緋弾のアリア~装備科の剣士   作:春秋時雨

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はいどうも~

お久しぶりです春秋時雨です

今回は訓練パート・・・と言っても
この小説の中だけの世界ですので
皆さんは決して会得しようとしないで下さいね

では、どうぞ!


そう遠くない未来に

 

「えー、それでは。あかりちゃんのCランク昇格を祝って」

『カンパーイ!!』

 

学食のテーブルに並ぶのは

他の人たちとは料理の質が明らかに違う和食

・・・炊き込みご飯に魚の煮付、冷ややっこ、お新香。さらには羊羹まである

 

「・・・なんで先輩はこんなに大量の料理を持ってこれたんすか?」

「ん?いやいや、料理は(・・・)持ってきてないよ精々、羊羹ぐらいで」

 

えっと、それってもしかして・・・

 

「正確には材料を(・・・)持ってきてちょっと学食の厨房を貸してもらっただけだから」

「あー。うん、この人は何でもありだな・・・」

 

ライカが遠い目をして力なく笑う

 

「うん、ライカ。これくらいのことで一々驚いていたら先輩と付き合っていられないよ?」

「・・・付き合って・・・」

「おやおや心外だなぁあかりちゃん俺が一体何をしたと」

「虚空を使ってあたしを驚かしたりするじゃないですか・・・」

 

毎回毎回、あれには驚かされる。

少し離れた所に先輩がいたはずなのにふとした瞬間にあたしの隣に・・・

 

「あっかり~顔が赤いぞ~?」

 

!?

いけないいけない、平常心平常心

 

「ん~、俺もあかりちゃんに虚空を使われて驚かされたんだけどね・・・」

「え?」

「いや、正直に言って。あかりちゃんが虚空を会得する可能性・・・というよりは

 俺はあかりちゃんに虚空を教える気すら無かった(・・・・・・・・・・)

「・・・え?それってどういうことですか?」

「俺が虚空を使ってまであかりちゃんを驚かしていたのは咄嗟の対応力を養うため

 流石に虚空以上に不意をつく技はそうそうないと思うけど

 逆に言えば、虚空ほどでは無くても不意を突く技はあるってことだよ」

「咄嗟の対応?不意?」

「つまり、ビックリすることに慣れさせて

 不意打ちとかにも冷静に対処できるようにする訓練の一貫ってワケ」

 

・・・随分とザックリになった説明だ・・・

 

「けどま、これからは虚空も教えるけどな」

「ええっ!?」

 

なんで!?

どうして!?

 

「・・・なるほど、自覚なしか・・・この前のランク考査で使った技に虚空があったよ

 ほら、気を失う前につかったヤツ」

 

・・・全然思い出せない

 

「ルーティンによる精神の集中状態も虚空に集中力を根こそぎもっていかれた結果

 タイムリミットが早まったと見るべきだろうね」

 

な、なるほど。下手に不完全な技術を会得するならいっその事完全な技術を会得させよう・・と

 

「言っとくけど、虚空の鍛錬は今までの比じゃないよ。タイミング、スピード、体捌き

 どれか一つでも狂えば即破綻につながる繊細な技だからね」

 

ううっ・・・やっぱりそんな気はしていました・・・

 

 

 

「・・・何をしているんですか」

 

その声にあたし達は振り向く

 

「あ、桜ちゃん」

 

桜ちゃんがお盆の上にパスタを乗せてやってきた

 

「・・私もBランクになれたので及第点です落ち込んでいません

 ・・・それから、その・・・先日は、失礼な発言を言ってしまい、申し訳ありませんでした」

「あー、うん。もう気にしていないから大丈夫だよ」

 

流石に言われた時は腹が立ったけど

それでも、桜ちゃんもランク考査で緊張していたんだと思うし

この前に言われたことはあまり気にしていない

 

「でも、どうしても分らない事がありました

 リングアウトの際、私の手を放さなかったのはなぜですか?

 相手に与えたダメージ量も採点対象だったのに・・放り投げれば

 私を気絶させることもできたはずです・・・どうして?」

「・・・それは、『ビル屋上戦』っていうシュミレーションだったからだよ」

「?」

「武偵法9条、『武偵は、人を殺してはならない』確かに、桜ちゃんを放り投げれば

 気絶させることはできた。けどそれは、あの訓練室ので話しだ

 本当にビルの屋上だったら放り投げた時点で高所落下で死亡確定

 ビルの屋上っていう意識の差だね」

「・・・・・・・」

 

先輩の補足説明に桜ちゃんの顔が赤くなる

そして、少しうつむいて

 

「あかり先輩!」

「?」

 

机を叩き立ち上がる

 

「私を戦妹(いもうと)にしてください!!」

「!!?」

 

えっ・・えっ・・何で!?

 

「だ、ダメだよ桜ちゃん。自分より高いランクの戦妹(アミカ)なんて・・・」

「戦妹とは片腹痛い!私の屍を越えてから」

「あっもうこんな時間。さあ先輩方!

 専門科目の始まる10分前ですよ!

 ほらあかり先輩行きますよ!」

 

桜ちゃんがあたしの腕を引っ張る・・・・ええーっと?

 

「もう・・本当に放っておけない人ですね!」

 

桜ちゃんの笑顔は、桜の蕾のように可愛らしかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・さて、Cランクになったことだしこれからは本腰を入れて訓練していこうか」

 

その後の専門科目でノルマをこなした私を待っていたのはこれからの方針を決める

説明会だった・・・なぜかプールサイドで

 

「さっきも言った通り。あかりちゃんには虚空を覚えてもらうけど

 そのほかにもやってもらうことがある」

「やってもらうこと?」

 

なんだろう、鷹捲コントロールを自在にできるようにする?

今教えてもらっている技に磨きをかける(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

「うん、以前から言ってた小柄(・・)なつよ・・み・・・を」

「小柄・・小さい・・子供・・」

「あーもう何回目だこのやり取り!?

 ・・・ゴホン!・・まあ、今までなんやかんやで説明していなかったからね

 で、あかりちゃんの体を活かす技能、それは〈フリーランニング〉だ!」

「フリーランニング?」

 

フリー・・・自由な

ランニング・走り?

自由に走る?

 

「うーん、それともパルクールって言った方が早いかな

 主に走る・跳ぶ・登るなどの移動動作を用いたトレーニングなんだけど

 ・・・動画を見た方が早いな」

 

そう言って先輩が見せてくれた大手動画投稿サイトの映像に衝撃を受けた

 

「・・・カッコイイ・・」

「うん、確かにカッコイイ。出来ればね(・・・・・)

「えっ?」

「忘れちゃいけないのが、コレは魅せる用(・・・・)の動画ってこと

 それから、フリーランニングは一歩間違うと大怪我・・下手を打てば死ぬことすらある

 だから、動画に映し出されているような大技をイキナリ真似するようなことは

 自殺行為に等しい・・だからまずは簡単なことから始めよう」

「簡単なこと?」

「うんそう」

 

先輩は飛び込み台に向かって歩いていく・・・ってことは水泳?

と思った瞬間先輩が軽く走って飛び込み台に飛び込んだ(・・・・・・・・・・・)

ってええっ!?

 

「ほいっと」

 

先輩が台上に手、腕、肘と順番についていく

まるで柔道の受け身のように回転しながら水面に落ち

 

ザブン!

 

「・・ぷはぁ!

 今やったみたいに簡単な、基礎的な動きをマスターした後は距離感を鍛えて

 自身の能力を把握し、“どこからどこまでが出来るのか”を理解したうえで

 実際にやることでフリーランニングの完成だ

 ・・基礎的な動きだけならそんなに時間も掛からないし

 さあ、今やった動きを真似してみてゆっくりでいいから」

「はい、分りました」

 

あたしは飛び込み台に向かって飛びこむ

さっき先輩がやった動きなら簡単に真似出来る範囲だ

 

ザパアン!

 

「やるねぇ・・・次は、コレ!」

 

今度は飛び込み台を飛び越えて(・・・・・)前中しながらダイブ

これも大丈夫!

そうやって先輩が見せる動きを次々と真似していった・・・・

 

 

 

 

 

「つ・・・疲れました・・・あっ」

「まあ、あれだけ動いたんだ今日はいつもよりも入念にマッサージをしておくよ」

「あっ。はい・・よろしっ、くおねがいっ、します・・うんっ」

 

先輩のマッサージは相変わらず的確で、あたしの敏感な所をゆっくりといつもより

入念に揉みほぐしてくる

・・・ダメた・・やっぱり・・・眠、くなって・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

                ~シュウ視点~

 

「・・・ん?寝ちゃったか」

 

まあ無理もない。慣れない動きをする事は体力を消耗しやすいのだから

 

「・・・けど、やっぱりこの子には才能がある」

 

今はまだ俺の方が上だ

しかしそれは、単に武における修練の時間の差であり経験の差だ

そして、相手を観察し戦術を組み立てる俺のスタイル上相手の力量を

才能を見抜く目はもっているつもりだ・・・だから、断言できる

 

「間宮あかりは天地驟一を超える」

 

ただし、体術に限ってはだ

しかしそれは何の不思議もない

俺も刀鍛冶の腕は一流だが、その根幹にあるのは剣士(・・)

あかりちゃんも武偵として銃もナイフも扱えるが

その技術の本質は暗殺(・・)

もちろん、必殺から不殺へとダウングレードさせたものを使っているものの

あかりちゃんの格闘センスは高い。天地の奥義を使えるほどに

・・そう遠くない未来、この子が経験を積み、さらなる修練を重ねた日には

 

「確実に抜かされる・・・か」

 

武偵は互いに商売敵となることが多い

なので、互いの情報をなるべく晒さないように注意を払う

・・・しかし、あかりちゃんのほぼ全ての技を身体能力を俺は知っている

それでも、今後のあかりちゃんの成長速度が分らない

 

「・・・本当に教えがいのある戦妹をもったよ。俺は」

 

気持ち良さそうな顔をして眠る少女の髪を人撫でして小さな体を抱える

 

「俺も、そろそろ力をつけるべきかな」

 

 




はいっ
ここまでです!

“あかり魔改造計画”その第一歩が虚空の習得とフリーランニングでした!
実際カッコイイですよねフリーランニング
こうビルとビルの屋上を忍者のように飛び移る!憧れます!

いやはや、ホントのところを言うと自分、子供のころから忍者にあこがれていまして
今でも、足音をあまり立てないように歩く癖が出来てしまって
・・・普通に走るよりも、足音を立てないように走る方が何故か速く走っているような感覚が
した時は正直、絶句しました

さて、次回からはほんの数話挟んでからの・・・キャスト・オフ・テーブル!
今時、下着姿・水着姿、キスシーンなんてザラにあるから大丈夫!

では次回!こうご期待!
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