「…アイズたん、なんか艶々しとるね」
「…そう?それよりステイタスは?」
「ああ、もうそろそろや…お、出た…ん?」
ロキはアイズのステイタスを更新していた。アイズのスキル欄を見て、訝しげな顔をする。
「これは…!アイズたん、大変やで!新しいスキルが発現しとる!」
「!本当!?」
「ああ…しかもこれ…まあ、見てみ」
「……これって…!そっか、ベル…フフフ…」
「…そんなにあの子にいれこんどるんやね、アイズたん」
「うん…大好き…」
「……そか…あー妬けるなーもー!」
「フフフ…」
スキル
勇気を奮い立たせた時、全てのステイタスに大幅
な補正がかかる
~ダンジョン、一階層~
「はっ、やっ!」
ベルはダンジョンで新しい装備を試していた。ゴブリンの首をはね、返す刀でコボルトの首に突き立て、蹴ってナイフを抜いて距離を取る。
「…ふぅ…今までのより少し重いけど…手に馴染むし、切れ味もいい…重くした手甲のお陰で威力も上がってる…今まで使ってた装備より格段に動きやすいし、いい買い物だった…うん、魔石を回収したら一回戻って、次は五階層まで入って…いや、十階層まで行けそうだ…いや、うん…しばらくは八階層までにしておいて、しばらくたってから偵察してから行ってみよう」
新しい装備を着けたことで大きくなった気を鎮め、慎重に行動することを心掛けるベル。今はもうヘスティアによってLv2になったので、その気になれば中層まで行けるのだが、臆病さは変わらない。そもそもギルドに報告していないので、エイナが許可しないだろうが。
「ふう…じゃあ、どこかで休もうかな…」
「あの…」
「ん?」
ダンジョンから出たベルはどこかで休憩をとることにして、少し歩く。と、ベルに話しかける小さな人影があった。
「あの、冒険者様ですよね?リリはリリルカといいます。サポーターをしていて、どうですか?リリを雇ってみませんか?」
ベルに話しかけたのはボロボロのローブを纏った小人族の少女であった。
「サポーター…ああ、あの」
「はい、恐らくそれです。どうですか?」
「あー…あ、いや、そうだ。ダンジョンの情報って持ってる?」
「え?あ、はい、中層の手前くらいなら…」
「ああ!それじゃあお願いするよ!僕はベル・クラネル、よろしく!」
「はい、よろしくです」
ベルとリリルカはがっちりと握手をする。
「それじゃあ明日から早速よろしく!場所はここで、朝からお願い」
「はい、わかりました。では」
「うん、また明日」
…当然だが、二人には思惑がある。明らかに立派な装備を着けたベルのことを騙して奪い取ろうとするリリルカ。そしてその事になんとなく気づいているが、ダンジョンの情報を搾り取り、奪われる前に契約を切ろうと考えるベル。
信頼など欠片もない、異質なパーティーが結成された。
はい、アイズに新たなスキルが発現しました。リアリスフレーゼではなく、完全なオリジナルです。エーデルワイスの花言葉に勇気というのがあったのでこの名前にしました。
そしてリリが仲間に。ただしこのベルは普通に怪しいと気づいています。
今回短い…めっちゃ難産でした…