BLEACH ~VIOLET SWORD~   作:黒蜜黄粉

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前に挙げたのを消してまた展開を変えて挙げ直しました。





追記:編集しました!(2020.5/4)
追記:編集しました!(2020.5/28)



プロローグ:髑髏の門・開門

 「………っざけんじゃねぇ!」

そう叫びながら河原を走る少年。その後ろには白い仮面の怪物が数匹、襲いかかってきていた。

少年にも何が何だか分からない。

 

河原を歩いていたら突然胸がズキズキと痛み始め、蹲っていた。

すると正面から黒い穴が出現し、中から白い仮面の怪物が出てきたのだ。

 

「顔怖っ!しかもいくら走っても撒けねぇし!」

痛みは引いた。今は何ともないが次はいつ痛みが襲ってくるか分からない。

そう思っていると正面にオレンジ色の髪の毛の男が立っていた。

「そこのオレンジ!退きやがれ!あぶねぇぞ!」

少年……いや、俺はオレンジ髪の男に声をかけたが応答がない。にしても格好が時代の格好とは思えないな。

助けようとしたがオレンジ髪の男は二本の剣を手に構え始める。

「!!」

俺は咄嗟の判断で男を助けるのを止めた。

男の横を通りすぎると男は剣を強く握り一本目を横、二本目を縦に振り下ろした。

 

月牙十字衝(げつがじゅうじしょう)ッ!」

 

男は剣の刃先から斬撃みたいなのを出現させた。

それを食らう怪物は呻き声をあげ消えていく。

やがて、辺りは今までの光景が嘘のように静まりかえっていた。

 

「………大丈夫か?」

オレンジ髪の男は俺に安否を聞いてきた。

「え、ああ。お前は………」

「俺は見ての通り大丈夫だ」

「そうじゃねぇ、今の技?なんなんだよ。どうやって出した?その剣はなんなんだよ」

「ちょっと待て!色々質問するな!」

オレンジ髪の男は色々聞いてくる俺に対して「質問が多い」と返した。

だが、実際聞きたいことは山ほどある。

今出現させたカッコいい技、俺も使えるなら使いたいし、さっきの怪物のことも気になる。

 

「分かった、でもちょっと待ってくれ」

そう言ってオレンジ髪の男は俺を肩に抱え上げる。

「は?」

俺はよく分からない状況だ。

そしてそのまま何処かへ突っ走っていく。

いや、走るなんてもんじゃねぇ。

速度で言ったら車顔負けのスピードで走りきる。

そして到着したのはなんとどっかの木造建築の駄菓子屋だった。

 

「お邪魔するぜ」

オレンジ髪の男は俺を降ろすと勢いよく扉を開けて入っていった。

 

アイツの家なのか?

と思いつつ、男の後に続いて入っていった。

「お邪魔しま~す」

 

すると中には駄菓子屋らしき店内とその奥に障子があり、その障子の向こうには畳の居間があった。

そしてその真ん中に堂々とちゃぶ台が置いてある。

 

「なんだここ?」

「ここは浦原さん家だ」

「うら……はら?」

 

「どもどもー、呼ばれて飛び出てジャンジャカジャン!ここの駄菓子屋の店長の浦原喜介(うらはらきすけ)って言います~。どうぞ、お見知りおきを!」

そう言って俺の後ろから音もなく現れてきた。

心臓がはね上がった。

「ッ………ビックリした……」

「浦原さん、コイツはまだ高校生なんだから瞬歩使って驚かせに行くなよ………」

「どうもすいません、黒崎さんの隠し子かと思って驚かせちゃいました~」

「バッ、隠し子って……!」

「なに言ってんだコイツ?」

俺は浦原喜助を指差した。

「………浦原さんをコイツって、お前図太いな……」

オレンジ髪の男、黒崎は俺を見て少し引いたような顔をしていた。

「………どこかの誰かさんと似てますね~」

浦原さんは扇子で顔の半分を隠しながら笑っている。

「誰かって……誰だよ?」

「……………」

浦原は扇子を閉じ、畳の上へと上がった。

「ま、冗談はさておき、どうぞ~お二人サンも上がってください~」

「はいよー」

俺は靴を脱いで畳に上がる。

「いや、無視かよ!?」

黒崎も同じく畳へと上がる。

 

「今、茶を出しますね~」

しばらくして湯呑みに入った緑茶が置かれる。

「で、今回はどんなご用件で?」

浦原さんは帽子を目深にかぶり、黒崎を覗き見る。

「いや、大したことじゃねぇんだけど……」

黒崎は緑茶を一口飲む。

「コイツ、(ホロウ)が見えてたんだよ」

「………回りくどいですね、単刀直入に言ったらどうです?」

「いや、コイツにさ………死神代行をやらせてみても良いんじゃないかって、思ってるんだ」

「………黒崎サン……自分の言ってる意味、分かってます?」

「?、ああ」

「………それはつまり、この少年に、自分と同じ苦しい道のりを歩ませようと言うことですか?」

「!!…………いや、そういうわけじゃ……」

「はぁ……確かにこの少年の霊力も常人と比べて高い。あり得ないほどに……でも黒崎サンはそれだけじゃないでしょ?」

「………………」

「黒崎サンは特殊な過去のお陰で今まで色々な苦難に立ち向かっていけた………そうでしょう?」

「すまん、今のは忘れてくれ」

「…………今日はもう遅い、親御さんも心配するでしょう。送っていってあげてください」

「…………ああ、そうするよ」

そう言うと黒崎は立ち上がる。

「……送っていくよ、場所はどこだ?」

「え、ああさっきのところでいいや」

「そうか、じゃあいこう」

黒崎は俺を連れて外へ出る。

結局何の話か分からないまま話は終わった。

「………今日の話は忘れてくれ」

黒崎はそれだけ言うと俺を担いだ。

そして超高速で走り抜ける。

 

 

「チッ………せっかくの上玉の獲物になりそォだったのによ」

「ダメですよ、グリムジョーさん。彼はまだ、ただの少年です」

浦原はそう言ってグリムジョーを制する。

「?、その言い方だとまるでアイツが今後何かになるかもしれねぇって言ってるみてェじゃねぇか」

「…………どうでしょうねぇ。……このまま何事もなければ良いんですけどね」

 

 

 

「っと、ここで良いか?」

「ああ、ありがとう」

降ろされたのはさっきの河原だった。

「それじゃあなっ」

そう言って黒崎はどこかへ消える。

結局なにも聞けなかった。

あの剣はなんだったんだ?あの怪物たちは………。

「…………………」

 

「知りたいか?」

「ッ!!?」

突然後ろから声がした。

振り向くとそこにはスーツを来た男が立っている。サングラスで顔は見えない。

見た目はSPのような感じだ。……ただ一点を除いては。

その男は白く光った刀を持っていた。

「……何なんだお前!?」

明らかに異常な雰囲気を醸し出している。

身体が危険だと言っている。

だが動かない。身体が硬直して動けない。

「……貴様にはこれをやろう」

男はそう言い、俺の胸に白く光った刀を刺し貫いた。

 

その瞬間、周りから煙が出てくる。

「………完成だ。貴様は今日から、死神だ」

煙が消えると俺は自分の服装を見る。

いつもの私服が黒い和服のような格好になっている。

「うわっ、何だこれ!?」

「それは、死覇装(しはくしょう)。死神の格好だ」

死覇装?そういやオレンジ髪も来てたな。

靴も藁草履のような感じになっている。

慣れないとあまり動きやすく感じない。

「ふっ、慣れればそれでも軽快に動けるようになるさ」

「……………」

俺は黒服の男をじっと見つめる。

……この人は何のために俺に死神の力を?

何が目的なんだ?

「『何が目的だ?』と言わんばかりの顔だな」

本心を読まれて少し動揺する。

黒服の男はサングラスをクイッと上げる。

「……特に意味はない。………今はな」

「……そうか」

「ま、子供の夢を叶えるサンタだと思ってくれたら良い………そうだ、そしてお前に渡すものがある」

 

黒服の男は胸ポケットから何かを取り出した。

それはまるで数珠のようなネックレスのような物だ。

「これが、お前の斬魄刀(ざんぱくとう)だ」

「これが……俺の?」

「名を………門喰(もんじき)

「……門……喰……」

黒服の男からそのネックレスを渡された。

真ん中には髑髏(ドクロ)が泣いているような顔が取りついている。

俺はそれを首に回し、引っかける。

「では、健闘を祈る……」

すると男はどこかへ去ってしまった。と同時に死覇装が解けてしまった。

 

「おい!お前!」

何処からか聞いたことある声がする。

黒崎だった。

「お前、誰かに会ったか!?」

「いや?どうしたんだ?」

俺はさっきの出来事を隠すことにした。

「いや、浦原さんがお前の近くに妙な霊圧の男がいるって……」

「………誰もいなかったけど」

「そうか。ならいいや………てかお前まだここにいたのかよ!」

「え、ああちょっと友達から電話が来てな。話し込んでたところだ」

「………そうか。やっぱり家まで送るよ」

「ん?別にいいよ」

黒崎はまだ俺の言っていることを半信半疑で見ているのだろう。

「いや、なんか嫌な予感がするから送るよ」

「んじゃ、お言葉に甘えて」

俺は黒崎の背中にまたがる。

「行くぞ!黒崎号!」

「何処の海賊船だよ!」

「いやそこはロボットだろ?」

「知らねえよ!!」

そう言いながら黒崎は瞬歩で俺の家まで向かった。

 

走って十分くらいかかるところをコイツ……十秒で着きやがった。

化け物だよ。

本人息切れしてないし。

「あいよ」

黒崎は俺を下ろす。

「そういえば黒崎って下の名前なんだ?」

「ん?黒崎 一護(くろさき いちご)だ」

「そうか、俺は紫構 竜寺(しがまえ りゅうじ)だ。よろしく」

「そうか、じゃあな。またお前とは何処かで会えそうだ」

黒崎はそう言うと瞬歩で帰ってしまった。

 

 

 

 

 

 

「…………………」

黒崎はさっき紫構を背負ったときの事を思い出す。

………この感じ……

微かに違和感を覚えた。

……これは…………

…………俺は、アイツに霊圧を、()()()()

 

 

 

 

 

 

「………斬魄刀、か。面白いな……」

俺にはどんなことが待っているんだ……?

ベッドでこれから何が起こるのか考えるとワクワクして眠れない。

俺は斬魄刀のネックレスを持ち上げる。

微かに髑髏が笑ったような気がした。

 

 

 

 

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