緋弾のアリア~装備科の剣士   作:春秋時雨

65 / 77
はいどうも~

お久しぶりです
春秋時雨です

イヤハヤ
祝日が休日で助かりました

霜月に入りもう今年もあと少しで終わりかぁ~
年末に向けての残業カーニバルに今から戦々恐々しております

というわけでこれから投稿速度は
落ちる一方に(今までロクに投稿しなかったクセにというツッコミは無しで)
なると思いますので気長にお待ちください




第63話 惨めな敗北・前篇

情けないなぁ・・・

 

安い挑発を受けてイラついていたんだろう

矯正させられて相手を殺してしまわないか

怖かった徒手格闘が得意になって有頂天になっていたのかな

 

なんにしても、

あたしが敗北者であることに変わりは無い

 

なんとか立っているだけのあたしに

情け容赦なく止めを刺そうと突進してくる

 

突き出された棍を防御しようと受け流す体制に入るが

左下から鳩尾目がけて放たれていたはずの突きが

次の瞬間に右上(・・)からの振り下ろしに切り替わっていた

 

遠心力を加えたその一撃に

防御が間に合わないと

やけに遅く流れる時間の中で

どこか他人事のように考えていた時

 

 

ギイィィン!!!

 

 

「え?」

 

衝撃と痛みは無く

金属が弾かれたような音と

大きく体勢を崩した小鳥と名乗った少女があたしの視界に飛び込んできた

 

 

「いくらなんでもこれはやり過ぎだよ・・・小鳥」

 

 

情けないところを見られちゃったな・・・

未だにあたしは他人事のように考えていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

              ~  数十分前  ~

 

今日のノルマ(強襲科(アサルト)必修+先輩メニュー)

をこなしたあたしはライカと一緒に休憩している

 

 

「ン・・ン・・ン・・・プハァ~

 しっかし、ダメダメだったあかりが今や

 徒手格闘戦で上位にランクインしてくるとはな~」

 

「うん!これもシュウ先輩のおかげだよ!

 あたし一人で訓練してたら今の半分も力をつけられ無かったよ」

 

「ホントにまあ強くなっちまって

 ・・だが、一年女子一位の座はそう易々とは渡さないからな」

 

「いったな~

 じゃあ次の時間、組手しよ!」

 

 

世間話を交えつつ次の時間の相手をライカに頼む

そういえば、今日の先輩

いつもと雰囲気が違ってたな

毎日のように訓練が出来ないのは珍しくもないけど

それと伝える時の電話口の声も

なんだか普段以上に普段通りで(・・・・・・・・・・)あろうとしているような(・・・・・・・・・・・)

 

「ねえ、そこのショートツインの人」

 

「はい?」

 

突然見たこともない女子生徒に声を掛けられた

身長は164cmの黒髪をショートカットにした人

活動的でこっちも笑顔になっちゃうくらいニコニコしながら

話しかけてきたこの人、かなり強い

 

下手するとライカと同じかそれ以上に

 

「お?分るんだ

 ・・・それで、あなたが噂に聞く天地鄹一さんの戦妹(アミカ)?」

 

「・・・はい、そうですけど。あなたは?」

 

「ん。自己紹介が遅れたね。あたしの名前は小鳥

 それで・・・ふんふむなるほどね~」

 

あたしの周りを回りながら

体を見てくる

・・・意図は読めないけど観察されているのだ

どう対処すればいいか困惑していると

 

「流石に良く鍛えられているね

 ・・・でも、釣り合わないな」

 

「釣り合わない?

 何とですか?」

 

「天地驟一とだよ

 キミには確かに一級品の才能があるのかもしれない

 ともすればキミの先輩に勝るほどの

 けどそれをもってしても、一生かけてそれを磨いたとしても

 彼とは釣り合わないのさ」

 

「・・・そういうあなたなら、釣り合うと?」

 

帰ってくるのは無言の肯定

確かに、今のあたしと先輩との間には溝がある

その事は紛れもない事実として認識してる

けど・・・未来の・・分らない事を分った風に言うこの人に

無性に腹が立った

だから、普段は使わない挑発なんてしたのだろう

 

 

「あなたは・・・先輩のなんなんですか?」

 

「んまあ。一言で言うのであるならば

 ・・・互いを知りつくした関係かな」

 

余裕の笑みを浮かべて向こうも挑発してきた

 

「ゴメンライカ、次の時間の組手

 別の人とやってて」

 

「おっオイ、あかり!?」

 

ライカも分っているんだろう

自分でも勝てるかどうか分らない相手に

あたしが挑むんだから

 

「おっやるの?

 じゃあ早く闘技場いこ?」

 

言われなくても

あたしは闘気を漲らせ

闘技場に向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『心はマグマの様に煮えたぎっていてもいい

 ただし、頭は氷の様に冷静に

 風が流れる様に無駄な力みは捨てろ

 そびえる山の様に自身を以って構える

 そうすればほら、理想的なコンディションだ』

 

先輩から教わった戦闘に対する心構えの話

聞く分にはとても簡単で誰にでも出来ることじゃ?

そんな疑問を持った

 

でも、今なら分る。その言葉の重みが

一度深呼吸をして

頭の中をクリアにすると目の前の相手を倒したいという感情が

しかし、相手は自分よりも格上だという冷静な認識が

以前のあたしなら縮こまってしまっていたのだろうけど

一つの事に自信を持てたなら希望が見える

希望が見えたなら諦めない

 

相手の得物は150cm程度の棍

広く出回っている六尺棒よりも1尺くらい短い

 

長得物の長所と短所はリーチ

近接戦においては

圧倒的な間合の差から

攻撃を浴びせ

相手の攻撃は届かない有利を

いとも簡単に作り上げることができる武器

 

しかしそれは、一度懐に入られると相手の

攻撃の回転率についていけない事が多くなる

ここまでが一般的な棒術使いを相手にする際の基本事項

 

けど、彼女は確実に体術をかなりの高レベルで修めている

客観的どころか主観的にみても勝ち目は薄い

 

それでも

負けるわけにはいかない!!

 

 

「いや~。全然いないね、ギャラリー

 あなたの注目度が低いのかな?」

 

「そっちこそ。新参者の実力なんて見る価値が無いと

 思われているんじゃないの?」

 

「そんなにピリピリしないでよ

 失礼なことを言いまくったお詫びに初手は譲ってあげるから」

 

「お気づかいどう・・もっ!!」

 

一歩の助走のみで

一気に最高速に到達し

若干右側から攻める

 

相手は左手を前に

右手を後ろに握り棍を構えている

だから、右側から攻めれば・・・

 

「甘いね」

 

しかしそれは予測済みだったようで

棍を地面に突き刺し支店にして回転蹴り

それをスライディングでかわしつつ棍を払うが

手を放され体勢を大きく崩すには至らないが僅かな乱れを生むには十分

 

起き上がりながら

右足の親指を軸に90度ターン

左足でも90度ターンし合わせて180度の方向転換

間宮の技 門雀(モンジャク)を使い間髪いれずに

追撃を仕掛ける

 

体勢を僅かに崩した相手でも

その僅かで十分正中線を狙える!!

 

「だから甘いって!」

 

まるでこちらの狙いが分っていたかのように

僅かに崩れていた姿勢を大きく崩し(・・・・・・)

四つん這いの姿勢になり顔面以外の正中線が狙えなくなる

 

「うっ」

 

攻撃の対象を選択し直す僅かな間で飛びかかるような両足タックル

 

回避は出来ないと判断し

足を前後に開きタックルを受けきる姿勢に入った瞬間

 

「しっ!」

 

「え?」

 

目の前に突き出される短い

長さ50cm程度の棒

それがあたしの顎を強かに打ちすえる

 

「ぐうっ!」

 

「一本の棒と判断したのが間違い

 この武器は三分割できるんだ」

 

軽い脳震盪を起こし意識が遠くなる中

そんな説明が聞こえ

 

「そして、その一撃で済ませるあたしじゃない!」

 

体の各部位に放たれる連撃

それが意識を失いかけていたあたしの思考を覚醒させ

同時に激痛をもたらす

 

「がっ、ぐっううっ!」

 

「秒間8発の鉄の乱打

 いつまでたっていられるかな?」

 

いつの間にか棒の中間部分を持ち

両手で連撃をたたき込んでくる

飛退こうとしてもその直前のタイミングで

太腿に痛打を放たれ

反撃しようとしても

反撃事態に攻撃して反撃させず一方的に攻撃を加え続ける

自分がどう打ち込めば相手がどのように動くのかを知り尽くしているこの技は・・・

 

「・・・炎舞(エンブ)

 

「おっ正解。んまあ、対処できなきゃ意味が無いけどね!」

 

さらに数撃叩きこんでからの

二つの棒を鳩尾に突き込んでくる

その攻撃にあたしは吹っ飛ばされる

 

「・・・なされるがままかと思ったら中々やるね~

 それが噂の鳶穿ってヤツかな?」

 

相手の手には棒が無い

棒はあたしの手の中

棒が同時に突き込まれた時に奪っておいたそれを

後方斜め45度の方向へ投げ捨てる

 

「武器として使わないんだ」

 

「アレを使っても熟練のあなたに通用しないばかりか

 逆に奪い返される可能性の方が高い

 奪った武器を手の届かない場所に捨てる

 これが一番合理的な答え」

 

「うん、正解

 けれど残念なお知らせが

 ・・・今まで使っていたのは予備の棒でした」

 

そう言いながら目にもとまらぬ速さで

新たに取り出したさっきまでの棒とは違う

シンプルな装飾がされたしっかりした作りの棒を

組み上げる

 

「さあさ、第二ラウンド

 始めようか」

 

 

 




はいっ

思ったより長くなってしまったので
前篇・後編と分けます!

いままで戦闘描写は一話にまとめてきましたが
ここでの分割!
決して執筆するのが面倒になったとかでは無いのであしからず!!

次回こうご期待

以上!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。