺の作った日本刀にコイツが惚れて

 是非扱わせて欲しいって頼んできたんだよ」

「日本の物を頼む時の礼儀、土下座っていうのをやってようやく承諾を貰えたよ」

「・・・若干意味は違うがな・・・

 ともかく、コイツなら日本刀の知識は十分にあったし

 安心して任せられる数少ない友人だからな」

 

何せ最初に頼み込んできた時の文句が

日本刀の部位名称(帽子(ボウシ)から柄頭)まで全て一息に ※帽子=先端 柄頭=後端

言われた・・・色んな企業とかから是非扱いたい

ってのはあったけど、あれは少し恐怖体験だったな

何せ日本刀の部位名称は30を超すからな

 

「へぇ、そうなんだ・・・良かったね神崎さん」

 

ブフゥー

 

「ケホッケホッ・・・な・・何言ってんのよアタシは」

「ハイハイ、不知火も煽らない、アリアー、食事中は他人の迷惑をかけない範囲で騒ごうな」

「ふふっ、了解」

「わ、分ってるわよ」

「なら良し」

 

そう言えばアニエスの特技は銃弾作りとは言ってたけど

アレを作れるって言うのは言いそびれたな

そんなことを考えながら今日も平和に一日が過ぎていく

・・・と思っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「絶ぇーー対に怪しいわ!」

 

・・・・・ん?何?」

 

「どうした?アリア?イキナリそんな大声を出して」

「そうだぞアリア、近所迷惑は控えるべきだ」

「うっさいわね!このタイミングで突如転入してきた転入生!

 絶対に怪しいわ!怪しさの物置よ!」

「・・・この場合、どう考えてもそれこじつけだろう・・か

 宝石箱の間違いじゃないか・・と

 どっちがツッコミとして正しいと思う?キンジ」

「俺に聞くな」

「話しを聞きなさい!」

 

 

お前が言うのか?それ?

 

「あー、アリア」

「何よ」

「アニエスは敵じゃないぞ、少なくとも誰かが変装しているっていうセンも無い

 さっき抱きつかれた時に確認したからな」

「変装じゃ無くてアニエス自身が魔剣(デュランダル)だったらどうするのよ」

「アイツは剣を握るタイプじゃない、工具を片手に銃弾を作っているようなヤツだ」

「アンタ、なんでそこまであの子を庇うの?」

「友人だ、庇って何が悪い」

「開き直ったわね・・・とにかく!こんなタイミングでやってくる生徒なんて絶対に怪しい!」

「怪しく見えるかも知れんがアニエスは白だ」

「あー、取りあえず落ちつけ二人とも」

「うっさい、ドレイは黙ってなさい」

 

はぁ、もういいしちょうどいいか・・・

 

「分った、じゃあこの部屋を出て行く」

「オイッ、シュウ!?」

「どういうこと?」

「このままじゃあ平行線だからな

 毎日毎日怪しい・怪しくない談義を続けていても時間と労力の無駄だ

 だったら、無駄にしないうちに分れた方がいいってことだ

 ・・・そういうワケで白雪の護衛は任せたぞ、俺は超能力者(ステルス)じゃないし

 この件に係わる理由が無かったわけだしな」

「武偵憲章2条は?」

「そもそも、これはお前とキンジが受けた依頼だろ

 ハッキリ言えば、俺には関係が無い」

 

それに、出て行くだけだしな

 

「そう、じゃあ出てって」

「オイッ、アリア!?」

「関係のない人間がいたって邪魔なだけよ

 せっかく出てってくれるならさっさと言ってもらった方がいい」

「了解した、さっさと荷物をまとめて出て行くよ

 幸い、俺にはもう一つ家があるからな

 それから、俺のいない間に俺の部屋から物を持ちだしたりするなよ」

「ええ、プライバシーは侵さないわ」

 

そうして、俺は白雪の護衛から外れた

 




はいっここまで!
こんな感じでアニエスを係わらせていこうと思います
ちなみに、アニエスはイ・ウーの生徒ではありません

・・・にしてもニュアンスという言葉そのものが
“色・音・調子・意味・感情などの微細な差異”
という意味だったんですね・・・今回調べて見るまで知らなかったです
今まで普通に「ニュアンスが違うんだよね」とか普通に言ってました
今考えると意味被ってますね・・・

さて、次回は一気に飛んでアドシアード当日(だって、絡めようがないんだもの!!)
モチロンシュウは出てきます
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