緋弾のアリア~装備科の剣士   作:春秋時雨

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はいどうも~
春秋時雨です
ゴールデンティークといってもどこも混んでいるから
何処にも行かない自分は利口なのだ!!・・・・ヤバイ書いてて悲しくなってきた

いよいよブラドvsシュウです

では、どうぞ~


秘密兵器

「Ce mai faci・・・いや、日本語の方が良いだろう。初めまして、だな」

 

流石に想定外だったな・・・

先生がブラドと通じている可能性は十分にあったから

一応先生がどこかに連絡する時は電話の受話器に仕込んでおいた盗聴器を使って

会話の内容を盗み聞きしていたためブラドには漏れていないものだとばかり思っていたが

まさか小夜鳴先生本人がイ・ウーのナンバー2

ブラドだったとはね

 

「いいや、俺に対しては久しぶりの方があっているだろう

 無原罪のブラド」

「あん?・・・ああ、あの時の小僧か

 なんだ、俺に血を提供するためにノコノコとやってきたのか?」

 

俺は腰を落とし刀の鯉口を切り

言葉を紡ぐ

 

「いいや、そういうわけじゃあないんだけど・・・な」

 

若干体を捻り

 

パパパン!

 

3点バーストの9mm弾がブラドの手にある拳銃、腕にヒットした

・・・が

 

「うっ」

 

撃った本人であるキンジのうめき声

・・・まあ、分らんでもない

 

「キンジ、前に言ったろ

 アレがヤツの真骨頂。超回復能力だよ

 ・・・まあ、実際に見なければその厄介さは分らんか」

「ああ・・・厄介すぎてイヤになるな」

「・・・遠山、お前はトマトを握り潰せるだろう?」

「?」

 

撃たれたことも気にもせず

唐突に話し始めたブラド

・・・まあ、こっちも唐突に攻撃したんだが

 

「俺にとっちゃ人間の頭を潰す何ざその程度のことだ

 だから、もうこんなもんで脅す必要もない」

 

ブラドは撃ち抜かれて使い物にならなくなった拳銃を

握りつぶした・・・相変わらずに剛力だな

 

「おう4世、お前も久しぶりだなぁ

 そういやお前は知らなかったな

 俺が人間の姿になれることを」

「うう・・・お前はオルメスの末裔を斃せば

 あ・・あたしを開放するって・・・」

「お前は犬とした約束を守るのか?

 檻に戻れ繁殖用雌犬(ブルード・ビッチ)

 放し飼いにしてみるのも面白いと思ったが

 結局は何も変わらねぇ

 分ったことはお前ぇが無能ってことだけだ

 ・・・だが、お前が優良種であることに変わりない

 後輩次第じゃあいい5世が生まれる可能性ができるだろうよ!

 ・・・何なら天地、おめぇの遺伝子でもかけ合わせてみるかぁ?」

「あははは、残念ながら。そう言う事はキチンと愛し合った人とやることにしているんでな」

 

まだ、一人もそんな関係になったことはないけれど

 

「フン、まあいい。ほおら4世、最後のお外の光景だ

 よーく目に焼き付けておけよ?

 結局、お前ぇの居場所はあの檻だけなんだからな!」

 

そしてブラドはグババババと笑う

・・・もういいかな?

 

「・・・キンジ、シュウ、アリア・・・

 ・・・・たすけて・・・」

 

「言うのが遅い!」

 

理子の一言でアリアが飛び出す

 

「キンジ、シュウ!

 側面は任せるわ!

 まずは理子を救出(セーブ)するわよ!」

 

アリア目がけて二匹の白狼がアリアに迫る

全く・・・独断専行もイイトコだな

 

「俺は右」

 

キンジに一方的に言い

右側の白狼に向かって

這うように走り抜刀切りを放つ

これは、人間の意識的死角をつき

足の筋を切り機動力を大幅に削ぐ技

 

天地月式(アマチツキシキ) 二重影月(フタエカゲツキ)!)

 

本来は一発だが相手の足が4つあるのでもう一つ追加だ

天地月式(えげつない技)を使いこっちは無力化

隣の白狼を見るとキンジの放った弾丸が狼の脊椎と胸椎の間を掠め

行動不能になっていた・・・キンジ、お前はどこのコピー忍者だ?

お前は侍の家系だろ・・・とツッコミたくなる衝動を抑え

刀を指の先だけで軽く持ち手首のスナップを利かせて放つ

 

(天地雷式(ライシキ) 飛雷(ヒライ)

 

弾丸もかくやと言う勢いで放たれた刀はブラドの眼球に突き刺さった

 

「ぐおぉ!?」

 

ふむ、流石に眼球を潰されると動揺するんだな

俺はブラドの体に飛び乗り

刀を抜き回収しつつブラドを蹴って距離をとる

 

ザク

 

けっしてザコではなく

キンジのバラフライナイフがブラドの腕・・正確には筋肉を切断する

 

「小夜鳴先生は色々と教えてくれたけど

 俺も一つ教えてやるよブラド

 女性の抱き方をな」

 

筋肉を切断され握力が弱まったことで理子を強引に抱き寄せたキンジはそのままお姫様だっこ

まあ、取りあえず理子の救出という目的は果たしたワケだから

別に引いてもいいが・・・そんなことできるかっての

 

「はあぁぁ!!」

 

天地雷式 白雷(ビャクライ)

 

銀に煌めく刀身が一筋の雷に見える三連突

それがブラドの両目、脳天を突きささる

 

「グオオォォ!?

 コノヤロウ!」

 

ブラドが無造作に振り回した腕を易々と回避する

 

「天地の雷式はただ速く、早く、迅い

 鈍重なお前程度で見られると思うなよ?」

 

天地の雷式・・・それは基本の

風・水・火・土のいずれにも当てはまらず

天地の中でも異端な式

なぜなら、他の式は攻防においてその役割を発揮し相手をコントロールするのが

天地の本質だ(月式は必殺技のフルコースなのでこれも除外)

しかし、雷式はただはやさの一点を求めている

そこに他者の入る余地は無くただおのれ自身の体と技のみに

頼られそして・・・納めた物は多いものの(・・・・・・・・・・)極めた者(・・・・)は極端に少ない(・・・・・・・)

 

「グウゥゥ・・・やってくれるな小僧」

「確かに、お前の回復力は厄介だ

 だが、当らなければどうという事は無いし

 様々な部位はすぐ治るとはいえ損傷はする

 まあ、何が言いたいのかと言えば」

 

俺は取りあえず時間を稼ぐために

確実に相手の逆鱗に触れる言葉を紡ぐ

 

「人相手には出来ない技も使いたい放題

 いい的になってくれよ。吸血鬼さん?

 ああそうそう、とりあえず俺に任せてゆっくりと見ていなよ、お嬢様?」

 

茶目っ気たっぷりにアリアに言いながらも

 

ジュウダン オンゾン コッチ マカセロ

 

指信号(タッピング)を使って

指示を出す

 

「さて・・・と、これまでイ・ウー関連で

 風、水と使ってきたからな今度は火の式行ってみようか」

 

俺はブラド目がけて駆け出し

突き出される腕を半身になってかわし

むしろその腕を切りつけ二の太刀、三の太刀を次々と浴びせ

ブラドの周囲を動き回りながら切り続ける

 

「この・・・雑魚がチョコマカと!」

 

ブラドが反撃に腕を振り回しても

振り回した腕そのものが瞬時に断ち切られる

 

天地火式(アマチヒシキ) 炎舞(エンブ)

 

火式の基本戦術だ

火と聞いてまず

“ものを燃やす” “攻撃性が強い”

そう連想するものは多いが、そんな単純な物は天地には無い

連想ではなく想像してほしい

確かに、火は物を燃やす

剣道では攻撃的な位置、大上段に構えることを

火の構えとも言うが・・・火というのはそれだけではない(・・・・・・・・・・・・・・)

例えば、蝋燭の火をイメージしてみると良い

蝋燭を持ち上げ別の蝋燭に近づけて火をつける(燃やす)ことは確かに可能だが

蝋燭の火そのものに手を置くとどうなるか

その答えが今の状況だ

 

「くそぉ。くそおぉ・・くそおおぉぉ!!」

 

ブラドは下等に見ていた人間に圧倒されているのが我慢ならないのか

絶叫しながらもはや無茶苦茶に腕を振り回すが俺は

その悉くを斬って行く(・・・・・・・・・・)

これが結果、火に手を翳せば(攻撃すれば)当然、火傷する(負傷する)

単純な攻めの式ではなく相手の攻撃にさえ攻撃する・・・っと

ブラドのヤツ、段々反応が良くなってきたな

そろそろ変化を付けるか

 

「どうしたブラド・・・そろそろギアを上げるぞ(・・・・・・・・・・・)?」

 

そう言い放ち俺は腰から二刀目・・・短刀を左逆手で抜く

これは炎舞の改良型の舞

 

天地火式 烈火炎舞(レッカエンブ)

 

激しく渦を巻く炎のようにブラドに連激を浴びせ

今度ブラドの攻撃を小太刀で受け流し刃を立て傷をつける

視界の端にキンジが戻ってくるのが見えたので

ブラドの攻撃を跳躍して回避ブラドを壁に見立てて

三角飛びの要領でアリア達の元へ

 

「・・・アンタ、そんなに強かったのね」

「まあ、近接オンリーのスペシャリストだからな

 クロスレンジならまかせろ」

「シュウ、アリアにはブラドの弱点についてはもう話した」

「ということは四つ目を探すのみか・・」

「そういうことだ、戦闘中にそれを行うのは至難だがやるしかない」

 

ああー・・・そのための手段はもう考えてあるんだが・・・

 

「オイ小僧ども・・・作戦会議は終わったか?

 こっちも丁度準備が終わったトコだ」

 

メッタ斬りされてたヤツが良く言うよ

とそっちを見ると・・・なんか、アンテナを毟り取って槍のように足元に落とした

・・・無骨を通り越してもはや適当だな・・・まあ、あれだけのパワーがあれば

頑丈であれば何でもいいんだろう

 

「キンジ、アリア。任せて

 ・・・いいようにやられてよく言うなブラド」

「グババババッ!よくよく考えてみれば

 お前に俺を斃す術がない以上お前がへばるまで突っ立てりゃ俺の勝ちだぁ」

「そうかそうか・・・じゃあお前も武器を持ったことだし

 俺も用意していた武器を使おうか(・・・・・・・・・・・・・)

「あん?」

 

そう言って俺が懐から取り出した秘密兵器は・・・っ!!

 

M10(マックテン)平賀カスタムだ

M10とはアメリカ製の短機関銃でしばしばマシンピストルとも分類されることもある

その特徴はフルオート射撃の射撃速度だ

何せ通常の32連弾倉を約一秒半で打ち尽してしまうのだから

だがそこは平賀カスタムの鬼畜仕様

通常の32連マガジンではなく

32連×2のダブルカラムマガジンだ(それに伴いグリップ部も大幅に改造)

それが2丁すなわち

32×2×2=合計弾数128発

・・・依頼した俺が言うのも何だがよくこんなゲテモノ銃を作れたな文よ

 

「確かに、お前の回復能力は凄まじいの一言だし

 お前の四つ目の弱点である目玉模様が分らない・・・ならば発想の逆転だ

 見て分らないのであればもう探さない、代わりに

 テキトーに撃つ・・・日本にはこんな言葉がある・・“下手な鉄砲数撃ちゃ当る”ってな」

 

バララララララララララっ!!

 

計128発ものmm弾がブラド目がけて殺到し

そして―――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()の殆どがブラドを掠め虚空へと消えていった(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと・・・シュウ・・・・」

「・・・内容は分るが・・・なんだ、アリア?」

「自信満々に大層な台詞喋っといてこの結果は何!?」

「あはははー・・・ほら、俺って銃苦手だから・・・」

「だったらアタシかキンジに渡すか弾丸だけ持ってなさい!

 ハッキリ言って無駄弾よ!!」

 

ターゲットを変更しそうなアリアに噛みつかれながらも俺は先程の様子を脳内でリプレイする

さっきあいつは・・・口を庇った(・・・・・)

 

(口内、恐らくは舌かな?)

 

校内で弱点の目玉模様が出るならばそこぐらいだろう

口の中の他の場所に出るとすれば後は頬くらいの物だが

頬(内)ならば頬(外)に出るはずだ

だがそれを口には出さない

 

「とにかくブラド!

 ママの罪の99年分はアンタの罪よ!」

 

アリアとブラドが喋っている内に

キンジに指信号で恐らく最後の弱点は舌にあるという推測を伝える

 

「ブラド・・・俺達が怖いか?」

「ああ?何言ってやがる」

「不思議なもんでな・・・古の時代からどんなに高潔な国の王であっても

 老いていくにつれて死にたくないと思い始め

 やがては不老不死に手を伸ばす・・・そんな不老不死に近い存在だからこそ

 有老有死になるような状況・・・つまり武器が四つ以上あるこの状況が恐ろしくて堪らない」

「フン・・・餓鬼が一端の口を利くじゃねぇか

 ・・・確かにお前らみたいなのがウロチョロしてるのはうっとおしいんでな

 取りあえず、お前には退場してもらおうか遠山・・・」

 

ブラドは息を吸い込んでいき・・・ブラドの胸が風船のように膨らみ・・・

 

「ワラキアの魔笛に酔え・・・

 

 

 

 イエ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛っっっ!!!」

 

咆哮・・・俺は咄嗟に構え放った絶空で防御

音は空気が無ければ届かない・・・が絶空によって防げるのは一人が精々

いや、絶空で減音してもなお耳に轟くこの大音量

キンジとアリアは耳を押さえ蹲り耐えている

俺は刀を両方とも鞘に納め抜刀術の体制をとる

ヤツが何か仕掛けてくるならば必ずこの咆哮が終わった後に仕掛けてくる

そして、ヤツの咆哮が終わり気配が一つブレていることに気がついた・・・キンジだ

ヒステリアモードが解かれてる!?

コノヤロウ・・・ヒステリアモードの解き方も編みだしていたのか・・・

 

「ド・・ドラキュラが吠えるなんて聞いていないわよ!」

 

アリアが騒いでいるがこの際無視だ!

コイツを早く止めないとキンジがやばいことになる!

・・・が俺がそう来ることは読まれていたらしく

 

ブン!

 

ガアン!

 

アンテナで横殴りに一発

何とかガードは間に合ったが

俺は吹っ飛ばされて今やキンジとブラドの間を遮る物は何もない

・・・クソッ

俺の悪い癖だ

友人知人が絡むとどうしても焦ってしまう

 

「キンジ!何してるの、殺傷圏内(インレンジ)よっ!」

 

呆然としているキンジに向けて無情にも振るわれるアンテナ

だが、アリアに突き飛ばされることで

キンジは九死に一生を得る

 

「そう簡単にやらせるかよっ!」

 

絶空

 

俺の持つ中距離技

その最も威力の高い斬撃が放たれるも

 

「もうそれは見飽きたぁ!」

 

が、それもアンテナに阻まれる・・・当然か

この技の本質はどれも変わらないのだからな

 

「ふん、今お前ぇを相手にしている暇はねぇ」

「チッ、キンジ!退避しろ!」

 

俺の宣告むなしく

キンジは鉄の暴力に蹂躙されビルの屋上から吹っ飛ばされた

 

「キンジィーーー!!」

 

アリアの悲鳴が木霊し

理子が続いて飛び降り・・・る?

 

 

「ってオイ!?」

 

俺が慌ててビルの下を見ると

改造制服を展開しパラグライダーにした下着姿の理子と

理子の足に両脇を抱えられたキンジの姿が目に入った

・・・心配させやがって

 

「・・・アリア、こっから先は時間稼ぎだ

 キンジ達が戻るまでのな・・・ここは俺が」

「なーに言ってんのよ。さっきの攻防でアンタ疲れてるじゃない」

 

見抜かれてたか・・・炎舞はその過激性からスタミナを消耗しやすい舞だ

 

「・・・疲れたってのは禁止じゃ無かったか?」

「疲労している者をわざわざ働かせようなんて思わないわ」

 

貴族としての矜持か・・・

 

「それじゃあ、俺はしばらく援護に回る

 ・・・心配しなくても牽制用の武器も技も持ってる」

「そう、じゃあ任せたわ」

 

そう言って今度はアリアがブラドに立ち向かう

その手にあるのは俺の力作、雪月花だ

2刀を携え舞うその姿は戦いの場であっても美しく

一瞬見とれそうになる

 

(まったく・・・()バカここに来たりか・・ね!)

 

俺は懐から苦無を取り出し投擲狙いは勿論眼球だ

 

「うおっと・・・そうなんども同じ手を食うか!」

「だろうな。だから」

「同じじゃないわよ」

 

ザシュッ!

 

俺の投擲でブラドを防御もしくは回避させアリアがそれを掻い潜り一撃を加える

ブラドのようなパワータイプに競り勝とうなど無茶を通り越して無謀だ

だから戦法は一言で言うとヒット&アウェイだ

しかしそれでは簡単に読まれるそこで登場するのが

 

「アリア!」

 

俺の言葉にアリアは横に跳びスペースを作る

この技は足、腕、手首の加速を最大限に使った

天地流の中で突破力は随一の大技・・・

 

(天地雷式 剛雷(ゴウライ)!!)

 

首を狙った一撃は容易くブラドの頭を跳ね上げ・・・

3秒ほどして元通りになった

 

「ハア・・ハア・・」

「グババババ!!

 もう限界か小僧!」

 

確かに疲労は溜まっているが動けないほどじゃない

全く・・・一撃たりとも直撃出来ないのがここまで神経使うとはね

けど・・・時は満ちたかな

 

「アリア、シュウ!」

 

ほおら、キンジ(真打ち)のご登場だ

俺はキンジの合図が出る前に行動を開始する

 

これは・・・

複数の奥義を重ね相乗効果を狙った奥義

 

天地風式壱之解(アマチカゼシキイチノカイ) 虚空(コクウ)

 天地月式弐之解(アマチツキシキニノカイ) 三叉三日月(サンサミカヅキ)!)

 

虚空にて気取られぬように接近

三叉三日月で足を撥ねる

 

当然すぐに回復するだろうが

ブラドに一瞬のスキが出来たことに変わりない

そして、俺の幼馴染はそういう好機を逃さない

 

「撃て!!」

 

キンジがベレッタを

アリアが二丁のガバメントを

理子が胸からデリンジャーを・・ってそこに一丁隠してたのか・・・いや、常套手段だけど・・

だが発砲する刹那の一瞬

 

カッ

ゴロゴロ!

 

―――――――マズイ!

アリアは雷が苦手だ(・・・・・)

雷の閃光と音で委縮し軌道がずれた

左側の弾丸は問題なくブラドの右肩に命中するだろうが

右側は逸れる

 

今からじゃあ奥の手も間に合わないしなにより今は使えない(・・・・・・)

最終手段として俺がここに残り他3人が撤退するための戦術を練ろうとしたその時

キンジが一瞬遅れて発砲・・・?

キンジの今の動体視力ならば

アリアの弾丸が逸れることくらい分ったはずだ

それなのに何故・・・!!

 

ギインッ

 

金属同士を打ちつけた音

それを聞く機会は剣士である俺には馴染みの音だが

流石に驚いたよ・・・銃弾同士が打ちつけ合う音を聞くのは

 

銃弾撃ち(ビリヤード)

 

優れた銃使いならば

発砲された銃弾を撃つ事が出来るそうだが

正直眉唾だと思ってた

俺が良くやる銃弾を斬ることと比べればその難易度は格段に撥ねあがる

なぜなら、銃弾を斬る際は銃弾の前に刃という線を置けばいい

だが、銃弾を撃つ場合はたったの9mmしかない弾丸を

高速でとぶ弾丸にぶつけなければならないためだ

・・・キンジ、お前それだけの能力持っていながら武偵を目指さないのな

本当に勿体ないよ

 

「ブラドォ!」

 

理子が上空からパラグライダーを使って強襲をかける

 

「4世!!」

 

そして

 

タアン!・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぎゅむ

 

「ぶぁーか」

 

理子がブラドの顔を踏みつけ

舌を思いっきり出してバカにする

 

「お・・・うおっ」

 

ブラドは力尽き倒れる

あそこまでの超回復を見せた物の最後は

呆気ないものだったな

 

「・・・ブラドはどうする?」

「どうもできないわ

 こんな鉄柱、あたし達の力じゃ動かせない

 そもそもこれはブラドが勝手に持ってきたものでしょ

 自業自得よ」

 

まあ、その通りなんだがな

 

「ねえ、ホントにアルセーヌ・リュパンとブラドは闘ってたの?」

「ああ、当時のジャンヌダルクと共に引き分けでな」

「へぇ、そうなの・・じゃああんた・・・今初代を超えたわね」

「・・・・・今回の事は貸しにしないよオルメス

 今回はただ利害が一致しただけ・・・だけど

 神崎・ホームズ(・・・・)・アリア、遠山キンジ

 あたしはもうお前たちを下には見ない

 敵としてではなく対等なライバルと見なす

 だから、した約束は守る

 Au revoir.(バイバイ)Mesrivaux.(ライバルたち)

 あたし以外の人間に殺られたら許さないよ」

 

そういう理子の背中には・・・リール?

 

バッ

 

「・・・理子!」

 

理子は改造制服パラグライダーをワイヤーで確保し

それを使ってこの場から脱出したのだ

 

「ははっ・・・やられたよ

 あの子の一番の武器は・・・〔逃げ足〕、なんだよなぁ」

 

全く・・・日常でも戦場でも

アイツには振り回されっぱなしだな・・・

 

上る朝日を見ながら

俺はそんなことを考えていた

 

 




・・・ハイ!
吸血鬼編これにて終了となります
“懐から”と打とうとすると“風呂ころから”と入力してしまうのが
最近の悩みです

さてさて、短編を数話挟んでから
キャスオフ(長いので省略)に入り第4巻突入していきます

では次回
こうご期待!

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