うちはレイ   作:神威 

1 / 7
下手な文章でございますが読んでいただけると幸いです。


プロローグ

 今宵は満月。一人の少年と三人の少女は、暗い森の中ある者達から逃げ回っていた。

 真っ黒に染まった黒髪に漆黒のように瞳を特徴した少年。その少年と一緒には三人の少女がいた。一人は明るい紫色の髪を持ち、美しいアメジストの瞳をした少女。もう二人は栗色の髪で赤い目をした少女に碧色の瞳と鮮やかな薔薇色の髪を持つ少女。

 背後から迫り来る謎の仮面を被った者達から命を狙われ、少年少女は無我夢中に走る。

 森が抜けた先は、満月の光が照らされそこには謎の仮面を被った者達がいた。

 そして背後から来る者達に追いつかれ少年らは囲まれた。

 

「──くっ」

 

 少年は刀を抜刀し、瞳孔が動き変化を見せ三つ勾玉模様を見せたと思えば、目が赤く染まり光る。

 二人の少女も戦えない少女と少年を守るため、警戒態勢に入る。

 

「……」

 

「……」

 

 先に動き出したのはあちら側だった。敵達は、刃物で切り掛かる。

 易々と接近に許すはずもない少女は、距離を詰められないように発砲する。

 しかし少女の死角を入り、戦えない少女の背中を切ろうと襲いかかる。

  

「……!」

 

 そこには刀で受け止めていた少年がいた。

 

「……!? ありがとうレイ」

 

「……礼はあとだ」

 

 少年は刀で敵を薙ぎ払う。再び数多の刃物が少年達を襲う。

 数で押し切られ防戦一方。これではいずれ全滅してしまうと考えた少年は、とある案を思いつく。

 懐から煙り玉を取り出し、三人の少女を抱えこの場から抜け出す。

 敵から見つからないように上手く茂みに姿を隠す。少年は少女に言い渡す。

 

「……シルヴィ、ユリス。オーフェリアを連れて逃げろ」

 

「!? い、嫌だよ!」

 

「正気か!?」

 

「……大丈夫。絶対に後から追いつくから」

 

「で、でも!」

 

「頼む」

 

「……分かった。絶対に追いついて来てね!」

 

 二人の少女は、渋々と少年の言う事を聞き、そう言い残し片方の少女の手を取り逃げ出す。

 

「……」

 

 少年は、敵が来るのを待ち構えていた。しかしいくら経っても敵が現れる気配がしない。

 

「……!? ま、まさか!」

 

 少年は、最悪の考えが脳裏に浮かび上がる。急いで二人が逃げた道を辿り、全力疾走で追い掛ける。

 

「頼む! 間に合ってくれ!」

 

 今の少年の心は、焦燥感と恐怖感で満ちていた。大切な人が殺されるという最悪な展開にならない事を強く願って。

 

 

 *

 

 

 段々と距離が近づくにつれ鉄分を含む血の匂いが強くなった。

 最初に目にしたのは、木の幹に何者かの血が張り付いた跡だった。その木の奥には三つの影が見えた。恐る恐る影の正体を見ると、そこには横たわる”大切な三人”だった。

 少年は急いで二人の元に着き、腕に抱え状態を確かめる。それは痛々しい姿だった。

 三人は、眠っているかのように瞼は閉じていて口の端からは生々しい血が垂れ流しており、胸は背後から刃物で貫かれたような大きな傷があり、そこから溢れる出るように血が出て、小さな血の池が出来ていた。

 

「……!? おい! おい!」

 

 必死に三人に呼びかけるが、反応はなかった。

 少年は、生きてる事を確認する。

 

「……!?」

 

 三人の首筋を触れたとき、脈はなく体温は感じられなかった。

 

「…………」

 

 少年の両目から大粒の涙があふれだし、三人をそっと抱きしめ泣き崩れる。

 

「っ!!」

 

 自身よりも大切だと思ったいた三人を失った少年は、とてつもない喪失と絶望という負の感情によって押し潰れそうになる。

 

「…………」

 

 いつの間にか両目から流れ出る大粒の涙は血涙に変わり、少年の瞳には三つ勾玉模様から”三つの影に変わり渦を巻くような模様”に変形していた。

 

  

 

 

 

 

 




感想、評価お願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。