プロローグ
今俺は目の前の現状に驚かされている。
今目に映っているのは知らない女性と男性、そんな二人が俺を抱えてニコニコ笑っている。
記憶は数分前に遡る。
俺は世間でどこにでもいるオタクというやつだ。そんな俺が特にはまった作品がハイキュー‼だ。適当にアニメを探しているときにたまたま目に入った作品。スポーツアニメはたくさん見てきたが、ハイキュー‼を見た時にバレーをしたいと思うほど影響を受けた。生まれつき体の弱かった俺は、初めて親にバレーボールを買ってほしいと頼みベッドの上でアンダーハンドとオーバーハンドの練習をした。
そんなある日、ハイキュー‼の単行本の発売日なので病院の売店に本を買いに行っていた。今日は親もおらず本を買いに行ってくれる人がいないので、自分で行くことにした。ここ数年病院に住んでいたが部屋から出るのは初めてだったので右手にボールを抱え、左手にハイキュー‼のストラップの着いた財布を持って売店へと向かった。
しかし、売店はおろか、自分の部屋がどこにあるかもわからなかったので、数分歩いているとどこにいるかもわからなくなり、息切れが激しくなり、視界がぼやけ、ついには意識を失ってしまった。
そして目が覚めると赤ちゃんになっていた、所謂転生というやつだろう。転生と言ったら魔法が使えたりするファンタジー世界のはず。しかし俺を抱えている二人はファンタジー世界では基本の金髪などではなく普通の日本人だった。
そして今二人は現在絶賛喧嘩中である。
もめている理由は俺にあった。最初はゴロゴロとひなたぼっこを楽しんでいたら男性のほうが「パパといっちょに遊びまちぇんか~」と誘ってきたので赤ちゃん言葉には少し引きながらも、前世で思いっきり動くということができなかったのでハイハイで向かっていくとおなか話を抱きかかえられ女性の人に「晃君は今からママとおねんねしましょうね~」と言われ、部屋の中に連れていかれようとしたとき父親のほうが「待て」と少し低い声で母親のほうを呼び止め、母親のほうは今まで聞いたことのない声で「何?」と、聞き返していた。
そして話は冒頭のほうに戻っていく。
「今、晃は俺と遊ぼうとこっちに来たんだ、邪魔すんな」
「あらあら、何を言っているの?晃はまだ赤ん坊なんだから十分な睡眠が必要なのよ、それなのにあなたと来たら『遊びまちぇんか』なんて、いい歳した大人が、恥ずかしくないの~」
「あぁ~」
「なに、やるの?」
「ああ、やってやるよ」
そう言って母親は俺を先ほどの場所において部屋に戻っていった。父親のほうはスリッパから靴に履き替え、準備運動を始めた。しばらくすると母親がボールを持ってベランダに出てきた。
「三本勝負で二本とったほうが勝ちで」
「オッケー」
ボールはバレーボール、二人はバレーで勝負する様だ。
(まぁ、うちは一般家庭だし普通のサーブとレシーブの勝負だよね)
心の中でそう思っていると驚きの事実が発覚する。
「守りの音駒でリベロしてたって言っても、レシーブ力は普通で守備範囲が広いってだけでしょ?」
「うるせぇ、お前だって新山女子って言ってるけど有名になってきたのってここ最近だお?」
(守りの音駒?新山女子?……それって、もしかして、……あっ、眠くなってきた)
俺はそのまま意識を落とした、この世界がファンタジー世界などではなくハイキュー‼の世界で、うちの両親がどちらもバレー経験者という事実に脳が耐えられなくなってしまった。
ヒロインについて、中学は宮城にしますが高校はヒロインによって決めていきます
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シンプルに清子さん
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あかねちゃん応援団長orアリサ
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作者の推しである雪絵ちゃん、雀田さん
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恋愛なんていらねえ=他県でオリ高