GW皆さんは満喫しているでしょうか
私は私で満喫しています
今回はいよいよ
シュウVSユキノ!!
注目のカードの結末は如何に!
それではどうぞ!!
ヒュン!ヒュヒュン!
刀で空を切り裂く音
互いが床を踏む足音
刀を振るう際に漏れ出る僅かな吸気
それだけが俺とユキノとの戦いで発生する音の全てだった
ユキノはそれに焦れたのか少しだけ
攻め込むには少し遠く様子見に徹するには少し近い距離まで下がる
「・・・今の今まで刀同士を打ち合わせず、か
ふざけるのも大概にしろ」
「ふざけてはいないさ
ただ、俺の刀をむやみやたらと傷つけるわけにはいかないからな
それに、そっちこそやけに大きく避けるよな
紙一重の回避は剣士としては当たり前の技能でしょ」
「見え透いた挑発だな。面白みがなさ過ぎる
それだけ貴様の風切りを警戒していると思え」
「・・・使用頻度の少ない技に何で態々警戒を「警戒せずにはいられんだろう」」
ユキノが俺の言葉を遮るようにピシャリと言い放つ
刀を振った瞬間に真空波を発生させるだけの
文字通り風を切る一刀。勿論、単純に刀を振った場合より僅かにリーチは広がるが
そんな技を警戒?する意味が
「訝し気な表情。だがそれは演技だろう?
こうして見ても実に違和感無く『風切りなんて警戒に値しない技』
と読み取らせているかのようだ。がその手には乗らんぞ」
「・・・今まで対峙してきた連中は殆ど気が付かなかったのに
結構いい観察眼をしているね」
歴戦の
実際に思考することで相手に掴ませたい情報を故意に推察させる技だが
ここまであっさり見破られるとは
「私自身の洞察眼で見抜けたわけではない
ただ、貴様の妹から兄さんは剣士で刀鍛冶士で
商売人だから、表情は信用しないほうが良いと忠告を受けていてな」
あの妹には一度オシオキが必要らしい
具体的には雁字搦めにした後で父さんのもとへ突き出すか
俺がそう考えていると
それを好機とみたかユキノが突進してきた
こちらの隙を突き有無を言わせる前に突き貫く
如何なる迎撃をしても間に合わせないと言わんばかりの気迫でもって
突き技を放とうとしてくる
それに対して俺は一歩を鋭く踏み込む
それと同時に刀を腰の左側に置く
そう、それは居合切りの予備動作
「なっ、燕返しか!?
・・・くっ!」
しかし相手も然る者
明らかな待ちの姿勢を見せている相手に対し寧ろ
速度を上げてくる
そしてそれは。正しい
燕返しは一撃目が躱されても二ノ太刀、で相手を仕留める連続切りの技
であるならば、斬撃が放たれる前に仕留めてしまえば問題はない
だが、俺が放つのは巌流のそれを改良・進化させたもはや全く別種の技
そして、偶に俺が見せる本気の技
「
一閃
鋭い斬撃がユキノに一切届かずに空を切る
俺の迎撃のタイミングがずれたと判断したユキノは
弓の弦を引くように刀を引き搾り
「くっ!」
いざ解き放たれようかという寸前
左腕を眼前に掲げ
ピッ
という軽い音とともに服の袖が切り裂かれその下の肌に切り傷が生まれる
その時点で俺は次の行動の準備を終えていた
二閃目は右下からの切り上げ
身を引いて回避されるがユキノの体にはまたしても浅い傷が出来上がる
三閃目、切り上げた勢いそのままに一回転してからの袈裟懸けに切り下す
さらに身を引いて避けようとするユキノだが、刀の切っ先が肌を掠める
四閃目、今まで居合の勢いそのままから一転
両手持ちに切り替えすれ違いざまにユキノのわき腹目がけて横薙ぎの斬撃
刀を戻し斬撃を防ごうとするユキノだが
刀身同士が触れ合う瞬間、俺の刀が霞のように消える
「ぐうぅ・・」
交錯の後、膝をついたのはユキノだ
俺は蹲ったユキノの右肩に後ろから刀を添える
「勝敗は決したよ。大人しく俺の刀を返してもらおうか」
「・・・今の技は」
「まあ、なんて事はないよ
他の流派の技を盗み自分たちに会うように改善したうえで独自の名前を付ける
ありがちな話だとは思うけどな」
雨燕
巌流の燕返しを基に発展させた連続剣技
一太刀毎に風切りを併用することで
相手に確実にダメージを与えつつ体勢を崩しつつ
確実に一撃を与える技である
「まあ、剣を合わせることはなかったけど
お前さんの実力も相当なものだったと思うよ
俺みたいにこざかしい技に頼らない純粋な剣客
そんな感じがしたよ」
「うるさい!
私たちから刀を盗んだくせに!
盗人猛々しいとはまさにこのことか!」
ユキノはそう叫ぶと右肩に
正確には上腕骨に刀を押し付けながら
逆手に持った刀を俺に突き出してくる
「刀を盗んだって。俺はそんなことしていないんだけどな」
それを片手版の真剣白羽取りで防ぎながら言葉を重ねる
「ああ、
だが、私たち
ユキノは怒りのままに回転しながら後ろ蹴りを放つ
俺は距離を取りそれを躱す
「我が立花家に伝わっている名刀千鳥
私はそれを奪還したに過ぎない
・・・が、雷を切ったと言われるほどの力を感じるほどではない
お前たちはまだこの刀について何かを隠しているんだろう?」
苦痛に歪まず
寧ろ凄絶に嗤って見せるユキノ
「・・・ここまでくるといっそ哀れに感じるな」
「・・なに?」
「ご先祖様の刀を取り戻すか
それもまた良し
だけど、残念だけど君が思い描いている千鳥はもうない」
「フン、戯言を
お前達天地の者が千鳥を所有していることは既に確認済みだ」
俺は会話を続けながら長刀を鞘に戻し
代わりにいつも吊るしてある小太刀を抜きはっきりと事実を告げる
「太刀である千鳥はもう無い
この小太刀が今の千鳥だ」
「・・・ふざけるな
いったい何故そんなものに打ち直した!
持ち主の断りもなく盗んだものを勝手に作り変えるだと!?
ふざけるのも体外にしろ!!」
「ついでにもう一つ間違いを訂正しておくよ
この千鳥は盗んだんじゃない
きちんと事情を話して返してもらったんだ
お前さんなら知っているはずでしょ
立花道雪が雷を切った際の刀が千鳥
しかし千鳥はその時に折れてしまったともね」
「っ!!」
「
そんなわけで折れてしまった千鳥を打ち直したのがこの小太刀」
台場では刀を奪われたけど、その刀はお前さんが探していた
刀では無かった。それだけの話だよ」
俺の発言を受けて
ユキノは動揺からまた怒りへと感情がシフトする
そして・・・
ドムッ!
という音とともに崩れ落ちる
「面白いくらいに気持ちが揺れてたね
そんなんじゃとっさの対応なんて出来はしないだろうに」
辺りを見れば丁度小鳥のほうも終わったようだ
後はキンジと白雪がパトラを如何にかすればミッションクリアだ
「まあ、今回は運が良かったか」
はいっ
お疲れさまでした~
今回の事で
自分にはあまり文才がないことがハッキリしましたが
そんな自分でも読んでくれる人達に感謝を込めて
これからも続けていこうと思います
それでは皆さんまた次回をお楽しみに!