遅刻だァ!
先日行われた『特別デデーン試合』によって世間が騒がしくなっている中、今日も一日が始まろうとしている。
「・・・・・・・・」
現在午前7時50分。IS学園もそうだが通常学校は午前8時20分ぐらいには教室に行かないといけないが、この部屋に居る黒髪の男────伝説の超サイヤ人ブロリーはそんな事お構いなしと寝ていた。
何時もならこの時間にはとっくに教室に向かっているのだが、昨日は夜遅くまで起きていた為いつもよりも深い眠りについていた。そんな時だ
ジリリリリリリリリッ!!
念の為とブロリーのベットに置いてあったタコ科学者製の特製『26目覚まし時計』の、目覚まし機能が起動してこの部屋に特大のベルの音が響いた。このベルの音は車のクラクションの音と同じ大きさの音である為、流石の伝説の超サイヤ人にも効果があったのか……
「ヘアッ!?何だァ!?」
ブロリーがお決まりの叫び声?をあげながら起き上がった。
「……五月蝿い!」
そう呟きながらブロリーはこの五月蝿い音を出し続ける目覚まし時計を止めた。その時、ブロリーは目覚まし時計の時計を見て気付いてしまった。
時間にして現在午前8時、教室まで少なくても着替え合わせて20分は掛かる。朝のSHRの担当教員は、一年一組の場合は副担任の山田麻耶である。
山田麻耶は何かと子供っぽいところがあり、何かと泣きそうになる。いくら身体が大きく力を持つブロリーであっても、女性を泣かせる様な事をするのは凄く嫌っている。(女性主義者は別)
「遅刻だァ!」
とりあえず急いでIS学園の制服に着替えて教室に向かおうとした時だった。
「ファーファファファッ☆遅刻しそうなお前はお笑いだZE☆」
「ヘアッ!?親父ィ……何でいるんだァ」
IS学園の良心と呼ばれる親父ィこと、ブロリーの唯一の家族である父のパラガス。しかし、その実態は……
「遅刻寸前のお前を笑いに来た……と言うわけだァ!」
「くぎぃぃ!UZEEEEEEEEEEEE!」
「腐腐☆無様でございます」
ブチ
ブロリーはパラガスのその言葉を聞いて、堪忍袋の緒が切れた。ブロリーは己の専用機である『ブロリスト』を展開した。
覚えているだろうか?ブロリストの単一能力は……ざっくり言えば強制お約束発生能力だ。
【単一能力発動、O・Y・A・K・U・S・O・K・U】
『……パラガスさん。なんか、ごめんなさい』
「なんだぁ?なんか声が聞こえたような気が……まあいいか。それよりもだ、親父ィ……」
ブロリーは単一能力で出現させた定番のPOTを、パラガスに押し付けてから一言言った。
「乗れ」
「嫌だと……言ったら?」
「血祭りだァ」
「乗ると言ったら」
「血祭りだァ!!」
「逃げるんだあ!」
パラガスは逃げ出した。しかし、忘れてないだろうか。単一能力【O・Y・A・K・U・S・O・K・U】は、『強制お約束発生能力』……つまり絶対にお力逃げれることはできない。なので……
「逃げようとしても無駄だぁ!」
ブロリーがそう言うと、何故かPOTが自分から動いた。POTの入口が勝手に開き、パラガスを捕食するかの様に捕まえた。これこそがブロリストの単一能力の極意『強制お約束発生能力』
「ゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐ!?」
「残念だったな親父ィ……。お約束の時が来たYO☆」
「や、辞め「うおおおおおおおおおおおおお!」……あ〜う☆」
午前8時10分、IS学園寮ブロリー部屋にてお約束のPOTが今日も空高く飛んで行った。
「むう……」
「どうしたのだ一夏」
「あっ、おはよう箒」
「お、おはようだな一夏」
現在午前8時16分。一夏は自分の所属クラスである一年一組の自分の席に座っていた。
「あと4分……まだか?」
「さっきから何やらそわそわしておるが、何かあったのか?」
「ブロリー」
「あ、そういえばブロリーがいない!?」
箒がそう言った瞬間の時だった!
「オォォオオオオオオオウゥゥウウウウノォォォォオオオオオ!!!」
突然廊下の方からとてつもなく大きい悲鳴が聞こえてきた。一夏も含めた一年一組一堂と他クラスの女子達も何だと思わんばかりに廊下に出た瞬間だった。
青いTシャツに黒いジーパンで、一度見たら忘れられない独特のM字髪型の男────サイヤ人の王子ベジータが天井や地面に何回もバウンドしながら吹っ飛んで来た。ベジータはそのまま廊下の壁端まで行って止まると思いきや、そのまま壁を突き破りIS学園の近くにある森林の方まで飛んでいった。
箒は朝からこんな意味不明な吹き飛ばされ方をされたベジータを見て、一夏に質問した
「……これはどういうことだ。一夏は分かるか?」
「……大方またブロリーに吹き飛ばされたんだろう。ん?だとすると……」
一夏はもしかしてと思いながら、ベジータが吹き飛んできた方向に目を向ける。
「居た……千冬姉だ」
一夏の予想は当たり、ベジータが吹き飛んできた方向にある壁に千冬が壁にめり込んでいる。しかも若干のクレーターをも作っている。
一夏はこの壊れた所を直すパラガスに向け、心の中で合掌したのであった。ナーム
ギュピギュピギュピギュピ
教室の方から謎の音が聞こえた。今度は何だと思いながら一夏……もとい一年一組一同は教室の方に目線を向けた。目線を向けた先にいたのは……
「オハリーです……」
我等がブロリーが、自分の席に座りながら挨拶していた。皆は悟る……「やはりブロリーか」と、なにせんこのクラスはブロリーと同じクラスというわけで日常差万事に超常現象的なことが毎日起きている。
そんな生活が一ヶ月も経てば、このクラスの人々なら誰がやったなどという事はすぐに分る訳だ。その様に一年一組の人々は頭の中で納得した時、SHRの始まりを知らせるチャイムが鳴って皆急いで副担任の山田麻耶が来る前に席に座った。
「おはようございます」
全員が座って数十秒後、そう言って山田麻耶が入ってきた。こうして無事ブロリーはSHRに間に合ったのであった。
=余談=
「教官!?」
「大丈夫ですか織斑先生!?」
────なんだ?誰が私を呼んでいる
「教官!?大丈夫ですか!!」
────私の事を『教官』と呼ぶ者……もしや……
「う……む……その声、もしやラウラか……。それとデュノアか」
「そ、そうです!ラウラ・ボーデヴィッヒです教官!」
「はいそうです(それとって、扱い酷いな……)」
私を呼ぶ声の主、それはかつて一年間だけドイツ軍IS特殊部隊《黒兎部隊》で私が鍛え上げた少女のラウラ・ボーデヴィッヒ。もう一人はデュノア社のテストパイロットの色々と問題のあるシャルル・ディノア
「そうかラウラか……久しぶりだな。元気だったか」
私はそう言いながらまだ痛みが走る体に無理をしながら立ち上がり、ラウラの頭を撫でた。ラウラは何故か顔を赤くしてしまった。……何故?
「私は元気であります教官!「いい忘れていたが、此処では教官ではなく先生と呼べ」 はっ、はい!きょうk……じゃなくて先生!」
「うむ。それでは教室に行くぞ。ついてこい二人共」
「うむ、それでは教室に行くぞ。ついてこい二人共」
「はっ!」
「はい!」
うむむ……何やら凄い攻撃を受けた様な様子だったが流石は教官だ、もう大丈夫そうだな。しかし、教官にこれほどの攻撃を与える者とは一体どんな奴なんだ……
ラウラが考えている千冬にこれ程の攻撃を与えた者は、勿論のこと我らがブロリーである。
「ラウラ、デュノア」
教官が歩きながら私とデュノアに向けて話し掛けてきた。
「な、何でしょうか」
「歩きながらだが、よく聞け」
「はっ!何でしょうか」
「今日からお前達二人が所属する事になる一年一組……つまり私のクラスについてだ」
一年一組……私が所属することになっているクラスか、一応このIS学園に来る前にある程度の情報は知っといたが……何かあるのか?
「あえて言うが、ギャグ補正に気を付けろよ」
「えっ?」
えっ?何ですかギャグ補正って?……って、教官は既に教室の中!?ええい!ギャグ補正が何かは知らんが、取り敢えず私の目標であるアイツも此処にいる。教官のあの言葉がどうも引っかかる……いいや、今はこんなことを考えている時ではない。
「いよいよだ。いよいよ邪魔なアイツを消すことができる……クックックッ!」
「あれぇー……何かボク空気になってる様な……」
哀れなりデュノア
デュノアさんは空気化してますね(笑)
いや、(笑)と言うわけでも無いですけど……
次回=転校生はお笑いの運命から逃れない=
所詮ギャグはギャグなのだぁ……