今俺は潔子さんと昼食を取っている。
潔子さん初めて会って数ヶ月、特にこれと言った原作キャラに会うことはなく、俺は潔子さんと同じ中学に進むことになった。小学生の時は方向音痴ということもあって習い事はさせてもらえなかったが、中学では部活をしてもいいということになった。
もちろん俺はバレー部に入るつもりでいた。しかしこの学校のバレー部は去年三年生を最後居なくなったそうだ。潔子さんには「知ってて晃はこの学校を選んだと思ってた」と言われた。
ちなみにお互いに名前で呼んでいるのは潔子さん曰く「闇影ってなんか暗いから名前で呼んでもいい?私も名前でいいから」とのことだ。俺は即行で返事をした。
潔子さんには陸上部の長距離走選手にならないかと勧誘を受けたが、やはりバレーをしたかったので断らせてもらった。その時の潔子さんの顔が少し悲しそうに見えたが、彼女はすぐに切り替えて部活へと向かって行った。
俺は見送って担任の教師に「バレー部を創りたい」と言ったが五人以上で部活、それ未満は同好会ということになった。同好会なので部費や部室、練習場はなかったが、それでも一人で体育館の隅で壁打ち練習をしたり、女子に混ざってブロックとリベロ、セッターのポジションで練習させてもらったりした。運動場にも行こうとしたが潔子さんに「きたら、だめ」
と言われたので、運動場に入ってない。
よって、潔子さんとまともに校内で会えるのがこの昼食のみとなった。しかし、日に日に潔子さんの顔色が暗くなっていくのを感じていた。
そして今日、いつも以上に彼女の顔が暗い。最初は一生懸命作り笑顔をしていたがご飯を食べているときはあまり箸が進んでいないようだった。
「潔子さん、どうしたんですか」
「?なにが?」
「最近なんか、暗くなっていってるから大丈夫かな~、と思って」
「……大丈夫…………と言いたいけどちょっとね、」
「俺で良ければ話し相手になりますけど」
「ありがとう、じゃあ聴いてくれる?」
そう言って潔子さんは弁当を袋に包み話し始める。
「晃が運動場で練習するっていた時、来たらだめって言ったの覚えてる?」
俺は静かにうなずく。
「あれね、練習中に失敗する私を見てほしくなかったからなんだ。初めて晃に会ったときに私にかっこよかったって言ったこと覚えてる?私ね、嬉しかったんだ。今まで褒められることはあっても、みんな可愛いや美しいって、女の子なら嬉しいんだろうけど、私は外面だけで決めつけられてる感じで全然嬉しくなかった。だからあの時晃に諦めず走り続けたことがかっこいいって言われてとても嬉しかった。だからこれからも頑張れるって思ったんだけど、技術は身につかなかった。最初は楽しかったはずの部活も、今は行きたくないって気持ちが強くなっちゃって、失望した?かっこいいって言ってくれたのにごめんね」
今俺は自分で自分が腹立たしくて仕方ない。前線の記憶を持ちながら潔子さんの苦労に気づくことができなかった。どころか俺自身が潔子さんを苦しめていた。それが腹立たしくて仕方がない。
「失望したって聞きましたよね?」
「うん。」
「そんなわけないじゃないすか。行きたくないって気持ちが強くても潔子さんは毎日練習に行ってるじゃないですか。それに俺知ってるんですよ。潔子さんいつも最後まで残って練習してるって、普通諦めてる人はそんなことしませんって。むしろ誰よりも頑張ってるんだから誰が何と言おうと潔子さんはかっこいいですって。」
潔子さんの顔を見ると涙を流していた。
「あ、あの、なんか悪いこと言っちゃいましたか⁉すみませんっ!!」
「ち、ちがっ…そうじゃなくて、嬉しくて………………、もし、嫌われたらどうしようって、思ってたのに、むしろ褒められるなんて、思わなくて」
「嫌うって、そんなわけないじゃないですか、むしろ俺がかっこいいって言ったせいで無理させてしまったり、近くにいるのに潔子さんがつらい思いしてるって気付かなくてすみません。」
「ううん、晃は気づいてくれたし、晃にかっこいいって言われて頑張ったのは私の勝手、だから気にしなくていいよ」
「でも、」
「じゃあ今日の放課後一緒にどこか行こ?」
「ぶ、部活はいいんですか?」
「たまには休養も必要」
潔子さんはにやけながらそう言った。
その顔を見て俺は思わずつぶやいてしまった。
「かわかっこいい」
「フフフフ、なにそれ」
今までの創り笑顔と違い、今までで一番の笑顔で潔子さんは教室へと戻っていった。
「ごめん、待った?」
放課後になり校門前で待っていると潔子さんに後ろから声話掛けられた。
「今来たところです。潔子さんはもういいんですか」
「うん、顧問に高校では陸上をしないってことだけ伝えたから、それより時間無くなるし行こうか」
そう言いながら潔子さんは俺の手を握ってきた。
「あの、なんで手を繋ぐんですか?」
「横に並んでも後ろにいても迷うんだから、手を繋げば迷わないでしょ?」
「……はい」
女性と手を繋ぐというのは雪絵姉だけだったので手汗をかいてないかが心配になってくる、にしても潔子さんの手はひんやりしてて気持ちがいい。
しばらく歩いていると大きなショッピングモールに着いた。
おれはここに着いてからどうしても行きたいところがあった。それは
「眼鏡ショップ?」
「はい、潔子さん今コンタクトですよね」
「うん、そこまで視力は悪くないんだけど陸上競技だから眼鏡よりコンタクトのほうがいいからね」
「でも陸上やめるんですよね?ならこれからは眼鏡で良くないですか?きっと似合いますよ」
「なんで晃が眼鏡を押してるかわからないけどわかった」
そう言ってお互いに分かれて眼鏡を探しながら見せあった。結果俺の選んだフレームがピンクとホワイトのシマシマのメガネに決まった。原作ではフレームがピンク色のやつだったので潔子さんが持ってきていた眼鏡を選ぼうとしたら、俺の持ってきた眼鏡のほうが気に入ったらしくこの眼鏡を買うことにした。
その後はカフェでおしゃべりしたり本屋で本を買ったり、スポーツ用品店でおそろいのバレーボールストラップを買ったりと楽しんだ。
シリアス展開からのデート回、だからと言ってヒロインが潔子さんと決まったわけじゃありませんので、是非アンケートに答えてください。
あとアンケートの潔子さんの名前間違えてました。ごめんなさい。
ヒロインについて、中学は宮城にしますが高校はヒロインによって決めていきます
-
シンプルに清子さん
-
あかねちゃん応援団長orアリサ
-
作者の推しである雪絵ちゃん、雀田さん
-
恋愛なんていらねえ=他県でオリ高