春秋時雨です
今回はいよいよバトルパート!
ある程度の構想はあるといっても
実はその殆どがバトルシーンだったりします
日常では比較的空気なシュウでも、戦闘となると
誰も無視できなくなります
ともあれ、どうぞ!
ケースD7
アドシアード期間中の武偵高内での事件発生を意味する符丁
それが
しかし、D
事件であるかどうかは分らずアドシアードを予定通り続行
事件であった場合は極秘裏に解決するという意味に変わる
「・・・やっぱりね」
俺が白雪の警護を離れたのは
相手が一人になったときを狙って行動する
これくらいは相手が
アリアも途中から白雪の護衛を辞めたのは俺と同じ考えに至ったからだろう
おかげでこっちは十分に敵のことを調べる余裕が出来た
後は荷物を取りに来たという名目で寮に戻った際
白雪に仕掛けた発信機を頼りに足取りを追う
・・・しかしまあ、
武偵高の三大危険地域の一つで、その実態は
ふむ、相手は策士肌のようだ、天の時・地の利・人の和を心得てる
アドシアードというどうしても警備が甘くなる期間を狙い・・・・・・・・・・天
火薬庫を戦場にすることで重火器を封じ、自分の得意な剣術勝負に持ち込み・・地
上手く敵戦力の分断を行う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・人
全てが有利になるように水面下で布石を打つ
なるほど、道理で都市伝説と言われるわけだ
目撃者は誘拐された被害者のみじゃあ
誰も見ていない幻の犯罪者が完成する
けど残念・・布石は相手にその意図を分らせないからこそ布石は生きるのだよ
「どうして私なんかを欲しがるの、大した能力も無い私なんかを」
「裏をかこうとする物がいる、表が裏の裏であることを知らずにな
和議を結ぶと偽り陰で備える者がいる、だが闘争ではその裏をかくものが勝る
我が偉大なる始祖は陰の裏、すなわち光を纏い陰を謀ったものだ」
「・・・何の話?」
白雪と
・・・ここは
白雪の発信機の反応が費えた場所
「敵は陰で
我々はその裏でより強力な
その大粒の原石しかも欠陥品の武偵にしか守られていない原石に手が伸びるのは自然なことよ」
「天地とホームズには少々手こずりそうだったが
天地は偶然やってきた転入生を疑われて勝手にお前の護衛を外れ
ホームズを遠ざける役割を果たしたのが遠山キンジなのだ
やつが欠陥品と言わないのなら足手まといか役立たずか?」
「違う!キンちゃんは欠陥品でも足手まといでもない!!」
「だが、こうしてお前を守ることができなかった
私が言うのも何だが世の中は結果を出した者が評価される
それは、お前達のような
私達のように
「それは違う!キンちゃんはあなたなんかに負けないっ
迷惑をかけたくなかったから私が呼ばなかっただけ!」
「迷惑をかけたくない・・・か、だがな白雪、お前も私の策に一役買ったのだぞ?」
【すぐ来てくれ白雪!来い!バスルームにいる!】」
これは、見事な声帯模写だな、キンジそのものと言っても過言じゃないくらいの完成度だ
「ホームズはあの部屋に無数の監視カメラを仕掛けていたが
無数にあったのではいくつあるのか分らなくなる
木を隠すなら森の中とは良く言ったものだ
さてさて、隠れるのが下手なキンジ君がそろそろ動くかな?
俺は抜刀していた刀を上段に構えタイミングを待つ・・・
「しかし、誤算があった、お前は約束事を守るタイプだと思っていたが
お前はそれを破っていた・・・」
「白雪!逃げろ!!」
あーあ、キンジのヤツ・・・
・・・まあ、だからこそ撒餌としては十分か
「キンちゃん!?・・来ちゃダメ!逃げて!
武偵は超偵に勝てない!」
ビュッ
ガツッ
「うおっ!?」
今!
びゅおん!!
キンジの足元に向かって投擲された投剣に足をとられたキンジが転び
俺の絶空が呻りを上げる
「!?・・・この技・・・天地か」
「やめて!何するのっ!うっ・・・」
「そういうことだよ・・はぁ、今ので仕留められなかったか・・・」
げしっ
「そこにいるわね
未成年者略取未遂の容疑で逮捕するわ!」
投剣から発生した氷に貼りつけられたキンジを踏みつけ高らかにアリアが叫ぶ
「シュウ!?アリア!?」
「天地にホームズか」
ビュビュン
敵の放った投剣をアリアが雪花を風車のように回して防除する
・・・お前はどこの
ふむ、この緩やかな曲線を描くこの剣はヤタガンだな
フランス生まれの軽い曲刀・・・鍛冶の際参考になるこもしれんから拝借しておこう
「何本でも投げてくれば?こんなのバッティングセンターみたいなモノだわ」
そう言ってアリアはバットを構えるように刀を構える
・・・・・
「・・・逃げたわね」
「みたいだな・・うーむ、音がするとはいえ不可視の斬撃を奇襲に近い形で放ったのに
易々とかわされたか・・・こりゃ、こっちの情報もあらかた調べられてると見た方がいいな」
「犯罪者が事前に情報を集めるのは基本だけど、詳しすぎるわね」
「ああ、断空は武偵高内でしか使ってないからな、あいつがイ・ウーと
ひいては理子と繋がってるのは明白・・もしくはあいつも潜伏していたと考えるのが妥当だな」
「ま、バカキンジも少しは役に立ったわね」
アリアがキンジの目の前でしゃがみこむ
・・・チャンスか?・・いや、そんなことしてる場合じゃないか
「な・・なんだよそれ」
「勇を使え、蛮を使え、賢を使え、愚を使えって言うでしょ?
バカキンジモードのバカキンジにはバカキンジなりの利用法があるのよ」
アリアは小太刀を使ってキンジの周りの氷を剥がす
「用するに、バカとハサミは使いようってワケだ
お前を餌に敵を誘き出す・・・こっちが警戒しすぎて
やっこさんが出てこなかったら意味がないだろ?」
「・・・・・シュウにアリア、お前ら途中でいなくなってから今まで何やってたんだ?」
「俺は日常生活を送りながら
漁ってただけだよ、
相手が複数の場合は相手を分断しにかかるのが定石だからな、おかげで読み易かったよ」
「あたしも似たような感じね、
それも、どんどん距離を詰めてね、それに
だからワザとボディーガードから外れたの
武偵憲章2条
アタシは絶対
・・まあ、屋上で呑気に寝てたアンタにはマジギレだったけど・・・何よその不満そうな目は」
「・・・別に」
「まあまあ、それよか罠は解除したから先に進もうや」
「・・・罠?」
「
強靭な極細繊維だよ」
「よ・・・用心深いヤツだな」
「相手は策士肌だからな、二重三重の策は張ってるだろうさ
けど、策士ってのは計画に狂いか出ると無に帰す傾向がある
・・・取りあえず、白雪を開放しようか」
俺の視線の先には鉄柱に鎖で縛られた白雪の姿が
「白雪!」
「キンちゃん・・・大丈夫!?ケガしなかった!?」
「俺は大丈夫だ、お前こそ」
「シュウ、コレ斬れない?」
「斬れるっちゃあ斬れるが、やったら白雪まで斬れちまう・・却下」
「そう」
アリアは
「白雪、相手の姿は見えたか?」
「ううん、敵はずっと棚の陰に隠れてた
そこの扉から逃げた時も影しか見えなかったよ」
「・・・仕方ないわ、
「・・・アリア、さっきの氷・・・」
「
「うん、あれは国際分類で言えば
多分
「うわぁ・・ありえねぇ」
「うちにもSSRがあるだろ
それに、一つ間違えば恐怖の対象なりえる強大な力だ・・・秘匿されて当然だよ
・・・人は、人では理解できない者を恐れる・・・恐れられた対象は決まって悪になる
裁きという言葉で迫害される」
「けど、恐れることはないわキンジ、
手品師や大道芸人みたいなモノだったわ、鉛弾の敵じゃない」
「・・・イヤ、多分相手は相当に強い
確かに相手の
・・・本当に強い
・・・まあ、あっちも天変地異クラスとは言わないけど
無法者の国際集団だ、今までの相手と同列に見ない方がいい」
「う・・・分ったわよ、けどキンジを覚醒させる訓練が終わってないからアンタは戦わなくていい」
ズズン
『!!』
ザザアァァ
「・・・海水だわ」
「ああ、どこか配水系を壊しやがったな
・・・確かに策士みたいだな・・アリア、お前
「バレてる・・・って?」
「アリアは泳げないんだよ」
「ち、違う!う・・浮輪さえあれば」
「そんなものに頼ってる時点で泳げない確定だよ・・・」
「そんな都合のいいモノもないしな・・・アリア、シュウ、お前ら先に行け」
「!ダ・・ダメよ!アンタ達を見捨てられない!
「違う、これは退避じゃ無くて攻撃なんだ
上に行って
「アリア、行こう。俺達が行った方がいい・・・キンジは超偵との戦闘経験が無いからね
それに・・・キンジのこと、信じてるんだろ?」
「・・・分ったわ・・でも、ダメだと思ったら絶対にアタシを呼ぶのよ!?」
アリアは自分の
「キンジ、ここが水没したら、地下6階にもすぐに水が溢れてくると思う
・・・けど、
「・・・分った・・・信じていいんだな」
「おう、今日は水浸しになって体が冷えるからな、今夜は鍋パーティーと行こうか」
「・・・楽しみにしてるよ」
そう言って俺も地下6階へと上がって行く
「・・遅かったわね」
「まあ、ちょっと伝言があってな
それから、今夜は鍋パーティーだ」
「そう、楽しみにしてるわ」
「・・・キンジと全く同じセリフだぞ」
「ぶっ!!」
「とりあえず、
「一旦、別れましょう、互いに索敵しながらまずは出入り口を確認しましょ」
「了解、罠に気をつけろよ」
「誰に向かって言ってんのよ」
「それもそうか」
俺とアリアは分れて敵を探す
しかし、出入り口は全て塞がれ敵影は攫めなかった
パァァァァ
ん?この音・・・そうか、7階が水没しきったんだな、戻ろう
キンジ達の安否が気になるし、敵にも逃げ場がない以上
これ以上の探索は無意味
むしろ、相手の好きな一対一のシチュエーションが整っている
今は合流すべきだろう
そう考えた俺は入ってきた付近へ歩みを進める
ケホッ・・・
ん?咳込む声?女性だ・・・白雪か?
俺は行き先を変え今度は声のした方へ向かう
そこには
「白雪!」
アリア、良し合流成功
「て・・敵は?」
「姿が見えないわ。白雪、私たちから離れないで」
「こっちも敵影無しだよ」
「シュウ」
「とにかく、周囲を警戒しよう」
そう言いながら俺は
「・・・キンちゃん」
「白雪・・・?」
?キンジ?・・・もしかして
「唇、大丈夫か?さっきの」
「うん、大丈夫」
「血が出てただろう、見せてみろ」
「ううん、大したことなかったよ」
「口の中を切っただけ」
「アリアシュウ!逃げろ!」
キンジが焦って指示を飛ばしベレッタを向けるが払われる
・・・
「キンジ!?」
俺はアリアへと回り込みキンジの射線から逃れようとしている
アリアを回り込み正面から相対する形を取り鞘を持って柄頭 ※柄の先端
で鳩尾目がけて突きを放つが半身になることで回避され
こっちが突き飛ばされるが受け身を取って立ち上がるが
アリアを人質に取られていた
「白・・雪!?な・・なによ!どうしたの!?」
ヒュ
「うあっ!?」
何かを吹きつけられたアリアは銃を落してしまう
「アリア違うんだ!そいつは白雪じゃない!」
そして、もう片方の手にも何か・・・吐息を掛けられ銃を落す
「・・・初めまして
・・・それとも、こう言った方がいいのかな?
はいっ
ここまで!
実は自分、今悩んでいることがあるんです
それは・・・その回で一回使ったルビはもう使わないようにしようか・・・です
魔剣と打つたびにデュランダルと打っていることを延々と繰り返していると
なんだか・・・イヤになってくるんですよ
ハッキリ言っちゃうと、メンドクサイんですハイ
シュウが何故ジャンヌのことを知っていたのかは・・・次回をお楽しみに!